やる夫が悪魔を喚んだようです 第一話
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12973/1253969250/796 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:05:23 ID:RHlvpK9I
実験的短編
よ
『やる夫が悪魔を喚ぶようです』
986 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[sage] 投稿日：2009/10/15(木) 00:54:39 ID:YIzbUUY2
第一話
「 回想 」
.
797 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:05:52 ID:RHlvpK9I
1
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
これからする話は、別に信じてくれなくていい。
ただやる夫が話したかっただけで、嘘だって思ってくれていい。
だから最後まで聞いてくれ。
798 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:06:28 ID:RHlvpK9I
2
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ |
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
話は一週間前に遡る。
あれはやる夫がこの街に引っ越してきて、荷造り用の段ボールをあれこれいじっていたときのことだ。
799 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:06:52 ID:RHlvpK9I
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o
ゝ;:ヽ-‐―ｒ;;, 。
,,____＿冫;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼ ,,,,,,,, o ／
"｀ヽ;:;:;;;:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:从 （;:;:;:;:ヾ-r
〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:） ０ ソ;:;:;:;:;:;:;:｝
,,__);:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ ゞｲ"ヾ,:;:,ｿ 「ッ――」
(;:;:ノｒ-´^~;;r-ー⌒｀ ,.、
" ,,,, _;:;:⌒ゝｿ;:/
（;:;:丿 （;:;:;:;:;:;:;:;:;:)
ヾ;;;;;;;;;;;;/; ＼
´ /;:ﾉ 。 。
（）
指先に違和感。
指先を切ってしまったようだった。
結構深くいったらしく、徐々に痛みが傷を主張し始める。
800 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:07:20 ID:RHlvpK9I
4
＿＿＿_
／ ノ ＼＼ ﾌﾟﾙﾙﾌﾟﾙﾙ
／ （●） (●）＼
／ ∪ （__人__） ＼ 「ティッシュティッシュ」
| ｀ ⌒´ |
＼ /
傷口をティッシュで押さえても中々止まらない。
そんな時だ。
電話がかかってきたのは。
801 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:07:51 ID:RHlvpK9I
5
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ ＿i
／ （ ―） （―） ＼|[] |
| （__人__） |囲(⌒) 「わかったお。すぐに行くお」
＼ ／￣/ |
／ ￣ ´ /
電話の主は美府出やらない夫だった。
この時、傷口から手を離したせいで床に滴が垂れた。
802 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:08:21 ID:RHlvpK9I
6
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ― ー ＼
| （●） （●） |
. ＼ （__人__） ／ 「帰ってから掃除するかお」
. ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ
もちろんすぐに拭ったけれど、痕跡が残った。
だが、この時のやる夫はやらない夫の呼び出しのことで頭が一杯になっていて、
床の汚れの優先順位は下方に追いやられていた。
803 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:08:51 ID:RHlvpK9I
7
＿＿___
r⌒ヽ､ . ／ ー ー＼
/ ＼ ＼. ／ （ ●） （ ●）
_/ / ヽ ／ （__人__） ＼
〈__／ . | | ｀ ⌒´ |
/ .＼ i⌒＼ /
/ ／ ⌒ヽ, ＿.ヽ .＼／
._＿ r ／ |／ｰ､＼ ＼
"ヽ | i, ﾉ .＼＾ i
| ヽ./ ヽ､_../ / . ヽ､__ノ
i / ／/ .／
ヽ､_.／ ./ ／
/ ／
ノ.＾/ ﾀﾞｯ
|_／
当然、外へ出るのをためらうわけもなく。
804 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:11:28 ID:RHlvpK9I
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＿_______,
_,,,.. -ｰ￢''''ﾞﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ二,,,,,,,,,,,,,,二,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ"'''''￢ｰ- ..,,,,_
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,.. ‐''´ _,, -;;'"´ ii､ __,,,,,.......｀---------ﾆ .二＿￢ -､〟 ｀''';;;;＿.｀'''- ､、
,,／″,..-'"´ｨ-;;し┴ _.. -''二ﾆ--‐''''ﾆ匸￣￣￣￣ﾞﾞﾞコ彡ﾆ;;-二,ﾞ￢-..,,、.⊂...ｌ__．.｀''ｰ､, ｀''-､,
_／゛ .,／゛ ﾞ_..-''ﾞ,ﾞ ‐''" '''';;二｀-ﾞ‐';;二二二二二二,ﾞ;;'''ｰﾆ ﾐ;;、.''少'ｰ ,ﾞ"ｰ ,,'''/!ゝ ﾞ''-､ .｀'-、
／｀ﾞご!ﾐﾞﾞﾞﾞﾞ[ﾞ｢ﾞﾞﾞﾞﾞ!” / '“'ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ!!''ﾞ彡-‐''''“ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'ﾅ.,-､ﾞ!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ冖ｰ ,ﾞ”'!!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ~“'ｰ､~ﾞ!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ~ﾘ!_/~`'､ ……ォン
./ ／ .｀-.＼ .／ ,／,iW",／ﾞ_..‐'ﾞゝ -''"ｺl二;;;;ッ=Zﾞ.,i｀-!ﾍ.ﾞ'ｺ=t;;ii､ﾆ"ﾆ;;、 ｀''-､｀'-､.〟 ＼ .＼.''ﾞン'ﾝ'" ＼ ｀'､
./ ./ .ﾞ'r" _/ ”ﾞ.／ ,ｒ'" ｀''''~!ﾘイﾞ‐'ﾞ゛＝ / ,i′ﾞ¨' ヽ.ヽ... r'"'''ﾆ> ﾞ‐'~" ｀'､. ﾞﾞﾞlｰ ヽ. ｀l／ ヽ .ヽ
.i′ ./ .;;;;;;ﾆﾞ ./ /ヽ＼. / ,i!ﾆ￣巛｀-｀-｀-｀-｀-√.,i liﾚll l l l巛;;､｀｀-｀-｀-｀-｀-三￣｀-､ .ヽ .,.rフ、. ｌ .,,...ﾇi- .ｌ . ｌ
l ! ''"ー ! l `'イ i′ , ｀ﾞ''ｧ二;;- ..″ / ,.|~ｒ'"゛ － .｀ﾞ';;`L.ヽ ﾞ,ﾞ ‐二ィ''",,. .! .'l／.、.! | ｀,ﾞ !- .! |
| .| │ |. .ｌ .|ヽ､!ﾆｌ､ .ｌ..ｌ. _,ﾞ￢./ .,ヽ.ｌi＼二___,,ﾞ..-二ﾉ'. ｀./ ''レ ｌ./ .ﾉ｀ﾞ''ヽ/ l..'!广 ! | .!｀'''''ｯl ! l
..ｌ . ｌ '''二., ﾞl, ﾞL :iij;;,.ヽ !l>＼"-・ﾞ〈>､’ . / ./ .｀ﾞ''ｰ二｀-アﾞン‐'',ﾞ_.ヽ..ヽ._ ツﾞｲ)'''..-/i″./ ,;''ﾘr/ ./ ｌ /
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.ヽ ＼ . i‐,＼, ﾞ''.､ﾞ‐'i ..ﾞヽ､"' ｌｉ.＼. / '!二ﾝ;;'!'＝=rrrｉ＝jjjllﾘ!“'''ｰ二′ﾞ'l彡!'ﾞ_..-'ﾞ.r-｀,／ .／ . ..＞-ィ.／ /
＼. .＼ゝ-ﾆゝ ｀'-､,｀'-ﾐ/′ ｀'ｰ-二'‐=ﾐ､,,_;;′'!´.｀''← " ゝ l|;;,,,,.. -‐',ﾞ,ﾞ -'"´.''T彡'"ﾞ,..-'゛ ,,..、 ／ . ,／
｀'-､ .｀'-､..ﾆﾞ二- ｀''ｰ ,,,ﾞ''ｰ ..,,_ ﾞﾞマ'=―｀-ﾆﾆ二二ﾆﾆﾆ―ｰ;;l'フ″ ._,,.. -''ﾞ,ﾞ.. -'ﾞ＿ｯ二-'^.ｌ ／ . ／
ﾞ''-､, .｀'-..,,. '々 ';;/ﾞ'ﾆ- 二,ﾞ;;'ｰ｀-= ......,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,........rﾞ‐'ﾞ‐''二.. -‐''ﾞﾞ＿.'｀-- .'l;; ‐" _..-'"
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この時何が起こっていたのかやる夫は気付かなかった。
気付いていたとしてもどうにもならなかっただろうけれども。
805 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:12:11 ID:RHlvpK9I
9
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./ ／ .｀-.＼ .／ ,／,iW",／ﾞ_..‐'ﾞゝ -''"ｺl二;;;;ッ=Zﾞ.,i｀-!ﾍ.ﾞ'ｺ=t;;ii､ﾆ"ﾆ;;、 ｀''-､｀'-､.〟 ＼ .＼.''ﾞン'ﾝ'" ＼ ｀'､
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.i′ ./ .;;;;;;ﾆﾞ ./ /ヽ＼. / ,i!ﾆ￣巛｀-｀-｀-｀-｀-√.,i liﾚll l l l巛;;､｀｀-｀-｀-｀-｀-三￣｀-､ .ヽ .,.rフ、. ｌ .,,...ﾇi- .ｌ . ｌ
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｀'-､ .｀'-､..ﾆﾞ二- ｀''ｰ ,,,ﾞ''ｰ ..,,_ ﾞﾞマ'=―｀-ﾆﾆ二二ﾆﾆﾆ―ｰ;;l'フ″ ._,,.. -''ﾞ,ﾞ.. -'ﾞ＿ｯ二-'^.ｌ ／ . ／
ﾞ''-､, .｀'-..,,. '々 ';;/ﾞ'ﾆ- 二,ﾞ;;'ｰ｀-= ......,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,........rﾞ‐'ﾞ‐''二.. -‐''ﾞﾞ＿.'｀-- .'l;; ‐" _..-'"
｀'''-..,,,｀ﾞ''ｰ ..,,_゛ .゛..!ｯ'' .-｀-"'''''=ァ;;ｰ┬‐―'ァﾆ'"^ﾞﾞ´ . '''-ﾐ,_, ,ﾞ,ﾞ ｰ''ﾞﾞ_,.. -'"゛
｀ﾞ''ｰ ..,,_¨"''''｀- ..二＿__ .｀' ＼ ﾞ!彡ﾝ'" ＿__,,,,......-ｰ'''''"_,,,.. -‐''"
｀ﾞ^''''―-- ........二,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ;;i,ﾞ;;;;,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ二..........-一''''''"´
心構えくらいはやる余裕があったのではなかろうか。
……無理か。
あんなもの、どうしろというのか。
806 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:12:29 ID:RHlvpK9I
10
ｒ'''~｀i｀''､
i,,,,r'''i'''ｭ,i_
＼ ._,,r''' ,,r'''i.||'| ''‐,,
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ﾋﾟｶｯ. l,,r'''i ,,r'''i,,r'''i:||'| .:.::|
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807 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:13:01 ID:RHlvpK9I
11
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ |
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
ともあれ、遅かれ早かれってヤツだった。
しかし、こういうのは何と言えばいいのだろうか。
運命だとか奇跡だとかだろうか。
808 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:13:28 ID:RHlvpK9I
12
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿ノ ヽ__＼
／ （ー） （ー） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
いや、
そうだ。ぴったりの表現があるじゃないか。
つまり、これは――
809 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:14:03 ID:RHlvpK9I
13
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
――悪魔の悪戯ってやつだな。きっと。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
810 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:14:32 ID:RHlvpK9I
14
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
|┃三 ガラッ
|┃ ＿＿＿_
|┃／⌒ ⌒＼
|┃（●） （●） ＼
───|┃:⌒（__人__）⌒:::::＼
|┃ |r┬-| |⌒) 「ただいまだお！」
|┃ `ー'ｫ ／/
（⌒ヽ・ ・￣ ／
|┃ノ /
|┃ つ <
|┃ (::)(::) ヽ
|┃／ > ）
|┃ (＿＿)
ともあれ、だ。
やる夫が気付いたのは家に帰り着き、
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼ ﾊﾟﾁﾝ
／（ ＞） （＜）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| |r┬-/ | 「とはいっても誰もいないけども」
＼ `￣'´ ／
部屋の明かりを点けた時の事。
./ / ! // / ﾊ l ゝ- ' / ｲﾊゝゞﾝ ′ ' |./!| | |! ＼
/ / ! // / / | l ハ ｀ ' / ／ | /::ｲ' | |! l::!
. / / ,.' // / / l l' ゝ ` ー / ,/¨´ | !: | | |' ﾉ::!
' / / //' ,.' , ' ,.l l!‐==､ ＼ .イ / | ||:::| ヾ !`V
/ ,' ,／/ / イ ／l| |三三::`ーゝ､ ._ . -__.'ﾆ/ '､ ＿. |!|ヾﾊ ' ､ ゝ
' /´ / ' ／ .／ , '|| |三三三::_γrｰｧV三]／ ｲ |三三./ .l!| ',. ＼ ＼
/ /..∠ ／ 三 ' ノ 〆´三三! (込ハ:／ ／, '/|! | 三../ li| ヽ ＼ ＼
811 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:15:00 ID:RHlvpK9I
15
ヾ:::::::丶:;:;:;:;:;丶::＼
「´::::::::::::::::;:. -‐}､::::ヽ__／:::::::::::L
｀ﾌ:::;.ィ ´ ヾｩ:::;ﾊ ｀ヽ.:::::::::人‐┐
У , 〈::::::ﾊ !;:::::::｀)ヽ､〕
/ i ! ', ﾞ）::::| |::::::::〈 ､ ､〉
! | .| l/!,､ ｀):::| |:::::,-' .|
､λ､ ､ .ﾉ'ﾅ l∧ﾉ`i! !:::,!| |
ヽﾄヾ､ ヽ!ﾞ ´ ｰ‐' 1! {薔}:）' ! !
「おかえりなさい」 ｀ |ﾞ |}´ _ ""/ｌ | （ノﾌ ､ ､
/ ,!ゝ ヾﾉ__/┴‐イ´ | |
l_ｰ< '⌒ヽ＞＜!'７,.ｲ｀ヽ、 ､ ､
,..--､ /_〕}‐､ (´::::::::::| ｀≧)::::::ﾊ | |
ヾ｀ヽ,／´,. - '＾ヾ､.∧(::::::::Y::::::::::::ゝ=＝':::::::::::ﾊ ､ ､
. ヾ'- '"´ ヾv‐‐{〉::::::::::::::::丶ﾉ::::::::::::::::::::::＼. ! !
＼＼ ヾ､:::/::::::::::::::::::::::::|::::/'⌒ヽ:::::::::::::｀> .|
､ ､ ヾ､ヾ::::::::::::::::､::::|!´:::::::::::＞―^､/ ﾄ、!
､_ ､ y::::＼::::::::::::::､:"::::::::／!｀ヾ<. !l､ ､
._i＾!ﾚｒ ､,. -≦´:::::ﾞ:::|:;:ヾ:::::::::::::::::／::::∧::::::::＼ || ',
{::ヽ ヾ:::::::､::::ｒ‐::':;:;:;:;＼::::::／:;／´:::::∧:::::､::〉 .!! ､
ﾞｰ1｀＝〈::::ノ:::/!::::::::;:;::::::::￣:／:::::::::::::i:ヾ:;::::::〉 ,'l !
いやがったのだ、
そいつが。
812 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:15:32 ID:RHlvpK9I
16
＿＿＿
／⌒ ⌒＼ ━━┓┃┃
／（ ￣） （＿）＼ ┃ ━━━━━━━━
／::::::⌒（__人__）⌒:::: ＼ ┃ ┃┃┃
| ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ ┛
＼ ｡≧ 三 ＝=-
-ｧ, ≧=- 。
ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
≦｀Vヾ ヾ ≧
｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼
／（ ○）}liil{（○）＼
／ （__人__） ＼ 「だ、誰だお！！
| ヽ |!!il|!|!l| / |
＼ |ｪｪｪｪ| ／ 鍵はかかってたはずだお」
＿_ ＿ r- ､ __ イ |／ ヽ, ＿ _ノ
f::::|_::: V ￣ `ー'::::::::/ ー､ , / ' ` ー┤
|::::| _ヽj＿ /::::::::/ __ ノ/ / ! ヽ ＼ L__
γ´:::::_,.ィ ヽ '::::::::/ ´ (._ / ,ｲ ＼ ヽ }
| ／::::::::,ｨ i:::::::::' ﾉ' '/ |! ' ヽ ヽ ﾉ
L__::_.イ !| |::::::::| rV |! |:| ', l! | | |:: i! | | |
' ゝ,. - !:::::::| '´ ヽ |! _'_|＿|.__|! |ﾊ,.:|:: ﾊ. |: | ﾚ
/! |￣j !::::::l/ ,ﾉj ,|! |N | l| `|ﾄ |! |:: | / |,.' |!. |
,ｲ | ｽ !::::::| (/ |V _ ヽヽ|ヽ.ヽ!: i ｲ / ﾊ |
|::| , !:::::| / |! | ヾ===ゝ ヽノヽlノ ,'! l |
,/!::| | |::|`ーヽ ., =,､ / /ヽ.ヽ ､ /, ／/ j/
,' !::| .., |::| ヽ. {fゞjﾄ}' / ＼ ヽ ヽY-イ /
/ ~' /! ゝ ` ー ! / ヽ. ! / l:: |
i /, ! V /ヽ. _＿_ | | - ､ .ｨ::ｨ |
,' // ﾉ r'⌒': |:￣ : : : .＼j | - ／ ,// rー ､== ､ 「騒がしいわよ」
! // ,' _.ゝ |:: |.: : : : : : :. :| |_ ＿ _∠. // / _ ヾヽ＼
| i// / _ノ |:: |: : : : : : : ,ﾉﾉｰV : : : : : .V/ / / __.＼ ＼＼＼
| // / ／ ゝ _＼: : : :／: : : :|t! : : : :.:.|'!/ / / ＼＼ ＼ヾ.＼
|／/ / ／ r' ￣ ￣ `ー ､: :ﾉj }___: : :,ﾉ/ / /. ＼＼ ＼＼＼
／,／| ! ' ゝー────-､ ヽノ: : : : }./ ./ / ＼＼ ＼＼＼
そいつは、いることが当然のような口調で、
813 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:15:59 ID:RHlvpK9I
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＿＿＿
／ .u ＼
／(（○）) (（○）)＼
/⌒)⌒)⌒. :::: （__人__） l_j :::＼ /⌒)⌒)⌒)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / /／
| :::::::::::(⌒) U .| | | ／ ゝ :::::::::::/ 「警察！ 警察を呼ぶお！！」
| ノ | | | ＼ / ） /
ヽ / └ー.┘ ヽ / ／
混乱しているやる夫を
＿＿
==ﾆﾆ=ー-､,, ,,.-''"`i ＼／ ＼／ ／＿／ / /
＼. ｀`''‐､,,`ヽ、 ,,.-''"::::::::::::::| _／＼ _／＼ _／ ア ・ ・
＼＼ `ヽ､＼ _,.-'":::::::::;;､;:::::::::::} ＿＿＿＿___
｀`'＼`ヽ､ r‐`''7"7:::::::::::::r'' `ヽ､::{ ／ ─ ─＼
`ヽ､`ｰr､r':::::::;';;;/:::::::::::::::! ＼ ＼＼ （ ○） （ ○）＼
`r‐''`)::::::i;;;;{::::::::::::::r' ヽ､ ＼ヽ',,,..-‐'''"⌒＼,,.-r''⌒`i.,（__人__） i|
,,,/`'ｰ!;;;;人::::::i;;;;!::::::::r''"ヽ、 ＼ ﾊi:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ､__,ﾉﾉ ）┬-）･.：。 /
__,,,/:::::::::::::::::＼ '､:::i;;;';:::r''i､ｰヾヽ`'ｒｫヽヾ::::::::::::::::::::::::::::;;ﾉ'／／ヽ ー `' <
!::::::::ｰｧ::::::::::::::::｀`ヽ( )::!| |.r'i;;ﾌ , /:ﾘ::::::;;::-''"｀`ｰ''" ／／ ＼ ￣＿＿ ）
/|::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::!ﾊ'､_ rｭ／|j;:-''" ( ＼ ￣ /
:::`､:::::::::::::;;:-'''ヾ、::::::::i'"ﾞ!|`',';/`''''ﾞ-'''" /
::::::::`ｰ-;( ; ;. ;' ﾉ::::::;-i ',!. '､'､ 「静かにしてちょうだい」 /
:::::::::::::::::::`ー==',r''" ＼ ﾘ,,r''､,> /
;;::-:''"::::::::::::::::::く -''",. ﾉ､｣ ( (/ ,ﾉ
::::::::::＼:::::::::::::::::r`ヽ､／ ＼ / ./
::::::::::::::::＼:::::::::::i ＼./ /､
殴って黙らせたのだった。
814 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:16:28 ID:RHlvpK9I
18
＿＿＿＿＿__
.／ / # ;,; ヽ
： ／ノ ;;# ,;.;:: ＼ ：
/ -==、 '==- ..:::::|
| :::::: （__人__） :::::.::::| ：
： ! #;;:.. l | .::::::/ 「はいですお」
ヽ.;;;//;;.;`ｰ‐'ｫ ..;;#:::/
＞;;;;::.. ..;,.;-＼
冷静に物事を考える余裕なんてある訳もなく、
これ以上暴力を振るわれるのが怖くてやる夫は相手の言うことに従っていた。
815 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:17:00 ID:RHlvpK9I
19
_. イ⌒ヽ_ノ ⌒し '⌒i
, ､_ノ⌒）´ し'⌒i
,. - ─ｧ⌒ _ ィ
／ /:::::::::::::::::::::::::::::....... )
. '’ /─── - ＜::::::::::. (_
、 . ィ’ _) ｀ . :::::::. ｀ヽ
/ ＼ ／:::::| ( ´ ` .:::::::: ﾉ
) ヽイ : : :::::|/__ ﾉ ＼::::::::. (´
（ ヽ. │.::::::::::| （´ ' , ′ i! ＼::::::::::. ｀7
) ＼.|.::::::::::::| 7 / / / i! 、 ヽ::::::. ）
' |:::::::::::::| （⌒' / ' / i! ＼ V::::.. ﾉ
（ _ |:::::::::::│ ) / i i ! i! ! ､ i:::::::...ノ
ｲ::｢ ) V.:: | 「 .' i i !/i ヾ | !ヽ |::::::..ﾉ
／ !::|(__ ヽ::.. r‐v7/ ∧ !|ト!､| |│ ＼! ! ! ′i |::::::::）
.' !::|ゝ==) rfぅjV ハ)/7从 ､|ヽ! | /:||＼ i ｲ / .′ !::::＼
丶 !::| ＼ ゝ-.． ゝ少ﾉ ,' | rzぇ::zrゝ 乂::ﾉ / 'ヽ / .' / ,人::::ゞ＼
〈 ＼:| ヽ ヽ ` ｰﾍ / │ 夊f_少' ／ﾚ')／ゝ/) ｲ / ｲ:| |:|⌒)::::）
ヽ ヾ: 、 〉、 ＼ V | ィzテ7/ ! .′/ ! | __ﾉ '／
＼ |:|＼ !:::| ヾ | ハ v夕 /ﾚ' ﾚｲイ | 「! (:／
ヽ. |:| |:::| r.. ―┤ | '. . j ∧i| |: |/ !
|:| |:::ﾄ<:. │ ト i! - ､ ｲ ヾ | |: ∧＼ 「それで、あなたの名前は？」
|:| |:::| ＼ 人 ＼:ﾄ､ . ＜__j! ＼ | / '. ＼
|:| |:::| Y' ＼ ＼ ＞ -＜´:::::::::::: i!ー-, ＼ ! .' ! ）::）
ﾚ′Y::/ | ヽ. ＼ ＼tfうj} :::::::::::; / / / | /::/
│! ム-‐─‐-ゝ ):少 :::::::::; / /ヽ. , ' ） '/::/
＿＿＿_
／ ノ ＼＼
／ （●） (●）＼
／ ∪ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ | 「新速出やる夫だお」
＼ /
それが契約のプロセスであると聞かされたのは少し後の事。
816 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:17:39 ID:RHlvpK9I
20
L .::::::::::::::: ' (_,-､ |:::ヽ ＼ イ_
{ :::::::::::/ / ノハ:::::V ﾉー.､ __ ﾉ
つ , ' / ｰ ､|:::::::V / | (__
rへ ,' / ./ .// , ' rｰ Y::::::::|/ V _ ﾉ
ﾚイ / ' , / ' ' `ー|::::::::| :/ (__
／1|ﾄ､ .' ./ ﾊ , ' /. | | | | γｰ '´!:::::: | / /
/ ∧|ゝ ! / / ' l! .'l!' |! ,| |. | |! `ーt |:::::: ﾚ _ノ
. / / |!(_. l | ! | l! .|! | |l! | | |!l |! | | |! |! i rーV:::::: | ハヽ
ｲ ,' ∧ ﾊ__ | l |!l! | !‐!-ﾊ､ | |l! | |! :|||: |! | | |! |, ゝｰ|::::::: | r__'Yヽ//
/::l ' ./ |::| /ヽ从1ﾘ|!､,≡l!|ヽY |l| | l!! |_j__|ﾊj | l |! | r､ﾉ ,::::::::, __ノ l V
./:::// / ,|::ﾚ ゞYヽｲf::::::::ﾞヾ ' lゞ|,ハ! |!ﾊﾉ|j!''T!十 - ｰ,ノ:: ／_ ﾉ /ｲl |
ヽ , /! ﾉ::| ｲ ﾊ .ゝ-ﾍﾉ ,.ﾒ≡!ヾﾒイ! 'rｰ'___／r､j Y /∧:|.|
/ ' ! Y/ / | ﾊ ￣ i､::_::rﾊヾ|!ノ{γfヽ!フ / 〃 ＼
./ / ! // / ﾊ l ゝ- ' / ｲﾊゝゞﾝ ′ ' |./!| | |! ＼
/ / ! // / / | l ハ ｀ ' / ／ | /::ｲ' | |! l::! 「わたしは真紅。新速出やる夫。
. / / ,.' // / / l l' ゝ ` ー / ,/¨´ | !: | | |' ﾉ::!
' / / //' ,.' , ' ,.l l!‐==､ ＼ .イ / | ||:::| ヾ !`V あなたの願いを言いなさい」
/ ,' ,／/ / イ ／l| |三三::`ーゝ､ ._ . -__.'ﾆ/ '､ ＿. |!|ヾﾊ ' ､ ゝ
' /´ / ' ／ .／ , '|| |三三三::_γrｰｧV三]／ ｲ |三三./ .l!| ',. ＼ ＼
/ /..∠ ／ 三 ' ノ 〆´三三! (込ハ:／ ／, '/|! | 三../ li| ヽ ＼ ＼
━┓
┏┛ ⌒
・ .＿__ ⌒ ＿＿＿ ━┓
／ ―＼ ／ ― ＼ ┏┛
／ノ (● Ｘ (●) ＼ヽ ・.
｜ (●) /_ （⌒ (●) /.
｜ （__/ ￣ヽ__） ／
＼ ／´ _＿_／
＼| ＼
/|´ |
この時は、何を言ってやがるとしか思えず、
817 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:18:13 ID:RHlvpK9I
21
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●） （ ●）＼
／ ::::::⌒（__人__）⌒::::＼ 「そ それじゃあ。お帰り願いますお」
| ￣ |
＼ ／
けれど、怖くて答えた言葉に
|
| ふざけるんじゃないの
/ ＼ .｢￣!.＿ .＿ ＼ ＼＿_ ＿＿＿＿＿＿＿
／ | ‐┼‐ |､_,,| .| | | | | ﾍ ∨
`, |, (ﾌｰ ! | .| | | | |. ﾍ ,ノﾉ「.:.:.:.:.:.:.lLL__
| ＿ '、.| ! ￣ .￣ ﾄ ,∠.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉﾊ､
／| ―‐､ / .| |＿＿ ﾊﾉ/水ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ､
. ／ ! ノ l | ＿＿_/7 /(( ｚ薔へ.:.:.::-‐-‐-､.:.:.:.:.:.l:.:ﾊ
／ ｊ つ .l | |.＼. /／ノl/| , / .} こｼ ! ＼.:.:.l.:.:.ﾊ
.' `､ _l .| | / ` ､＿＿_,.|/'リ' .ﾉ ./ ｆ ',:.:.:.〕´￣`))
＼,､-‐-､/ .| | ｊ ｰ/／ _,／ .／ ! / ,' !:::::}r ＝くヽ
､ ／/ / └‐┘ | r'､_ズｰ--‐_'/ / ! !::/ﾊミﾐｼVﾊ
`ー- 'ｒ' .i l ' / / /. / .! l/ ﾄ､_ﾉ ',
! l l , ｒ‐=＝=-、 ／,|｜' .,' ﾄ､ ,/ i ',
＿_|＿|__|＿_ /￣`, ＿__） .ﾄ | |, - !, l::::` ､ ＿＿, ｒ, '/ l ',
|＿＿__ | 〉‐ "::::::::::::::| ｒ" ', ｒ/ ｜i l:::::::::::::::::::::`Yノ / | ｉ '、
／ ／ l::::::::::::::::::::::::| l ／_ | l l､::::::::::::::::::::::!.ノ | ', '､
.` ､＿＿,, ／ <. V:::::::::::::::::::::;〉､／ / ｀'‐| l l ｀ ー‐- /` ,､ | ',. ＼
| .／ .／＼. ＼ V::::::::::::／l! ' ./ ,| l i ', ー- / ./ `i ',. ',. ＼
| ＼／.l） 〉 ＼ ｀> l!l ﾍl!!| l! l /､ ./ | ', .l '､ , / ./ } ﾍ '､ ＼
r",i i,| l| lｰ' ~ !|! l!l｜l!l /、 ｀'-' | ', ',. ＼ `7 < / ヽ ＼ ＼
ｰ' ﾄ､_}!. 'ﾍ._) ! l! l ､＿/ ` 、 !. ', ',. ＼ / ` ､/. ＼ ＼ ＼
返ってきたのは再びの痛みだった。
818 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:18:47 ID:RHlvpK9I
22
＿＿＿＿＿__
.／ / # ;,; ヽ
： ／ノ ;;# ,;.;:: ＼ ：
/ -==、 '==- ..:::::|
| :::::: （__人__） :::::.::::| ：
： ! #;;:.. l | .::::::/ 「なんで殴るんだお」
ヽ.;;;//;;.;`ｰ‐'ｫ ..;;#:::/
＞;;;;::.. ..;,.;-＼
|:: |l::. |::: : .:::i| :l:::| .:|::::::::::|､ ＿＿｣
|:::. ||:::. |:::. :: .:::l | .::ｌ::::| .:::| ::::::::' ヽ(´|｜ | |
|:::::. ||:::: |:::::. .::: l:::l ! .:::l:::::| .::::l::::::::/ ヽ|｜ | .|
..∧:::::. |:|:::::. |i::::::.. .::::::l:::l l .:::::;::::::! .:::::'::::::/ ﾉ|｜ | ！
::.. ﾄ､::.＿_|:|:＿ | l:::::::.....::::::/:;:' l .::__ｲ＿j__ .:::::/:::::∧rｰ'Ｔ´:::|｜ l |
:::::. | l＼Ｎ} ＼_丁Ｔ'┘ lヽ::::::::〃/ ﾅ了￣ﾚ /ｲ::ィィ´:::／ _） l:::::::| .| | |
ﾄ､:::| | 二二_ ヽ/ _ 二二 ´|: l:／∠ﾌ |:::::::| .| 廴_j
ﾞ卞.| | ´千¨モ_メ ヽ ´ィキ_テ于｀ |: l イ?堰? |::::::|__j |
ソ'｜ |ヽ ｀ _ 一 ´ ｀ ─ _ ´ .!: |ﾞ宀'″ i|:::::::::: |
| |::|ﾊ ｲ:|:: | ||::::::::: | 「わざわざ呼び出しておいて、
| |::| 、 {i / |:: | |:l:::::::: |
| |::| ＼ - =- ／ .|:: | |:::l:::::: | 帰れって私を馬鹿にしてるのあなた」
.i| |::| 匸.＞ ｰ ＜___]_ |:: | |::::|::::: |
.l| |::|´￣: : : : : : :｀ . ___ . ´: : : : : : : : :｀|:: | |:::::|:::: |
l:| ｌ::|: : : : : : : : : : : :ｆ'〃ニヾﾊ: : : : : : : : : : : : :|:: | |:: |:::: |
l :| ｌ::|: : : : :_: : :-‐ :八,ゞゆソ人: :ー: : :_:_: : : : :|:: | |:: |:::: |
´l ::| ｌ::|: : : : : : : :.:／: : :ゝ＝イ: : :丶: : : : : : : : : :|:: ﾄ､ |:: |:::: |
819 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:19:34 ID:RHlvpK9I
23
＿_＿__ ━┓
／ ― ＼ ┏┛
／ノ ( ●) ＼ ・
. ｜ ( ●) ⌒） |
. ｜ （__ノ￣ / 「人違いじゃないかお」
. ｜ /
＼＿ ⊂ヽ∩＼
/´ (,＿ ＼.＼
. | / ＼＿ﾉ
もしくは部屋違いのどちらか。
そう思っていたやる夫に、
| l | ::|l :l:. l,. l. .:|: ll:. /l l l |
l l :| .:::ﾊ ::l::. . |l,:.l::. ::l|: ll::: :/ l l' l' .:l .l
.l l:. . :|, :::l l :::ll,:.:::.. | l::ll::. :: .:::/l/l:::: .:: .::/ l l: ./: .:::/:/
..l::l:. :::. :;ll :::l ヽ::l_ヽ,,___l_ llヽ::..:::. .:::://_/;;;:.‐-/､_//::.:.ィ::.:::://
l::l､.:.;:. :|l -＋"´､l ヽ､: l`|l ヽ::::;:..::::/'"/:::::::;::/ //::／/::::://
l:lヽ::l､::l l :::l ヽ ヾl､l, ` ヾl`l::/ /／'l／ /／ /::／ ﾍ
l ,l`ヾ､ヾ､ヽl ` " '´ '´ ／/ l, ィ'l´
. ll lll,lヽ:::ﾍ` ,,,,____;;;;;=＝ ＝=;;;;;;___,,_ /::' lゥｴ'
l゛=l ::::ヽ ￣"""´ ```￣ /l:::: l‐'´
l l' ::::::;ﾍ / ,,l:::: |
l l ::::::;ﾊ丶 l /, '' l:::: l
l ,l' :::::::l',-‐ヽ __ /‐‐ ､l:::: l
l l' :::::::l'..... :ヽ . ´ ` _／:゛`ｰ ､l:::. l 「これはあなたでしょ？」
l/ .:::::/:::::::. ::::::::` ､. '' , -'":::::::::' .:::.ll,::: l､
/l' .:::::/l::::::::::. ::::::::::::::::::` ,,､. _, ィ"::::::::::::::::' .::::::l l,:: ll' ､
././ .::::::/ :|::::::::::. ::::::::::::::::::ヽ. /l'A"l`┴;:::::::::::::::.` :::::l' l;::. l ヽ
'./ .::/:/l l::::::::::: '..:::::::::::::::lﾍ::ヽ>l::::/:::::::::::::::::.` :::::::l ﾊ::: l ＼
/ ／:/ :l l::::::::::::::. .:::::::::::::::::'ヽ.`'／`'::::::::::::::::'' ::::::::::l l::'ヽ:ヽ ヽ
／:::/ :l l:::::::::::::: :::::::::::::::'' :::`::::. ::::::::::::::::" .:::::::::::l /; ヽ:ヽ ヽ
指し示した先で、
820 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:20:20 ID:RHlvpK9I
24
＿_______,
_,,,.. -ｰ￢''''ﾞﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ二,,,,,,,,,,,,,,二,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ"'''''￢ｰ- ..,,,,_
_,, ｰ'''"＿.. -ｰ''''^￣´ ./ﾞ;;i、 ! i' __. ,,,,,￣ﾞﾞ^''''―- ..,,_｀^'～ ..,,
,.. ‐''´ _,, -;;'"´ ii､ __,,,,,.......｀---------ﾆ .二＿￢ -､〟 ｀''';;;;＿.｀'''- ､、
,,／″,..-'"´ｨ-;;し┴ _.. -''二ﾆ--‐''''ﾆ匸￣￣￣￣ﾞﾞﾞコ彡ﾆ;;-二,ﾞ￢-..,,、.⊂...ｌ__．.｀''ｰ､, ｀''-､,
_／゛ .,／゛ ﾞ_..-''ﾞ,ﾞ ‐''" '''';;二｀-ﾞ‐';;二二二二二二,ﾞ;;'''ｰﾆ ﾐ;;、.''少'ｰ ,ﾞ"ｰ ,,'''/!ゝ ﾞ''-､ .｀'-、
／｀ﾞご!ﾐﾞﾞﾞﾞﾞ[ﾞ｢ﾞﾞﾞﾞﾞ!” / '“'ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ!!''ﾞ彡-‐''''“ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'ﾅ.,-､ﾞ!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ冖ｰ ,ﾞ”'!!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ~“'ｰ､~ﾞ!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ~ﾘ!_/~`'､ ﾌﾞｵﾝ・ﾌﾞｵﾝ・ﾌﾞｵﾝ・ﾌﾞｵﾝ
./ ／ .｀-.＼ .／ ,／,iW",／ﾞ_..‐'ﾞゝ -''"ｺl二;;;;ッ=Zﾞ.,i｀-!ﾍ.ﾞ'ｺ=t;;ii､ﾆ"ﾆ;;、 ｀''-､｀'-､.〟 ＼ .＼.''ﾞン'ﾝ'" ＼ ｀'､
./ ./ .ﾞ'r" _/ ”ﾞ.／ ,ｒ'" ｀''''~!ﾘイﾞ‐'ﾞ゛＝ / ,i′ﾞ¨' ヽ.ヽ... r'"'''ﾆ> ﾞ‐'~" ｀'､. ﾞﾞﾞlｰ ヽ. ｀l／ ヽ .ヽ
.i′ ./ .;;;;;;ﾆﾞ ./ /ヽ＼. / ,i!ﾆ￣巛｀-｀-｀-｀-｀-√.,i liﾚll l l l巛;;､｀｀-｀-｀-｀-｀-三￣｀-､ .ヽ .,.rフ、. ｌ .,,...ﾇi- .ｌ . ｌ
l ! ''"ー ! l `'イ i′ , ｀ﾞ''ｧ二;;- ..″ / ,.|~ｒ'"゛ － .｀ﾞ';;`L.ヽ ﾞ,ﾞ ‐二ィ''",,. .! .'l／.、.! | ｀,ﾞ !- .! |
| .| │ |. .ｌ .|ヽ､!ﾆｌ､ .ｌ..ｌ. _,ﾞ￢./ .,ヽ.ｌi＼二___,,ﾞ..-二ﾉ'. ｀./ ''レ ｌ./ .ﾉ｀ﾞ''ヽ/ l..'!广 ! | .!｀'''''ｯl ! l
..ｌ . ｌ '''二., ﾞl, ﾞL :iij;;,.ヽ !l>＼"-・ﾞ〈>､’ . / ./ .｀ﾞ''ｰ二｀-アﾞン‐'',ﾞ_.ヽ..ヽ._ ツﾞｲ)'''..-/i″./ ,;''ﾘr/ ./ ｌ /
.ﾞぃ .!､ .ﾞ´;→ ヽ .＼ '㍉,.＼ ﾞ'〈ヽ＼－｀'' !/ﾞ.,i,ﾞ . 彡-'二-'',ﾞ￢二;;-ﾆ,,,,.i|i､.ﾞく .ﾞンﾝシ゛., ''_;i.｀ ／ / ..lﾆ''=‐ ./ ./
.ヽ ＼ . i‐,＼, ﾞ''.､ﾞ‐'i ..ﾞヽ､"' ｌｉ.＼. / '!二ﾝ;;'!'＝=rrrｉ＝jjjllﾘ!“'''ｰ二′ﾞ'l彡!'ﾞ_..-'ﾞ.r-｀,／ .／ . ..＞-ィ.／ /
＼. .＼ゝ-ﾆゝ ｀'-､,｀'-ﾐ/′ ｀'ｰ-二'‐=ﾐ､,,_;;′'!´.｀''← " ゝ l|;;,,,,.. -‐',ﾞ,ﾞ -'"´.''T彡'"ﾞ,..-'゛ ,,..、 ／ . ,／
｀'-､ .｀'-､..ﾆﾞ二- ｀''ｰ ,,,ﾞ''ｰ ..,,_ ﾞﾞマ'=―｀-ﾆﾆ二二ﾆﾆﾆ―ｰ;;l'フ″ ._,,.. -''ﾞ,ﾞ.. -'ﾞ＿ｯ二-'^.ｌ ／ . ／
ﾞ''-､, .｀'-..,,. '々 ';;/ﾞ'ﾆ- 二,ﾞ;;'ｰ｀-= ......,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,........rﾞ‐'ﾞ‐''二.. -‐''ﾞﾞ＿.'｀-- .'l;; ‐" _..-'"
｀'''-..,,,｀ﾞ''ｰ ..,,_゛ .゛..!ｯ'' .-｀-"'''''=ァ;;ｰ┬‐―'ァﾆ'"^ﾞﾞ´ . '''-ﾐ,_, ,ﾞ,ﾞ ｰ''ﾞﾞ_,.. -'"゛
｀ﾞ''ｰ ..,,_¨"''''｀- ..二＿__ .｀' ＼ ﾞ!彡ﾝ'" ＿__,,,,......-ｰ'''''"_,,,.. -‐''"
｀ﾞ^''''―-- ........二,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ;;i,ﾞ;;;;,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ二..........-一''''''"´
床に描かれた模様が発光していた。
821 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:21:20 ID:RHlvpK9I
25
＿＿＿_
／ ＼
／⌒ ⌒ ＼
／（ ・ ） （ ・ ） ＼
| （__ |
＼ _ｌ ／ 「へ？」
／ ｰ ＼
何だよこれ、とやる夫は思った。
それきりで頭の中が真っ白になった。
,. ' ヽ
,.イ /
,. - ' ／三三_ /
_ ,_,.. ／ ／￣￣￣ ｀ヽ r-ｧ― ､
/ ヽ ／..ｆ| -| ヽ〔 三 ヽ.
｜ ヽ/....三ｌ ｖ' ヽ./ |!
f l! .|三三l f ＼ ｊ
__ゝ,. ｌ. l.三三| ,'./ / Ｖ,.,_＿
.７ ゝｫ ゝ!三三| ﾗ/ /| l | l l ｀! ヾ三. /
攸. |三,ｒ ! Lｲ､ j. l ｨ l |.il:l l l ,l i 〕三 /
ｹヽ ヽ:::::::ヽ ﾉ 刈l lメ lv'l |il|l| / / |l l !/|＼ Ｌ
/ 〉'´ヽ 〉ｒｔ:ヾ| ﾚ!ヾｖｒｌ'ﾙヽｊi ﾘ / / !|: ! ﾚ' |ニﾄｖ'
'Y |i ヽヽ√ﾐfr@jY/, f´Ｙﾐ-ｧ｀ｌヾ'ﾚ' //__/ノ// rｲ｀!i
＼ヾ,/¨ヽ ヽﾍ`´〃l ﾍ ゝ-' 'r'::ﾒ j／/ /:::L_ｌ!
ヾ!l! |-l＼'ﾍ::ｿ ﾊ! t_ｸ/ |/,_∧::|
.__ ||､ |:! 'rゞ:|! | ヾ , /if | f ﾙﾍ 「こんな適当な儀式で呼び出されるほうの
＼｀|| ヽ|:! ,f三::|! ﾄ___i| －､ ／ﾍ｀ヽ | /∧ ＼
| ﾚ ´`!､三.|! '＼.|! , r ´=ｰ､ｊ-,. ヽ// f'|｀ｰ,i 身にもなってほしいのだわ」
ヽ l Vゝﾐ＼ ＼-ｒ ',＝＝ ／ ヾ'∧ | l |
l l |八,ｊ- .＼ _ヽ＼く三= （ ｖ'/ ヽ_ﾉ l j
l l <´＿ ￣ ＼三 ＼ ﾚヽ＼ ＼ `
/⌒l |` 三三⌒'ー - 、 ＼ へｌ ｜,r--ｫ
だが、次いで彼女が告げた言葉には、
遺憾ながら心当たりがあった。
822 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:21:55 ID:RHlvpK9I
26
(ヽ三/) ））
＿＿ ( i)))
／⌒ ⌒＼ ＼
／（ ●） （●）＼ ）
.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼ 「家賃がひと月３万円って安すぎだお。
| (⌒)|r┬-| |
,┌､-､!.~〈`ー´/ ＿/ いわくつきとかやる夫は気にしないお」
| | | | __ヽ、 /
ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 |
｀ｰ---‐一'￣
＼ ／
￣￣￣￣￣￣○￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
O 。
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿ノ ヽ__＼
／ （ー） （ー） ＼
| （__人__） |
. / ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
話を聞いた時点では嘘くさい話だと、一笑に伏したものだが、
いわくつきの理由がこれなら、部屋も変えたくなるかもしれない。
823 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:22:56 ID:RHlvpK9I
27
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿ノ ヽ__＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ 「あんた何者だお？」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
とはいえ、それで少しだけ腹を括ることができた。
ドッキリだったら笑い話ができたと思えばいい。
……逃げ場を自分で作ったともいうが。
） . .:.／.:.::::／ ＼ ＼.:.::| |::::::人
. （ . . .:.:.:::::::/ / ヽ 入| |／ヽ ｀ヽ
＼.:.:.:.::::/ / ′ l | l ｢:::| |:::::::ﾉ !
Y.:.:.′ ,′! l | | }ﾉ..:.| |:::::ﾉ |
. ゝ┤ | |｜ l | l （. .:://.::∧ |
l !| _|＿Lｊ､ l ｜ _／|_/ l | ）//.::/ ｌ |
|八 l l l{＼|｀ヾﾄ､l､／￣l/｀刈Y北Ｌ.,′ | |
｜ ヽヽl ´=='' ==''＾ } | ﾋｼ''′ | |
. ' l / ∧ ' ｲ｜Y´ ｜ |
｜ j l |｜丶 ‐ イ｀ヽl l | | 「さっき名乗ったでしょう？ 真紅よ」
. /| {｜ ! | ヽ ｀ ｒz=.､´ ﾉ / lト､ ｜ |
//ｊ／. :| ! |＼ l､{{ｒ勿}}〃 //| jj:::::＼ | |
. /.／. .:.::::| { ｀ﾞＴﾞ´ // l|从::::::::::ヽ.! |
824 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:23:28 ID:RHlvpK9I
28
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| ｌ^l^lｎー'´ | 「いや、そうではなく――」
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
. / / .' / / |
ｉ ｌ ｌ l / ′ .′|
| | | | ‐､/| ! / l
| | ﾄ . | |｀ﾄ､| .?U 〃 / /
ヽ.|＼ l ヽﾄ .xィ士.j ﾄ.| / // / /,′
/ ／ ヽ/ ﾊ.|ヽﾄ辻}小∨j／／./_／__,//_／__
// // /ヽi| ^冖^ ‐ﾃ士＜／-‐ ´
. 〃 // /|! | , ﾄ辻}小>‐ ／
′ // / |l ハ ′ ^冖＾ ／ ／
「……悪魔よ」 // / _!ヽ ＼ r__, ／ ／|
' / | i /'｜ ', | i＼ / 厶イ|
ｌ l |,-l |‐厶-ﾍ } Ｖ ＞‐z――…/ /' !
| ｌ / N´ ,. -‐ヽﾊ |-く^Y´ ' /＼ |!
| ｌ＜⌒ ‐-'---‐'_丿 小丕}| ｜/ ＼.|l
-‐┴'´ ＼_￣ ￣ _／,小辻ﾘ l ! -――/.'
｜￣￣／ / ヽ{__ソ＼ ／!l,. -―//
825 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:24:06 ID:RHlvpK9I
29
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ ⌒ ⌒ ＼
| ,ﾉ(､_, )ヽ |
＼ ﾄｪｪｪｲ ／ 「どうぞお帰り下さいお」
／ _ ヽニｿ, く
ハハッワロス。
マジかよ。
つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- ､)::::::::＼ ＿
(:::::::::::::::::::::::) 三= '´／ ､ (_:::::::::::::丶<::::::`ー､
`ｰ,:::::::: __ノ ／ / / ＼ ＼ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
(_:::::: ヽ／ / / ヽ ､ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
r’:::: / { |! | |! |!ﾊノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
｀ｧ: :′ / / ! |! |! |! |! |｀ｰ, : :::|三|:::::::::::::::} '.
ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Ｙ:::::::::|三|:::::::::::::/ {
. | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝｧ : :|三|::::::::_;ﾉ| '.
. | | |!| |!､ {! |! // /}//孑' /ｲ (_ : :r'--{:::::::) | ｜
. { | | { 卞ﾄ､ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)､) 〉´ | |
ヽﾄ､ {ﾍ､从ィ升=ﾐノ´ /弋じ:::}｜ 〉 : ゝﾆン | ｜
ヽ乂ﾍ!ゞ､rゝ':{｀ 宀'´ | ∨/／ |
} |ﾍ ^¨´ ､ | {ノ´ | |
川 | 丶 r‐､ ノ } ! | |
//} ! ＿≧-..､ ｀´ ,∠⌒＜}/ 八ﾍ | | 「あなたの願いを叶えたらすぐにでも帰るのだわ」
// j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / /＞ヽヽ | |
ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}ｲ夊)=-:.:.: / /:./::::::ﾍ∧ | ｜
／／ / /＞ｧー:. :.:.:.:｀¨)´:.:.:.:.:.／-ー＝二二〕＼ | ｜
〈≦__,/_/ーｬ(:.:.:.:. :.: ／＼:.:.:.:《__∠⌒ー-､::::::::::::::ヽ | ｜
／￣ _＿_..==':::＼_:-＜: : : : :＼: :.:ノ:::二＞ _＞::::::::::::{､ |
. 〈__∠二=､::::::::::::::::::::}: : : : : : : : : :{´::::::::￣ﾐ＜::::::::::::::::::::::::＼ ｜
__ノ／ｲ:::::::::::::::／: /: ∧: : : : : {::::::::::::::::://:::＼::::::::::::::::::::::＼{ー― ､
,ｨ≦:::｀ミヽ::::::::::::／: : /: :/: :{: :|: : : ﾊ､_:_:_／':::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
826 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:24:46 ID:RHlvpK9I
30
＿＿＿_
／ ノ ＼＼
／ （●） (●）＼
／ ∪ （__人__） ＼ 「はあ……」
| ｀ ⌒´ |
＼ /
マジなのか？ マジな電波なのか？
後者だとしたら、断ると何されるかわからんぞこれ。
827 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:25:20 ID:RHlvpK9I
31
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●）（ ●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| （ （ | 「本当にやる夫の願いを叶えたら帰ってくれるのかお？」
＼ `ー' ／
何もせず帰ってもらうのが一番の願いなのだが、
それは駄目らしいし。
どうしたもんか。
829 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:26:04 ID:RHlvpK9I
32
｢｀ー'′／ / ヽ、 ＼ ＼ ヽl}::.:)､ ＼
l_,ｨ / / l l 、 ｌ ｀､ {:|}く＼ヽ/
ノ ,′ ! { | l| | l ):|} ﾉ|:｢´
. ヽ∧| , | | l | ｌ| | l| {:|!::）|:|
|::l| | | ｌ 、 | l | _,厶| j| ｛::|}::} |｣
l:::| ｀、!| ＼ ヽ、 |,.イ,斗予 | |{K!j |
〈:;小､ヽヽ、Ｔ,Ｚﾆミヽj ^ヾrｼ | |ァ１ |
| ＼ヽN {ヾtｸ | ﾄ |_| |
. ｜ | l ＼ ｀- ／!| |::..::.｀:┴-､ 「何度も同じ事を言うのは嫌いだわ」
. | | | | ＞ ､ _＿ ／::..::|| |::..::..::..::..::..:ﾄ､
| j /| l/::..::..::..::..rｸﾆﾐ::../| |::..::..::..::..::./::..｀ヽ、
. l ! //l l::..::..::..::/;ﾊﾐZシ//| |::..::..::..::..:/::..::.｀ｰ┴―-ｫ
j ﾚ'∧! ,'::..::..::.〃::..::..::.ﾚ'/::| |::..::..::..::r'::..::..::..::..::..::..::/::|
/ / / /| ﾊ::..::..::..::..::..::. /l ﾄ､| |::..::..::..::{ー-::.ﾊ::..::..:: /::..|
. / / ｜{::.| ||::.＼::..::..::..::../::.| l::.| |::..::..::./::..::..::/::..＼::./:ヽ:j
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿ノ ヽ__＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ 「……魂とか取られるんじゃないかお？」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
とりあえず、ここは相手の話を聞きながら対応を決めるとしよう。
830 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:26:48 ID:RHlvpK9I
33
l!￣ｵ |:.:.:.:.:.| と′ , 丶 .: ｒ┘
￣ﾘｺ ｌ:.:.:.:.:.| _「┘ / / l | ＼ﾉ _〕
く｣!Ｌ.|:.:.:.:.:.! Ｌ. // /, l| l l i l ﾊ:. _〕
〃l| l Ｌ.i:.:.:.:.| ｒ┘,./ /, !|｜ ｌ| l ｌ ﾊ:/└i_
|ｉ ｌ| !└l:.:.:.:| 〕// //l l ! li l| l l |!:: と__〕
li〃!｜l ﾄｚ水ﾞ/ｲ ,://l:| l |ｌ l| lｉ | ! ｌ|! とl｢´
|! | !小こｼ｣ !/ ≧:ｘｲl ! ,'! /l , / /l _.｣!|!
,ｌ｜ ｌ |ハ:.:!|l イ iｲ:r::ﾊ｀ / '//二ﾗ// ｲ| l| ｌ! __
/!｜ l l ＼! ｌ| ｀¨ ｲrｿ/iツ行l 〃 / | 「安心しなさい。魂は頂くけど
,'/ ! l|l ｢¨| llﾄ､ ｒ ｧ ¨´ｲ |ｌ i |l |! / /
,' ! i ｌ|i ＿|:.:.l:.|l:.|:.＞ .、__ イ´ !:| ! l| ｌ / / あなたが死んだ後のことなのだわ」
! l , ｌ|'「 |:.:.l|:li |:.:.:.:.薔:.:.:.:.:.:.|､ハ! l::-‐ｒｚ／ '´ﾊ
./ , ｉ /l|｜ ヽ/ ｌ| l;,;,;,ノﾞﾍ;,;,;,;,;,;,Y￣|ヽ {!' / / ﾉ!
! / l , ｌ| ! / l |:.:.:.| |:.＼:.:/ i 〉 ＼{!｣､ヽ'イ丿
｜ ｌｉ / l| ／ l -＿〕:.l |:.:.:.「´ 〈 ト.､ ､＼テ¨´
,' l | //￣ , イ´.:.:.:.:.:.:! ｉ:.:.:.:ヽ ヽ | ､＿ ヽ
ｌ| ＼ ＜ー- ､＿_:.:.:| /.:.:.:.:.:.:.＼ ＼ ＼ ヽﾉ
ｌ ｌ| ￣工＞＿/-､j |, -､＿, - ゝ _|__〉､ 〉
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ 「ほうほう」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
ﾘｸﾂ
まあ、それなりに納得できる取引ではある。
仏教っていっても輪廻を本気で信じてる人間は少数だろうし。
831 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:27:20 ID:RHlvpK9I
34
＿）≫:::::::::::._ ''" ｀ 丶、:::::::::::::.（＿
＿_(::::::::::::::::::::::／ ＼::::::::::::::::├─x
./ r─.≧:::::::.／ ヽ:::::::::::≪ニ７》
に二三彡::::.∧ ﾊ:::::::::.|＼Y《
仁{＿/つ::::∧ :ハ:::::::) . ) )
. 廴__,.ｲて ,'.l j | | | }::ム辷彡'
.ﾊ ; （::::.| | { | | ﾊ V .l ｲ.∧ l | :!.|::::/. | |:|
.ﾊ ,: l| 辷| l .V.L | ハ.ヽ | / ,/7 .Ⅵ jl !.}:::｝ .| |:|
ﾊ:/ :!l .|!ﾄ{ .ﾍlV>＞zﾘ,,,. ﾊ l/./ィ-七７.l ∧ﾘﾉ|::lﾊ | |:|
.ハ/ ::l| .|::|ﾍ＼ =Y´jう㍉｀＼V/7´たうj.Ⅵ从ンj .|:| .l. |:|
/ !| |::ﾄ叮アﾄ､ﾍ. ヒン ヒン 7ｲ |ソ}l::| .l |
,' | |::|. | .l∧ , ./ ! .|' 川 :l: i| 「さあ。早く願いを言いなさい。
.′ :| 川 .l .|.｀ﾍ. r─‐┐ / /l .| |: i|
; :l / ﾘl. ＞､. ｀ ｰ ′ .イ. |..|.. |:: | どんな願いも一つだけ叶えてあげるのだわ」
| ::| / .∧}.／´.::.ニ＞tー 'チニ`ーzxﾉ八. |:: |
| ::| ./ /´::ﾏ.:.::.:.:／ニ｛ 只 ｝ー=､...:.:.://::Vﾑ |:: |
832 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:28:08 ID:RHlvpK9I
35
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
さてどうする。
限りなく嘘くさいのは依然と変わらず。
だったら、
833 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:28:48 ID:RHlvpK9I
36
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「一生遊んで暮らせるだけの大金が欲しいお」
＼ ｀ ⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
と――
やる夫のぞんざいな願いに、
834 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:29:13 ID:RHlvpK9I
37
＿_ ＿_
r'⌒V´::.::.::｀y'::.:::,:｀￢、
＿_/⌒::_::j_:_:_::.:::/::.:／::.::／{_r､
__r-､/:::/7::; '´ ｀ ＜::.:／::／::.:_）
｛f〒う::://:::ﾉ/ / , ' 〃 , ヽ／::.::.::{
〉工{_://厂/ / // // / , / ∨::￣::ﾌ
/ /r'::| |::）l| トｘ'/ // / / / / , !::.::.::r′
/ /:/ハl | ﾙ'芹ﾒ/ /,' / / / / //lｰ‐〈
// 〈:/ 〈l 川ヾジ /ノ,厶ﾆくノ /‐z_/l
／// / ＿ﾘ !| 礼jﾊ/ ノ::;人／
, =＝'′ // / _{::.::/,小、 丶､′ ｀ﾞ,.ｲ ﾊ＾ｰ' |l |
〃 ／ ′/／: :〉//:::||:::>=､ --＜// |l |〉l 「その願い――聞き届けたのだわ！」
// ／ , ′〃: : :／/::.:〃ﾚ行｣}::.::／,'/ｌ |l l ヽ
_｣ {＿ ／ ／ ／ : ; : 〈二ﾆ ＜:::〉ｷrく／::.:l |∧ |ｌ | ＼
／ ｣ l rv=ﾆ￣: : : :/: : r ヱﾆ＞､〕: |〉/:ヽ､_| | : :ヽ|ｌ | ヽ
／ ! ﾚ??: : -‐': :／: : :.≧= ＼￣! : r――-ゝヽ: : :.＼ ｜ ＼
'′ ヽヽ 弐ﾍ､_rく: : : : : :＼￣::.::.〈: : 匸二ﾆ=､ノ : : : : ｀＞‐ｧ ﾄ､
｀ヽ、 ＼／: ｀￣｀ヽ､: rr=- 〉￣T‐': : 仁二フ: ヽ : : : /ヽ}イ ＼ ｜l
､ ,＞'´: : : : : :.:厶ｲﾚ》: : |:_:_:_:｣=＝厶イ: : Y⌒ヽ､ノ／ヽ ＼ ヽ | |
_,二{/: : : : : : : : /: : :l : : : : : : : : : : : : ＞ﾍ:_:ノ: : :.ﾊ ＼ ヽ ＼ } }
‐ﾍYヽ、: : : : :／: : : :|: : : 、: : : : : : : : ':./: :|: : : : :l:ハ ヽ｀丶､j ｢ヽ、
ＶZﾊ:_:_／ : : : : : ヽ : : ヽ､:_: : : : : :/: : :ト､ : : :': : :ヽ、 ｀ヽ//＼ ヽ
__,.ィ ∧/: : /: : : : : : : : : : : : : : :_:_; : '´: : : !: : :｀ヽ､: : : : :}_ ＿,厶'´ ￣ }
: /:ﾚ′: : :,': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l: : : ｌ: : : ＼:ノ: |_〉／ , '´￣￣
: : : : : : : :l : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,': :ｌ : |: : : : : ヽ/ } ヽ_∠二二¨丶、
: : : : : : :.:|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /: : ! :｜: : : : : : ＼ / ｀＞ ／
: : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /: : :/: : :! : : : : : : : : ヽ､ !／ ／
そいつは頷いたのだ。
836 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:30:08 ID:RHlvpK9I
38
._.. -''″ .__..__,、 -＝ﾆﾞﾞﾆ--- -......,,,,,_、 .'｀-┷ｌｌｉ..,, ,_
. ‐'″ _,,.. -ｰ''''^ﾞﾞ二rｉ'ﾆ.... ....､............. ...._,,,＿ ￣ﾞﾞﾞﾞ''''lllll,,,,_
..,.. -''"゛ _,,,.. --ｰ''''."ﾞ.´ ￣''''―
_,,,,, ｀￣￣￣ﾞﾞﾞ! ,,＿_ .,,,,..uuii､;;;;;;y ......,,,,＿,i-............ ......,,,,
-''''ﾞ彡'"゛ ._,,..yr‐ ._,,.. -ｰ''''''ﾞﾞ￣´ i| i |i ´｀ﾞ'''― ,,,_
...ﾉ'" .,.. -''',ﾞ..r''“ﾞﾞ“´ i| i |i ｀'''ｰ､、
_..-'"゛ _..- i| ｉ |i ｀'ゝ
'" .,..ｯｒ'" i| |i ヽ
.., ''ソ゛ i| |i
゛ lﾞ i| i |i
.! i| |i
ヽ i| ｉ |i
.｀'-､、, i| .:;'';:. |i _..-'´
｀''ｰ ,,_ i|. |:.| .:|i _,,,.. -‐''"
´ﾞ'''ｰ . ,_ i|::.. ti | :|i . _____ii;;;;;;ﾆ二......、
.,,_. : =i i ,,、 ,ﾞ,ﾞ;;;;;;;;;;; i|;,:::... /)>t,.,､､,,|i '''''''''''''''''''''''''''
.｀ﾞ''''～ .｀''ｰ .. ,,,,____ .__.｀ﾞﾞ'''''～ i|::: ;,::..ﾚuｿi::::.″|i ー''''''''三ﾞﾞ..........---;;;;＝' ._,,..
'''ｰ ...,,,_ ￣￣￣ﾞﾞﾞﾞ＾.i| ;|::.. | ,/ﾚﾄﾍトﾄ､,,...... -―''''"´ . --l∋´
￢――ｰ｀-′ . . i| ;r‐;;i/ V-‐'ヽ、 } _,,.. -‐''"゛
｀ﾞ"'''―- ....,,,_ ｀ﾞ｀-｀-二,ﾞ", ,i| r'| ! | fﾆ､i ',ﾉ -￢''"´ ＿_,,,,,,,_,,,,.．
'―-- ､..,,,,_、 .￣''-.. ,,_、 ." i| ,. -┴! | j_ `ｰ' j;'-―ｰ￢''''ﾞﾞﾞ￣´゛
￣￣ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ '''''ﾞﾞ“'' ｉ| ._,L, | //ﾊ ヽ_, ｲ }i. 、 ヽ ＼
,＿,,.. --一'ニr‐┘ -=く/.{ {㈹_,ノiヽ_:i l '､ ヽ . ..,
／ ,. -‐_ﾆ-￣ _,二二二二三人＿ ＜ 〈ーﾉ_フl | {｀ヽ..ヽ ヽ .ヽ. ＼ ＼
／,. ‐'', -‐ ￣ i|} ｌ ´ / ヽ! ＞レ' ﾉ＼ ｀丶､. ..､ ヽ. ＼.＼
.／／ ／;' ,/./ i __ `ｰ/ }ｰ'´ ｀ヽ ｀丶､ ｀ ー- .ヽ .＼ ヽ
l / // / _ｒ'´￣￣￣｀`丶､i | ｀`ｰ'} { ＼ ＼ｉ. ｀丶､ ヽ .ヽ ヽ.
;{ l/ /.＜__ ｀ヽ ｣ -‐イ´ ヽ ／勹 ヽ_ｫ'´ｰ ...ｌ ヽ ヽ .ﾞ
. ヽレ‐''二,Z{_,..-‐─ｧ─i─‐ｧ'´ ＼ ＼ ／ ＼ ヽ､｣┘ l ヽ ヽ
／,. イ ／／ ./ i| ／ ／ / { ＼ .|i .ｌ, ヽ ＼
く／ // | /,. ‐'"´ ／ / / ヽ ＼ ..|i |″ ｌ
＿＿＿
／⌒ ⌒＼ ━━┓┃┃
／（ ￣） （＿）＼ ┃ ━━━━━━━━
／::::::⌒（__人__）⌒:::: ＼ ┃ ┃┃┃
| ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ ┛
＼ ｡≧ 三 ＝=-
-ｧ, ≧=- 。
ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
≦｀Vヾ ヾ ≧
｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡
なんじゃそりゃあああ。
ここ室内だろ！？ とか、え？ 嘘マジな方だったのか！？ とか、
とにかく驚きというか混乱が乱舞状態。
837 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:30:42 ID:RHlvpK9I
39
＿＿＿
／ .u ＼
／(（○）) (（○）)＼ ﾁｬﾘｰﾝ
/⌒)⌒)⌒. :::: （__人__） l_j :::＼ /⌒)⌒)⌒)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / /／
| :::::::::::(⌒) U .| | | ／ ゝ :::::::::::/
| ノ | | | ＼ / ） /
ヽ / └ー.┘ ヽ / ／
だから、
しばらくはそれが意味する事に気づかなかった。
838 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:31:17 ID:RHlvpK9I
40
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ― ー ＼
| （●） （●） |
. ＼ （__人__） ／ 「へ？」
. ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ
間の抜けた声、と言わざるを得ないだろう。
仕方ないだろう？ 仕方ないじゃないか。
だって、
.:.:.:.:.:.:.:.:.／／:.:.:.;ﾉ ＼
.:.:.:.:.:.:. / /:.:.:.／ / , ｀､ ヽ
.:.:.:.:.:.:/ /:.:.:.く / | | l ヽ ､ ヽ、
:.:.:.:.ノ /:.:.:.:.:.∥ |ｌ ｌ | ｌ ｀､｀ヽ l ヽﾄ､
:.:.:.:{ !:.:.:.::.:;ハ |l |l ! | ＼ ヽ、＼ l| ｌ| |
::.:.: l |:::.:.:.::) ﾄ、|ﾄ､|l } ﾄ､ヽ ヽ、 | l|ヽ ヽ |ヽ l|ﾉ
::..::.:ｌ |:.:.:爪,斗七|廾ﾄ-|‐1ヽ }｀ヽﾑ-l￢ ∧ﾉ/ }ﾘ
ヽ.:.:ヽ. ヽ::.}| ｌ ﾊ/ﾚ=ﾆミ刈 | ﾘ ,.ﾆ气 l |
）:.:rへ_}|/ l| {ｌ f伍｝` ﾉ 狄ｌ ' ハ
ヽ､!{ﾚ' /// ゞ='′ ¨´ ∧ | 「あ……あれ？
／／/人 ' 八l |
／／ ／_＞ト､_r个､ r￢ ＿／| ヽ＼ おかしいのだわ」
/／ ／ /: ／::..::..::{::..:ヽ. ／::..l｀'┴:-:ﾍ ＼
´ ／ _工l::..::..::..::..ヾ::..::ﾄｧ=く::..::..:l::..::..::..::..::}ヽ、＼
ノ ／ : : {::..::..::..::..::..:∨{ﾘ廻ｌト､::.ｌ::..::..::..::./ ヽ、ヾｰr- ､
／: : : : : ｀ヽ､::..:;:-'´丁ヾﾆｼ::..｀T:ｰ::-:r'′ ｀ｌ / ∧
. /: : : : : : : : : : /´::..::..::.l!::..:| |::..::../::..::..::.＼ ﾚ' | / /
うん。おかしいのはわかるんだ。
わかるが、具体的に指摘するのは憚られる。
……身の安全的な意味で。
839 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:31:46 ID:RHlvpK9I
41
::::. ;,:. |:.| .::::;,:::
:::: ;,::.. ti | .::::::,;::::
:::. ;,:::... /)>t,.,､､,,..::":::
::: ;,::..ﾚuｿi::::.″::::
|::.. | ,/ﾚﾄﾍトﾄ､
r‐;;i/ V-‐'ヽ、 }
r'| ! | fﾆ､i ',
, -┴! | j_ `ｰ' j, 「えいっ、えいっ、えいっ」
_,L, | //ﾊ ヽ_, ｲ }}
＿,,.. --一'ニr‐┘ -=く/.{ {㈹_,ノiヽ_
,.. -‐_ﾆ-￣ _,二二二二三人＿ ＜ 〈ーﾉ_フl | {｀ヽ
／,. ‐'',. -‐ ￣ } ´ / ヽ! ＞レ' ﾉ＼ ｀丶､
／／ ／ __ `ｰ/ }ｰ'´ ｀ヽ ｀丶､ ｀ ー-
/ ./ // _ｒ'´￣￣￣｀`丶､ | ｀`ｰ'} { ＼ ＼ ｀丶､
ヽ{ l/ ＜__ ｀ヽ ｣ -‐イ´ ヽ ／勹 ヽ_ｫ'´ｰ
ヽレ‐''二,Z{ ,. -────‐ｧ'´ ＼ ＼ ／ ＼ ヽ､｣┘
／,. イ ／／ ／ ／ / { ＼ ﾁｬﾘﾝﾁｬﾘﾝﾁｬﾘﾝ
く／ // | ,. ‐'"´ ／ / / ヽ ＼
840 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:32:29 ID:RHlvpK9I
42
.:.:.:.:.:.:.:.:.／／:.:.:.;ﾉ ＼
.:.:.:.:.:.:. / /:.:.:.／ / , ｀､ ヽ
.:.:.:.:.:.:/ /:.:.:.く / | | l ヽ ､ ヽ、
:.:.:.:.ノ /:.:.:.:.:.∥ |ｌ ｌ | ｌ ｀､｀ヽ l ヽﾄ､
:.:.:.:{ !:.:.:.::.:;ハ |l |l ! | ＼ ヽ、＼ l| ｌ| |
::.:.: l |:::.:.:.::) ﾄ、|ﾄ､|l } ﾄ､ヽ ヽ、 | l|ヽ ヽ |ヽ l|ﾉ
::..::.:ｌ |:.:.:爪,斗七|廾ﾄ-|‐1ヽ }｀ヽﾑ-l￢ ∧ﾉ/ }ﾘ
ヽ.:.:ヽ. ヽ::.}| ｌ ﾊ/ﾚ=ﾆミ刈 | ﾘ ,.ﾆ气 l |
）:.:rへ_}|/ l| {ｌ f伍｝` ﾉ 狄ｌ ' ハ
ヽ､!{ﾚ' /// ゞ='′ ¨´ ∧ |
／／/人 ' 八l |
／／ ／_＞ト､_r个､ r￢ ＿／| ヽ＼ 「そんな……なんで？」
/／ ／ /: ／::..::..::{::..:ヽ. ／::..l｀'┴:-:ﾍ ＼
´ ／ _工l::..::..::..::..ヾ::..::ﾄｧ=く::..::..:l::..::..::..::..::}ヽ、＼
ノ ／ : : {::..::..::..::..::..:∨{ﾘ廻ｌト､::.ｌ::..::..::..::./ ヽ、ヾｰr- ､
／: : : : : ｀ヽ､::..:;:-'´丁ヾﾆｼ::..｀T:ｰ::-:r'′ ｀ｌ / ∧
. /: : : : : : : : : : /´::..::..::.l!::..:| |::..::../::..::..::.＼ ﾚ' | / /
自分より慌てている人を見ると冷静になるっていう例か、
はたまた、期待していなかったからか
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ 「小銭だお」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
つい、口にしてしまった。
841 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:33:03 ID:RHlvpK9I
43
::::＼::/ / .:::::::/ .:/ :/ .:l: ::l l:. l
＼__/ ｌ :::/.:::! .::!:: ::! .::/::ｌ:. :::l ! :. !:: l
/´ / ｌ :/＿l :::ｌ:::. l:::ｌ :::l::::!::. .:::! :::! :ｌ .::l::: !:l
!{:V l∧_l::ｌ｀::ト、ｌ:::!:::∧!::::. .:::〃.:/.:/.::/.::: /::!
!∨ !:::トミ＜!:::::ﾄ､!/::::ｌ:::::::::／/.::/.:///.:::::::/:/
V :∧lヽヽゞ｀メヽl::::ソﾉ!::::∠.._/ -‐／∧:::::/j/
:l ::l !ｌ:::::::::￣::::::::::::::::::j／rｆ_チｧ／／ ｊ／
:! .::l !! ::::::::::::::::: :::::｀¨::::/／/
i .::/:!＼ｌi ノ.::::::::: /.::// ｶﾞﾙﾙﾙﾙﾙ
! .:::/:::l _ヽiﾄ､ r=‐ ､_ /.::::l l
! ／}／ 冫ｌヽヽ、￣ ＿ .. イ| :::::l l
/ ／.::／冫、:∨ 二¨::/.:::/´｀ヽ{ヽ､l !
:/ .::::::::::/.::::}ヽ:}/.::::／.::r┴′:::::ヽ 〉l
＿＿＿_
／ ＼
／ ヽ ノ ＼ ﾏｴｶﾞﾐｴﾈｪ
／ 米 ＼
| ノ ヽ |
＼ ／
842 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:33:47 ID:RHlvpK9I
44
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿ノ ヽ__＼
／ （ー） （ー） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ 「ま、金は出たからもう帰っていいお」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
正味、嘘でもなかったけど、笑い話にすら出来そうもないのではまるで役に立っていないが、
妥協できるラインであると言えなくもない。
これでお引き取り願えればいいのだが。
, -── -r‐- ､
,r'´.:.:.:.::::::::::.:.:.i .:.ヽ
_ノ.:.:.:.:.::::::::::::.:.:.:.| | .:.:.::L
（.:.:.:.:.:.:::::::::::::.:.:.:.:.:j j.:.:.::::.:.:.｀ヽ
ノ.:.:.:,．'"´ ￣ ￣￣｀`ヽ､:::.:.:.:.（＿ _
_ 只ん::.／ ヽ.:.::::.:.に7L
〔 l]H ）.::/ `､::.:.:仁7 _〕
/Y7（:;:;' l i .:.:lに_ノ^i7
l// ）:| .1 ! .|. ,′ .:| .::|:|.:::（ ﾘ
,′ Kl .:| | ::|:. .: .:.::/.::,!::.:,!:|::|:|.:.:/:. ヽ
i i^､ .::|_」斗'1:::.::::::::;ｲｰｲ-:ｲ､:N/_ﾉ`^i i
| ,′ヽ､:|ヽ!ヽ`ﾄ､;:;:;:;/´l/ /l/^iﾉｿ´ | l
| i | | ||} -ｨ示ﾐ ｰ示ｭ- 爪 | | |
| l | ＿j ||ﾄ､〃〃 ' 〃〃 / |i| | | |
| | !ﾊ | |ﾘr‐ ､ -‐-‐ , ｲl |l| |￣｀7 | | 「……う、帰るのだわ」
| | ﾚ′ | |レ'´:. .:＞ー ＜::.:.:T「｀i | _ _.{ | |
| | | | |〔:::::.:.: .{薔}ｿ.:. .:.:::」| | | ｀!.│.│
| | |ｰ.イ1i |:.::.:::::: .::V.:. .:.::::|!^}_」 | | !.:i |
| |.:|:.:.:<孑ﾘｰ-----┴--─┘ ﾘ孑> ,' |.:| |
| |::|.:.:::<孑ﾘ j孑>‐ｲ |::| |
| |::|:.::.:.ヽH| ﾉﾀ/.:::::,′ ,!::| |
| |::|:::::::.:.ヽ{､ ﾉ,r'.:.:::::j! |.:.|:.|
| |::|:::::::::::.:.`i _, ｲｿ.:.:.:::::ﾘ. |.::|.:|
| |::|:::::::::::::::::ﾄ､`ヽ ｰ--‐'ﾞ ｿ.:.:.:.:::::ﾄ;､ |.::|::|
よし。
相当ショックだったのか、意外にもこちらの言うことを聞いてくれるようで、
そいつは発光している床の模様へと歩いて行った
843 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:34:13 ID:RHlvpK9I
45
ｌ ハ ,/＼ | | |__| | | | / ｒＶ
V Ｖ |/l＼. | | | | | | l / /Ｖ
| /＼_ |r‐' ﾉ ヽ｀ｰ､ .! ｌ ／/V
ﾚ | /ヽヽ＿｝´￣￣￣｀ヽ＼| l/| /
_,,,.. -ｰ ﾚ Ｖ Ｙ r'￣￣ヽ-､ |ﾉ l "..,,,,_
_,, ｰ'''"＿.. -ｰ''''^￣´ lｺ{ ﾉ⌒ヽヽ |―- ..,,_｀^'～ ..,,
,.. ‐''´ _,, -;;'"´ ii､ __,,_／ ｀ｰ―'´ ', | .|-､〟 ｀''';;;;＿.｀'''- ､、
,,／″,..-'"´ｨ-;;し┴ _.. -''二ﾆ--| ｜l ＿＿ ｊﾞ￢-..,,、.⊂...ｌ__．.｀''ｰ､, ｀''-､,
_／゛ .,／゛ ﾞ_..-''ﾞ,ﾞ ‐''" '''';;二｀| ＿＿＿＿ ,j l|丁l 「ヽ!.''少'ｰ ,ﾞ"ｰ ,,'''/!ゝ ﾞ''-､ .｀'-、
／｀ﾞご!ﾐﾞﾞﾞﾞﾞ[ﾞ｢ﾞﾞﾞﾞﾞ!” / '“'ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ!!''ﾞ彡-‐'''' ｖ´￣:::::::::::::::::::::::￣｀ヽ| | |-|ｌ. ｜,ﾞ”'!!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ~“'ｰ､~ﾞ!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ~ﾘ!_/~`'､
./ ／ .｀-.＼ .／ ,／,iW",／ﾞ_..‐'ﾞゝ -''"ｺl ｀ー――――――┬' ﾉﾉ-||__ ! ｀''-､｀'-､.〟 ＼ .＼.''ﾞン'ﾝ'" ＼ ｀'､
./ ./ .ﾞ'r" _/ ”ﾞ.／ ,ｒ'" ｀''''~!ﾘイﾞ‐'ﾞ゛＝ / ,i′ﾞ¨' ヽ.ヽ.Vl￣j⌒lヾ>'~" ｀'､. ﾞﾞﾞlｰ ヽ. ｀l／ ヽ .ヽ
.i′ ./ .;;;;;;ﾆﾞ ./ /ヽ＼. / ,i!ﾆ￣巛｀-｀-｀-｀-｀-√.,i liﾚll l l l巛;;､/l／弋ﾉ｀ヽ〉-三￣｀-､ .ヽ .,.rフ、. ｌ .,,...ﾇi- .ｌ . ｌ
l ! ''"ー ! l `'イ i′ , ｀ﾞ''ｧ二;;- ..″ / ,.|~ｒ'"゛ － .｀ﾞ';;`l/ ＼''",,. .! .'l／.、.! | ｀,ﾞ !- .! |
| .| │ |. .ｌ .|ヽ､!ﾆｌ､ .ｌ..ｌ. _,ﾞ￢./ .,ヽ.ｌi＼二___,,ﾞ..-二｀ー‐-----―' .ﾉ｀ﾞ''ヽ/ l..'!广 ! | .!｀'''''ｯl ! l
..ｌ . ｌ '''二., ﾞl, ﾞL :iij;;,.ヽ !l>＼"-・ﾞ〈>､’ . / ./ .｀ﾞ''ｰ二｀-アﾞン‐'',ﾞ_.ヽ..ヽ._ ツﾞｲ)'''..-/i″./ ,;''ﾘr/ ./ ｌ /
.ﾞぃ .!､ .ﾞ´;→ ヽ .＼ '㍉,.＼ ﾞ'〈ヽ＼－｀'' !/ﾞ.,i,ﾞ . 彡-'二-'',ﾞ￢二;;-ﾆ,,,,.i|i､.ﾞく .ﾞンﾝシ゛., ''_;i.｀ ／ / ..lﾆ''=‐ ./ ./
.ヽ ＼ . i‐,＼, ﾞ''.､ﾞ‐'i ..ﾞヽ､"' ｌｉ.＼. / '!二ﾝ;;'!'＝=rrrｉ＝jjjllﾘ!“'''ｰ二′ﾞ'l彡!'ﾞ_..-'ﾞ.r-｀,／ .／ . ..＞-ィ.／ /
＼. .＼ゝ-ﾆゝ ｀'-､,｀'-ﾐ/′ ｀'ｰ-二'‐=ﾐ､,,_;;′'!´.｀''← " ゝ l|;;,,,,.. -‐',ﾞ,ﾞ -'"´.''T彡'"ﾞ,..-'゛ ,,..、 ／ . ,／
｀'-､ .｀'-､..ﾆﾞ二- ｀''ｰ ,,,ﾞ''ｰ ..,,_ ﾞﾞマ'=―｀-ﾆﾆ二二ﾆﾆﾆ―ｰ;;l'フ″ ._,,.. -''ﾞ,ﾞ.. -'ﾞ＿ｯ二-'^.ｌ ／ . ／
ﾞ''-､, .｀'-..,,. '々 ';;/ﾞ'ﾆ- 二,ﾞ;;'ｰ｀-= ......,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,........rﾞ‐'ﾞ‐''二.. -‐''ﾞﾞ＿.'｀-- .'l;; ‐" _..-'"
｀'''-..,,,｀ﾞ''ｰ ..,,_゛ .゛..!ｯ'' .-｀-"'''''=ァ;;ｰ┬‐―'ァﾆ'"^ﾞﾞ´ . '''-ﾐ,_, ,ﾞ,ﾞ ｰ''ﾞﾞ_,.. -'"゛
｀ﾞ''ｰ ..,,_¨"''''｀- ..二＿__ .｀' ＼ ﾞ!彡ﾝ'" ＿__,,,,......-ｰ'''''"_,,,.. -‐''"
｀ﾞ^''''―-- ........二,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ;;i,ﾞ;;;;,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ二..........-一''''''"´
844 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:34:46 ID:RHlvpK9I
46
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ 「……」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＼ ,. ´ ） ＼ ー-- ∠ ＿｣
丿 ／ / （ ヽー-- __ノ ＜二二ヽ
｛ ....:::: ／ .′ i ＼＿ ヽ ヽ∧ 下､マ〈
｀つ::::::::::::::/ | ! 〉::......... ﾞ. ﾞ, ∧／￣＼勹ﾄ|
（::::::::::::::::/ ; | ｉ｜ | {:::::::::::::::::::::.... | ! 厂￣ヽ＼〈,ﾉ
￣｀j:::::′ i | |｜ ｜ |__∧::::::_::::::::::::::::| __ | / ＿ﾉ i＼
弋| | ! | |｜ ルイ /厂/!ﾊ）::::::::::::/ｱr=ﾐ､:::::::/_/ ｉ |＼
| | i ﾍ | | イ ｊ／斗＝≦､ し-､:::::ゞｔﾍ?厭l:::::::::::｀! ｜|:::::|
|｜ i ,..ゝ‐､| !／ 〃 i!‐r‐yﾍ｢ | ん:::｀iヾ='ｧ':::::r―1 l |:::::|
ヽ＼ ヽ〈 ﾆ=ﾐ 弋 ｰ' 丿｜| く:::! /::::::::::） | | ! ＼|
＼ ｰ-＼《 ﾄﾍ "￣` | | | (:/ /::::r―'′ | ｜ !
ﾊ ゝ' | | | | /:::/／ | | |
| :. ヽ リ｜ !/ ／ | | ｜
| ヽ. つ //／! |′ | ｉ ｜ 「……」
｜ /ト ,. // ￣| 「|_ ｜ ! ｜
/ /| | ＞ ＿ｒ' ´ // | | |｜ | ｜
/ /｜j_ イ ,≧ // | | |￣ﾄ 、 |｜ ｜
/／ｒ ´ r乞ﾏ〉/ ｜｜＼ ＼ | ｜
／ ＼ /／ﾚごﾑ { / 〉／ ヽ | |
く（ ／｜ ／ ヽ＞ " / 冫∧ ﾞ ｜ ｜
＼／ ＼ '´ ＜ ｜/ ﾞ i｜ ｜
845 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:35:14 ID:RHlvpK9I
47
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿ノ ヽ__＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ 「…………」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＼ ,. ´ ） ＼ ー-- ∠ ＿｣
丿 ／ / （ ヽー-- __ノ ＜二二ヽ
｛ ....:::: ／ .′ i ＼＿ ヽ ヽ∧ 下､マ〈
｀つ::::::::::::::/ | ! 〉::......... ﾞ. ﾞ, ∧／￣＼勹ﾄ|
（::::::::::::::::/ ; | ｉ｜ | {:::::::::::::::::::::.... | ! 厂￣ヽ＼〈,ﾉ
￣｀j:::::′ i | |｜ ｜ |__∧::::::_::::::::::::::::| __ | / ＿ﾉ i＼
弋| | ! | |｜ ルイ /厂/!ﾊ）::::::::::::/ｱr=ﾐ､:::::::/_/ ｉ |＼
| | i ﾍ | | イ ｊ／斗＝≦､ し-､:::::ゞｔﾍ?厭l:::::::::::｀! ｜|:::::|
|｜ i ,..ゝ‐､| !／ 〃 i!‐r‐yﾍ｢ | ん:::｀iヾ='ｧ':::::r―1 l |:::::|
ヽ＼ ヽ〈 ﾆ=ﾐ 弋 ｰ' 丿｜| く:::! /::::::::::） | | ! ＼|
＼ ｰ-＼《 ﾄﾍ "￣` | | | (:/ /::::r―'′ | ｜ !
ﾊ ゝ' | | | | /:::/／ | | |
| :. ヽ リ｜ !/ ／ | | ｜
| ヽ. つ //／! |′ | ｉ ｜ 「…………」
｜ /ト ,. // ￣| 「|_ ｜ ! ｜
/ /| | ＞ ＿ｒ' ´ // | | |｜ | ｜
/ /｜j_ イ ,≧ // | | |￣ﾄ 、 |｜ ｜
/／ｒ ´ r乞ﾏ〉/ ｜｜＼ ＼ | ｜
／ ＼ /／ﾚごﾑ { / 〉／ ヽ | |
く（ ／｜ ／ ヽ＞ " / 冫∧ ﾞ ｜ ｜
＼／ ＼ '´ ＜ ｜/ ﾞ i｜ ｜
846 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:35:45 ID:RHlvpK9I
48
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「で？」
＼ ｀ ⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
::::::､::::::::ヽヽ:::::＼:::::::::::ヽ:＼|_=,__::::::::::::
::::::::l:ヽ::::ヽ:＼:::::＼:::::::::::ヽ::ヽl'-'´`::::::::
:::|:::l:|:ヽ::::::ヽ::＼:::::＼:::::::::／:ヽ`ｺ:::::::::::
::::|:::|:|::ヽ::::::ヽ::::＼:::::＼／::ヽ::::l`､=,:::::::
:::::|:::|:ヽ:::＼:::ヽ::::::＼／×=えT `､_/l::
::/||:::::::ヽ::::::＼:ヽ::／="rて::､:ヽ | '-､
/ ＼＿,／|ヽ:＼:::// ヽ:`:'´::,l u ||
|::::＼ ヾー´ ||
|＼:＼ u , -―
| ヽ, ヽ:::::::
ヽ / ヽ:::::
| `ー､ _, --､ u ヽ:: 「帰れないのだわ!!」
| /|＼ `ー' |:::
| /::|::l:|゛ - ､ ／/:::
| /:::|:::|| l::::::| ヽ､_／:::/::::::
＞::::::/ |└‐'´￣´:::::／|::::::::
ﾉ Ｌ＿＿＿_
⌒ ＼ ／ ＼
／ （○） （○）＼
／ （__人__） ＼
| |::::::| | 「帰れお!!」
＼ l;;;;;;l ／l!| !
／ `ｰ' ＼ |i
／ ヽ !l ヽi
（ 丶- 、 しＥ |そ ﾄﾞﾝｯ!!
`ー､＿ﾉ ∑ l､Ｅ ﾉ <
ﾚY^Ｖ^ヽ
847 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:36:17 ID:RHlvpK9I
49
::::＼::/ / .:::::::/ .:/ :/ .:l: ::l l:. l
＼__/ ｌ :::/.:::! .::!:: ::! .::/::ｌ:. :::l ! :. !:: l
/´ / ｌ :/＿l :::ｌ:::. l:::ｌ :::l::::!::. .:::! :::! :ｌ .::l::: !:l
!{:V l∧_l::ｌ｀::ト、ｌ:::!:::∧!::::. .:::〃.:/.:/.::/.::: /::!
!∨ !:::トミ＜!:::::ﾄ､!/::::ｌ:::::::::／/.::/.:///.:::::::/:/
V :∧lヽヽゞ｀メヽl::::ソﾉ!::::∠.._/ -‐／∧:::::/j/
:l ::l !ｌ:::::::::￣::::::::::::::::::j／rｆ_チｧ／／ ｊ／
:! .::l !! ::::::::::::::::: :::::｀¨::::/／/
i .::/:!＼ｌi ノ.::::::::: /.::// 「すでに契約が結ばれているから
! .:::/:::l _ヽiﾄ､ r=‐ ､_ /.::::l l
! ／}／ 冫ｌヽヽ、￣ ＿ .. イ| :::::l l 願いをかなえるまでは帰れないのだわ」
/ ／.::／冫、:∨ 二¨::/.:::/´｀ヽ{ヽ､l !
:/ .::::::::::/.::::}ヽ:}/.::::／.::r┴′:::::ヽ 〉l
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿ノ ヽ__＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ 「さっきのじゃ駄目なのかお？」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
ｼ:::､' .／ / ､ ､ /:､:_:1::ﾄ ＼
/:/ｿ / ′ ,' i ｌ | l, /:/ .|:::| ＼. ﾞ ,
. /:// ／, ,' ,'/ j ,ｲ 〃 ! | !ｉ ':::' |:::| ! /
/://ｨl /l ! ' ｉ l ! //,j /,_ﾉナj,' l ､!:::| ,!::;! ′ ′
ﾞリ/ ! ,、 ﾚl l i l ! /ﾚ i ／ｲ=j=､ '//! l〉::! /!:::i / /
V､ lﾒ､ヽj､ｨf' ,=ゞﾄ ' '" 辷ソ // | |リ ,' ヾ:::ｿ /
/ /〉.l ,〉^i 弋_ﾘ ／/ .! !'／ 7 /
. / //::ｿ / |ﾍ ､ , ／ ,/! ! / / 「それで一生遊んで暮らすってのは無理でしょ!!」
/ ,.ﾚ ´ , ′′ ＼ ヽﾆ' / / ／ / / / /
. / ／ ／ ﾈｰ:､_,.‐ァ｀ ､ / /,／__,/ ∧ / /
＼ﾍ ､´ /:!l:::::::::::ﾝ'::::／:,:::: ｰl/ﾌ :::::::/ /::::::＼/ /
ヾ､｀ /::::!l:::::／:::／:::::′:::::":::::::::::/ /::::::::::::/ /
やっぱりお前もわかってたのかよ。
848 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:36:56 ID:RHlvpK9I
50
l!￣ｵ |:.:.:.:.:.| と′ , 丶 .: ｒ┘
￣ﾘｺ ｌ:.:.:.:.:.| _「┘ / / l | ＼ﾉ _〕
く｣!Ｌ.|:.:.:.:.:.! Ｌ. // /, l| l l i l ﾊ:. _〕
〃l| l Ｌ.i:.:.:.:.| ｒ┘,./ /, !|｜ ｌ| l ｌ ﾊ:/└i_
|ｉ ｌ| !└l:.:.:.:| 〕// //l l ! li l| l l |!:: と__〕
li〃!｜l ﾄｚ水ﾞ/ｲ ,://l:| l |ｌ l| lｉ | ! ｌ|! とl｢´
|! | !小こｼ｣ !/ ≧:ｘｲl ! ,'! /l , / /l _.｣!|!
,ｌ｜ ｌ |ハ:.:!|l イ iｲ:r::ﾊ｀ / '//二ﾗ// ｲ| l| ｌ! __
/!｜ l l ＼! ｌ| ｀¨ ｲrｿ/iツ行l 〃 / | 「他に願いはないの？
,'/ ! l|l ｢¨| llﾄ､ ｒ ｧ ¨´ｲ |ｌ i |l |! / /
,' ! i ｌ|i ＿|:.:.l:.|l:.|:.＞ .、__ イ´ !:| ! l| ｌ / / 誰かピーとか。幼女にｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮしたいとか」
! l , ｌ|'「 |:.:.l|:li |:.:.:.:.薔:.:.:.:.:.:.|､ハ! l::-‐ｒｚ／ '´ﾊ
./ , ｉ /l|｜ ヽ/ ｌ| l;,;,;,ノﾞﾍ;,;,;,;,;,;,Y￣|ヽ {!' / / ﾉ!
! / l , ｌ| ! / l |:.:.:.| |:.＼:.:/ i 〉 ＼{!｣､ヽ'イ丿
｜ ｌｉ / l| ／ l -＿〕:.l |:.:.:.「´ 〈 ト.､ ､＼テ¨´
,' l | //￣ , イ´.:.:.:.:.:.:! ｉ:.:.:.:ヽ ヽ | ､＿ ヽ
ｌ| ＼ ＜ー- ､＿_:.:.:| /.:.:.:.:.:.:.＼ ＼ ＼ ヽﾉ
ｌ ｌ| ￣工＞＿/-､j |, -､＿, - ゝ _|__〉､ 〉
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ -=・=- -=・=- ＼
| （__人__） | 「サラッっと無茶苦茶なこと言ってるお」
＼ ｀ ⌒´ ／
849 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:37:29 ID:RHlvpK9I
51
ヽ,:::::::::::::,.' / / l ﾄ、 、 、ヽ:::::::::::::（
,r=''ブ"::::::::::::,' l l l l | | ｌ l l | |. ',:::::::::::::）
/レ-ィつ::::::::,' l | l | | l | | l l | l l:::::::::ｔl､
｀"´ ﾚ'､_::::::::ｌ l | | | | l. | | | |l l | |:::::::::::）
/| 「l|>::::| | .| ‐ﾄ|､_| | |.l | l ,|__,|.-├ l lﾉ::::::(「|
ｲ || l ﾄ-へ| l l L_r- l l,,||ﾚlｲLﾉ_ﾉ_| ﾉ ,ﾉ:::と｀1.l|
r､ / | || l |_ ___ﾞｭ,L∠､::｀ﾞｒ､｀ イ:;:;:;:l 〉rイヾ_ﾉ | l|
ﾔr―－''''''""""¨ |_,ノ ヽ_ノ ,ｲl | | /l
l ｌ | / | | l ﾚ/ |
,.'-‐-､ ﾄ、 ° ／-ヽ| l l/ .| 「ゲスな欲望のほうが願いを叶えやすいのだわ」
〈_,.rニ＝、 |;;;｀,,－ -r ‐''";;;;;;;;イ .l.', ,'l. |
（ ｒ_rk=ﾆ、 |;;;;;;;;;;;;;;l＠;;;;;;;;;;;;/;;,ﾍ::;l '､ Lゝ l|
λ _,.-‐く |;;;;;;;;;;;;/| ﾄ､;;;;;;;;;レ-‐' ヽ､| l ..|
/ K_,.-‐''" |;_;;;-'':::/ ﾄ,_>／´ -‐=-‐く´| l! |
| ﾄ |__,,,.....．--―─=''''''''フ"::::::::::::l |:::|;;;;├へ‐-､｀ﾞ''-､入 l i|
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ -=・=- -=・=- ＼
| （__人__） U | 「こいつ……悪魔だお」
＼ ｀ ⌒´ ／
850 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:38:12 ID:RHlvpK9I
52
└-i:::::::::::::::::::::::: ,. '"´ ｀`ヽ:::::::.: : ヽ、
__...ﾉ: : : : : : :,.ィ´ ／ ', ヽ ｀丶､: : : :ト.､ ,.ィ"ヽ
. |: : : : : : : :／ ./ / ', ', 「: : : : :|:.:.:ヽ: : : : : 〉ﾆﾆ､二
ヽ.ィ: : : :/ / ,' l ', ｀丶ﾄ､:|:.:.:.:.:.|: : : : :ート､､ヽ
r‐:':::::::/ ,' ,' ! .l i'"´: : |:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ
. ',_:､:::/ l ｌ |l ! ',: : : :.|:.:.:.:.:.:|: : : : L_ｌ::', ',r
ﾉ:,' ,'l | l | l ! ! | ｀丶; |:.:.:.:.:.::!: : : : : :ﾊ::ヽ
/:| | ,' | ! .!ｌ| ,'| ｌ ｌ | l ,' ,|. ｜!´: :.!:.:.:.:.:.,': : : :r ' ｀￢
/:::,! | ..L.',_ﾄ. |',ﾄ / !./l/├ /￢ ￢､).:: /:.:.:.:./: ::::::::| |:
/:::::ﾊ.ﾄ 、 ! ..l_ヽヽ＼､./ l/"´ l/_∠ | {: : :/:.:.:.:./::::::;:::ﾉ| !:
ヽ|l ',ヽ ＼ !,イ ｀` ﾄ '′ ,ｲ"´ lヽ ,ﾊr'＾,-ﾍ':::::::::}::!｜ .!:
. | ト､ト.`弋..ン 弋..ン ' | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l ! |:
| l l.|. ', ､ l ! .|:.ヾ ﾆﾌ !::l. ｜ |:
| / / | ﾄ、 ,.、 ｜ ｌ| |／ ヽ:| |l ! 「最初からそう言ってるのだわ」
. | / / | |_.＞ 、 _..-.､ｌ l ! ! |.! ｜
l| /,ｲ _..ｌ l:.:.:.:.:.:.:｀丶､ __..ィ´:.:.:.:.:.,' .,'::| | | ! !
!|_ノ' r":.:.l l:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊィｭﾍ:.:.:.:.:.:.:./ /:.:::! !ヽ、 .| l |
_..'"ｨ´ ﾄ､:.:.! .l:.:.:.:／｀`ヾ.ﾆﾝリ:.:.:.:.:./ ':.:.:.:.:| |:.:.:/、 ! ! !
＜._ <.| ! ∨ ,'_:.:'-:.:.:.:.:.:.:`￢´:.:｀`:./:.:.:.:.:.:.:.! !;/: : ＼ ! l |
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿ノ ヽ__＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
悪魔云々の真実は別にどうでもいいけれど、帰ってくれないのは困る。
どうしたものか。
851 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:38:56 ID:RHlvpK9I
53
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ 「でもなんでさっきの願いは叶えられなかったんだお？」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
確かに、こいつはやる夫の願いを叶えようとしていた。
その点については間違いない、と思いたい。
なら、叶えようとして叶えられなかった、と見るべきだろう。
） . .:.／.:.::::／ ＼ ＼.:.::| |::::::人
. （ . . .:.:.:::::::/ / ヽ 入| |／ヽ ｀ヽ
＼.:.:.:.::::/ / ′ l | l ｢:::| |:::::::ﾉ !
Y.:.:.′ ,′! l | | }ﾉ..:.| |:::::ﾉ |
. ゝ┤ | |｜ l | l （. .:://.::∧ |
l !| _|＿Lｊ､ l ｜ _／|_/ l | ）//.::/ ｌ |
|八 l l l{＼|｀ヾﾄ､l､／￣l/｀刈Y北Ｌ.,′ | |
｜ ヽヽl ´=='' ==''＾ } | ﾋｼ''′ | |
. ' l / ∧ ' ｲ｜Y´ ｜ | 「考えられる原因としては二つ」
｜ j l |｜丶 ‐ イ｀ヽl l | |
. /| {｜ ! | ヽ ｀ ｒz=.､´ ﾉ / lト､ ｜ |
//ｊ／. :| ! |＼ l､{{ｒ勿}}〃 //| jj:::::＼ | |
. /.／. .:.::::| { ｀ﾞＴﾞ´ // l|从::::::::::ヽ.! |
どうやらこいつにも心当たりが無い訳ではないらしい。
852 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:40:10 ID:RHlvpK9I
54
＿）≫:::::::::::._ ''" ｀ 丶、:::::::::::::.（＿
＿_(::::::::::::::::::::::／ ＼::::::::::::::::├─x
./ r─.≧:::::::.／ ヽ:::::::::::≪ニ７》
に二三彡::::.∧ ﾊ:::::::::.|＼Y《
仁{＿/つ::::∧ :ハ:::::::) . ) )
. 廴__,.ｲて ,'.l j | | | }::ム辷彡'
.ﾊ ; （::::.| | { | | ﾊ V .l ｲ.∧ l | :!.|::::/. | |:|
.ﾊ ,: l| 辷| l .V.L | ハ.ヽ | / ,/7 .Ⅵ jl !.}:::｝ .| |:|
ﾊ:/ :!l .|!ﾄ{ .ﾍlV>＞zﾘ,,,. ﾊ l/./ィ-七７.l ∧ﾘﾉ|::lﾊ | |:|
.ハ/ ::l| .|::|ﾍ＼ /Y´jう㍉｀}ヽV/7´たうj.Ⅵ从ンj .|:| .l. |:|
/ !| |::ﾄ叮アﾄ､ﾍ. ヒン f==fヾ .ヒン j.7ｲ |ソ}l::| .l | 「あなたの欲望をパワーに変換して、わたしはあなたの願いを叶えるの。
,' | |::|. | .l∧、_ ＿ ノ , ヽ、 ノ/ ! .|' 川 :l: i|
.′ :| 川 .l .|.｀ﾍ. r─‐┐ ￣ / /l .| |: i| 死後の魂は願いを叶えた対価。
; :l / ﾘl. ＞､. ｀ ｰ ′ .イ. |..|.. |:: |
| ::| / .∧}.／´.::.ニ＞tー 'チニ`ーzxﾉ八. |:: | だけど中途半端な儀式で呼び出されたせいでわたしは本来の力が出ないのだわ。
| ::| ./ /´::ﾏ.:.::.:.:／ニ｛ 只 ｝ー=､...:.:.://::Vﾑ |:: |
| | .／／＞､::ﾏ: _,::-‐‐'..:》ｰ.イ :.:..:.::｀ｰ//::〈 .Vﾑ .|:: l あと、貴方が適当な事を願っていたならパワー不足ってやつね」
| ::l .《∠≪:::::::へ.ﾏ .:.:.:.:.:.::ｲ|:::::ﾄ､.:.:.::. //:::::::＼Vﾑ,!| |
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／ 「ほうほう」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
適当っちゃ適当だったけど、金はあって困るものじゃないとは思っている。
だが、こんな儀式に頼りたくなるほどの欲望には程遠かったということだろう。
853 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:41:04 ID:RHlvpK9I
55
／／ /::/.ﾚ , ､ ﾊﾊ i､ i:::::! l::::i !
〈::＼__,/::/,/ , ,/ | i ', .ﾊヽ .|:::::! l::::!. l
｀ヾ;;_::ｰ':/ / ﾊ ,' l i | ｉ | ', i ヽ |:::::! |::::!. i
. ﾊ:77 / / ! l! ! 〃.} } .| ﾊ |:::::| |::::| ',
ﾊ:l .ｊ / / / | i ｌ | 〃!ム. | .i! 、ヽ !:::ﾊ ,ｲ::::ﾊ !
ﾊ:;' .| / ｨ ! ! | l ! .| ムﾅ"ﾚ′ iV ! |、ﾊﾄ､:::ﾄ、 .ﾊ:::::| ', {
ﾊ::l l/ /! i! {. | ' .l! /./| ィ7/ﾑ‐,!-､-.､ } ハ Ｖ｀ヾi . / ＼! ', ﾊ
. ﾊ:::| .ﾊ/ .| .ﾊ ', .! V il ./ﾚ ! ./ " ,イcｆ:) ﾊ // l | | } / ∨ ﾊ
. !､:::| ｉ ,'| ! ｉ ｌ ﾊ. ﾄ ! _ヽﾄ､ / ﾚ′ .弋_z歹 ./ / ! ! , // ∨ .ﾊ
ヾ!.| l ! ﾊ | ト､ﾊ |ヽ,ﾄメ二＿ヽ∨ / / .| レ" ∨ .ﾊ
l .ﾄ､ .ﾊ Ｖ::i ＼ヾ､ ﾊl'ﾊcf:).ﾊﾞ / / | | |∨.ハ 「誰かに恨みとかはない？」
∨ ヽ ヾ､:| ﾞiヽ. ,ヘ弋z歹 / / /.! ! ', ∨ハ
. ﾊ |´::! | l,ﾊ ヽ / / / | |、 | ﾄ、|
| ﾊ::::〉 ﾊ ,' ヾ､ ＜ フ / / ,.ｲ .! !::.＼ l i! ｀i
.ﾊ / ﾚ′/ / ヽ / / ／ ,.＜ﾊ. ﾘ::.::.::.:ヽ ,} }.i .|
ﾊ / / / 二> - __ ﾊ/,.ｨ´-‐"::.::.::ﾊ ﾘ::.::.::.::.::.ヽ / ﾘ ! .!
ﾊ. / / ,／|,.-.､ _i´::.::／::.::.::.::.::.｀￣l ,'::／::.::.::.::.::./ /::.::.::.::.::.::.::.ﾊ、 / ./ ﾊ !
ﾊ. / ／／,.! .!::.::.::.｀ヽ､／::.::.::.::.::./::.::.::.::!|'´::.::.::.::.::.::./ , ｲ::.::.::.::.::.::.::.::.::.:ヽ､／／ / , }
. / .／ ／／ ,ハ |::.::.::.::.::./::.::.::.::.::.::./::.::.::.:Oﾞ＝=‐､__,,.-'‐'´ .!::.::.::.::.::.＿,.-‐=≦'＾＞' ﾉ /
/ ,ｲｒ-.､_ヾ.く {::.:ﾊ ',::.:／::/::.::.::.::.::.::./::.::.:_,,.-=≦三―‐-三二-‐＝'"´ ｀￣￣´ﾉ!
. / / | ヾミ ｀ヾ､ ',::.::. 〉〉::.::./::.::.::.::.::.::./ｆ｀￣ ,,.-――ｧｰ-ｧ ∠,.-――-- .､ ,,.ノ"::|
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／ 「別にないお」
r､ r､／ ヘ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
＼>ヽ/ |｀ ｝ | |
ﾍ lノ `'ｿ | |
/´ / |. |
＼. ｨ | |
| | |
854 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:41:45 ID:RHlvpK9I
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ゞ/:::: / ／ , / !::::::::ヽ::::ヽ ＼
/::: ィ / , / / ヽヽ ヽ /::/`ー‐' |::::::lヽ ヽ
/::/ /,/ / / / / ! ! | ! ! /:/ |::::::| ＼,. ﾞ
. /::/ ,／ / ,. ,' ' ,/! i! ! / l! ! ﾄ , /::/ |::::::| ! |
/::/ /' ／ / ,' ,' / ! i /! /! | | l ! /::::| ,|::::::| | /
/::/ / / ' /' ! / / | ! / /' | / 〃 l /,' | ' ! |:::: ! .|::::::| / /
/::/ /,ｨ i /'|! | i! | │ l / / ! ,./_/;-//ナ' !/ ! Y!::.: | /::::::/ / /
ヾ' / /! ! l l | l | ! | | /! / / ィ'/／.=j/=.､ ノ'/ /! ヾ::::::| /':::: / / /
i /!| l ! ∧ !/! | .j_＿_ l | / j/ j／ ",ｨっ::::::: ! 〉 / / .l |/＼!! / |:::::::! / /
V ゝ | 乂 ヽjヽ.ｨf ! ,,.==.ゞ! ヽ'´ ､`ｰ'.ﾉ, / / |. │ i l ,. ' ヽ:::: ,/ /
/ /＼!| ＼ﾊ!ヽﾊっ:::r! ｀￣ ,/ / .| .| ,/／ `'/ /
/ / /: ! / ∧ ゝ- ' ,. '' ／ , |／ / / 「好きな女の子は？」
/ / /::::l! / !ﾍi , ／ /,! | / /
/ / /ﾚ ´ / / ゝ. ` ＿_ _ / ／ , , / /
/ ,/／ , ' , ' ＼ `´ｰ´ / ,´ ／ / ﾉ ./ /
/ ,.／ ／, イ/_ _＿..ゝ､ / / .／ / ∧ / /
/ ／ ,／ ' //::::::::＼_ ﾉ::::: ／:::::,.＞ ､._ / /_ ' _,-―'/ /::::::＼ / /
＼ ヽ ,／ /:! !:::::::::::::::::ヾ／:::::::／::::::::::::::`ｰi / ／´::::::::::::/ /::::::::::::::＼,/ /
: ゞ＼ヽ /::::l |::::::::::::::::／:::::::／:::::::/::::::::::::::/／::::::::::::::::::/ /:::::::::::::::::: / /
＿＿＿_
／ ノ ＼＼
／ （●） (●）＼
／ ∪ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ | 「特定の子はいないお」
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) ./ / /
／´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
855 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:42:26 ID:RHlvpK9I
57
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／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
てか、さっきの願いの叶え方からして、ロクな事になる気がしない。
どうしたもんか。
つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- ､)::::::::＼ ＿
(:::::::::::::::::::::::) 三= '´／ ､ (_:::::::::::::丶<::::::`ー､
`ｰ,:::::::: __ノ ／ / / ＼ ＼ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
(_:::::: ヽ／ / / ヽ ､ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
r’:::: / { |! | |! |!ﾊノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
｀ｧ: :′ / / ! |! |! |! |! |｀ｰ, : :::|三|:::::::::::::::} '.
ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Ｙ:::::::::|三|:::::::::::::/ {
. | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝｧ : :|三|::::::::_;ﾉ| '.
. | | |!| |!､ {! |! // /}//孑' /ｲ (_ : :r'--{:::::::) | ｜
. { | | { 卞ﾄ､ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)､) 〉´ | |
ヽﾄ､ {ﾍ､从ィ升=ﾐノ´ /弋じ:::}｜ 〉 : ゝﾆン | ｜
ヽ乂ﾍ!ゞ､rゝ':{｀ 宀'´ | ∨/／ |
} |ﾍ ^¨´ ､ | {ノ´ | | 「ちゃんと考えなさいよ。
川 | 丶 r‐､ ノ } ! | |
//} ! ＿≧-..､ ｀´ ,∠⌒＜}/ 八ﾍ | | 私は早く帰りたいんだから」
// j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / /＞ヽヽ | |
ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}ｲ夊)=-:.:.: / /:./::::::ﾍ∧ | ｜
／／ / /＞ｧー:. :.:.:.:｀¨)´:.:.:.:.:.／-ー＝二二〕＼ | ｜
〈≦__,/_/ーｬ(:.:.:.:. :.: ／＼:.:.:.:《__∠⌒ー-､::::::::::::::ヽ | ｜
／￣ _＿_..==':::＼_:-＜: : : : :＼: :.:ノ:::二＞ _＞::::::::::::{､ |
. 〈__∠二=､::::::::::::::::::::}: : : : : : : : : :{´::::::::￣ﾐ＜::::::::::::::::::::::::＼ ｜
__ノ／ｲ:::::::::::::::／: /: ∧: : : : : {::::::::::::::::://:::＼::::::::::::::::::::::＼{ー― ､
,ｨ≦:::｀ミヽ::::::::::::／: : /: :/: :{: :|: : : ﾊ､_:_:_／':::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
何言ってんのこいつ？
帰ってほしいのはこっちだっていうのに。
856 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:43:06 ID:RHlvpK9I
58
-､ヽ::::ハ ヽ::::/:.:::ｲ::.::{＿_/:::.::::〕 ＿_
/:::::::ｰﾍ:{:..:.ヽ ∨:..:..:.l:::.::|:..:./:::.::/{_ｊ＾ヽ / 厂ヽ
∠二≧ ､ __ 〕ヽ:..:..:＼:..:..:.∨ ..:..:..:.:..:..ｌ../..:..:..:..:/:::ｨﾅ___ ′ ハ／￣ヽ
￣ 「￣＼＼/::::＼.:..:..:..:..:..:..:..:., -一…ー :..:../.:..:..:/:::;ゝ| |／ イ丁|
＞┴―‐ ミｨ_〕ヽ:::＼.:..:.. '~ ｀ ＜:..:..: 人_|‐<_／ｊ ｜ | |
, ﾍ ￣￣/:::＼.:..:..:..:／ ＼:..:／:::::::}＜ ﾉ ｜|
へ. ヽ二ム..:..:..:..:..: ' ヽ::.:::｛ _ ＼'_ノ二ヽ
く ＼_r‐Ｊト:..:..:../ 、＼ ヽ ﾞ:,:::.:::.:ﾄ ＼＼＼＼
`ー/|::.::.::.::.::.::,′ ＼ ヽ V:下ヽ＼ ヽ ＼ヽ
冫ｰｲ ￣ト::.::.,′ | ｉ | ヽ ＼ ヽ ', ヽ ':┴┐ Ｙ ﾄ､ ＼
′ ;′┌┴ ::.:| | | | ﾞ, ﾄ ;. 斗-+ | ｜ｉ::r┘ '. ｉ ＼
:/| しﾍｰ::.| ｜ｉ ｜ ｜｜∥ | |メ、_从ﾊ|i | |ﾘ::￢ ?U ｜
| r┴‐::| |｜ | ム⊥从ヽ i |lィｆ＜.ヾ ｰ|川 ;::下┘ ｜ ｜
| |::.::.::.::| ｌ｜ イ｜ 斗=ミヾ＼,ハﾉj八ゞ 'リ,.. | ｊﾉ! /::::::｝ | | 「久しぶりに招かれたと思ったのに、
｜ |└ﾍ::.:∧ ｌ' | |/{-ィ::j } ￣゛ | lｊ,√ィｵ | ｜|
| ｜ | く::.::.:ﾍ l:､＼ ヽ ＞‐ ´ , ∧ ∨:ﾌ｛{i〉 ｌ ｜| まるで役立たず」
∥ | | ヾ勹ﾍ い ::ヽ＼ _ 仏ﾍ ＼ゞ' ｊ| |∥
八 | | ＼ｨr=ﾐl::.ﾊ ＼ ー ､ ｀ ＿_／ユ二 ＼ ＼ /ﾍ. l八
′ | ', 弋ゞｿ}7ノ /,ﾆ≧、 ヽｰ--,.ゝ- ､￣`＜￣ハ__ ＼/' λ 、 ＼
/ ∧ , ｀マ'´ /:':::.:::.:::.〉 ∨ィ/{f㍉Ｙ三ヽ ｀ ＜ｰ┐ ＼/｜ ＼ ＼
/ ヽ ＼ ／ ｲ￣ ー ' | | { ﾄゞど..二二.._ ｀弌:. ヽ l ＼
./ ＼ ＞' ／...:＼ ..:::.:| /:/＞允≠‐－‐' ___｝ﾊ＿ ＼
/ ┌一＜ ／ ...:..:::/::＞ /／ .:.:::./::卞ﾆニ -‐__,.___ ｝ヽ |!:..:ﾄ ヽ
./ ＼ ／′...:.:::.｛::.... ／..:::.:::.:／:::.:::|:::.￣匸Ａ::::::::ﾙソ.:.i:..:..:. | ヽ Ｙ
ﾍ￣￣￣＼ ∨ ..:..:..:..:..Ｖ／..:::.:::.:／ .:::.:::.∧ ::::ﾍ`ｰ辷彡::`ァ ..:..:..:..| > へ
￣`ｰ- ､ ＼ ﾏ'⌒く /..／^ｰｚ一' .:::.:::.:/::::| ヽ::>､::.::∠ . .:..:..:..:.|／ ィ ＼
―- 、 {＞、＼:::.:::｛::: .:::./ ― ､...:::.:::.:/:::::::| ｛:::.:::.:::.:::.:::/..:..:／ ／/／
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ノ（ （●） （●） ＼
| ⌒ （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
こいつ……そこまで言うか。
やる夫は呼んだ覚えなんてねえよ。
857 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:43:49 ID:RHlvpK9I
59
＿＿＿_
／ ノ（ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ ノ（ ●━━● ＼
| ⌒ （__人__） ノ（ | 「それじゃあ契約を破棄してやるお！」
＼ ｀ ⌒´ ⌒／
_＿＿
,.. ' ´ ヽ
イ､ /
., - ' ´ ,／三三 _ /
,.／ _／￣￣ ￣ `'' ､/ __＿＿
__ .ｨ " r' ＼f´ ／ ＼
/ ヽ. ／三| ┐ ヽ| 三 ヽ.
| V'三三. r､/ ＼/ |!
f l! |:三三| f ＼ j
`ヽ, l. |三三,| ﾉ / / | ` /
., -「 ゝ､三三 | ﾑ / / .,l! ､ V ｰ-- ､
/ ゝ┐ |三「 : | r ､ﾉ / l, | |!,| ,. | |! ヾ三三.. /
, |ﾄf.' │／:::::| L/!､ j |! ｨ ,| |!||:| | | ,.! │ , i: |三メ /
ヾ＼_ ヽ::::::::ヽ ﾉ,/! |川,メl､,/|! |:!|l|: ,' /,|l|: | !/' |＼ L
/ f'∨へ,. 〉rtヾ | !/!ヾ,,vrl/lﾚヽ! j !|! / / / !l l: , ,./ |三ﾄ､/
l （. |/rヽ √|ミfr@j;}Y/, f' /､::::::`rlヾ,ﾘi! ,/i/jl j// l// ,'-､ヽ
Y |i ヽ!_＼ ヽﾍ`´::::〃 i | ! ゝフ ゛' ﾚ//,/__//! // fｲ | }
＼, ヾ,/ ＼ヽ. ヽ::::f !,ﾍ `'´ ' r:::'ﾒ.,j／// /:::L,j/
ヾ|l! | .f:l＼ヽ.ヾV ,ﾊl !フ,/f j/,,jｨ∧::|
iゝ､.. , ||､. |:| r- ゞ_|! │ ヾ, ., / i: | f l|/ん
＼. ヽ|| ヽ.|:l. f三三:|! ﾄ __j| - ､ ,.ﾍ ヾ| | ﾘ∧＼
ヽ. ||ヽ ﾚ､.l三三:l ` ,|.三|!､. _,..＜___ jヽ ＼ヾ.// f＼＼ 「……何を考えているの」
| ﾚ !ヽ三. l ＼|! :rr-＜ 三三三ヽ` フ ∨/ |│ `i i
ヽ ! ∨ゞ ミ＼. ＼､fﾚｸﾘ 三三 ／l ヾ/:∧ | .| |
l: | |/ゞ jー'ゝ._ ＼＼く 三三f （ V::/ ＼,.'. ! |
| | ／` ` ー--＼三 ＼ ﾚ＼＼ ＼ ヾ
/⌒i |ﾄ, `ー-- ..ﾆﾆ._ `ヽ ヽ l !ヾ ＼
/ │ |! | | !三三三 ￣ ｀ヽ, ＼ ノヽ |! ／ ⌒i
858 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:44:53 ID:RHlvpK9I
60
＿＿＿_
／::::::::: u＼
／ﾉ└ ＼,三_ノ＼ ,∩__
／:::::⌒（ ●）三（●）＼ fつuu
|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒ | | | 「こうしてやるんだお！」
＼::::::::: ｀ ⌒´ ,／_ | |
ヽ i 丿
/(⌒) /￣￣´
/ ／ /
＼ ,. ´ ） ＼ ー-- ∠ ＿｣
丿 ／ / （ ヽー-- __ノ ＜二二ヽ
｛ ....:::: ／ .′ i ＼＿ ヽ ヽ∧ 下､マ〈
｀つ::::::::::::::/ | ! 〉::......... ﾞ. ﾞ, ∧／￣＼勹ﾄ|
（::::::::::::::::/ ; | ｉ｜ | {:::::::::::::::::::::.... | ! 厂￣ヽ＼〈,ﾉ
￣｀j:::::′ i | |｜ ｜ |__∧::::::_::::::::::::::::| __ | / ＿ﾉ i＼
弋| | ! | |｜ ルイ /厂/!ﾊ）::::::::::::/ｱr=ﾐ､:::::::/_/ ｉ |＼
| | i ﾍ | | イ ｊ／斗＝≦､ し-､:::::ゞｔﾍ?厭l:::::::::::｀! ｜|:::::|
|｜ i ,..ゝ‐､| !／ 〃 i!‐r‐yﾍ｢ | ん:::｀iヾ='ｧ':::::r―1 l |:::::|
ヽ＼ ヽ〈 ﾆ=ﾐ 弋 ｰ' 丿｜| く:::! /::::::::::） | | ! ＼|
＼ ｰ-＼《 ﾄﾍ "￣` | | | (:/ /::::r―'′ | ｜ !
ﾊ ゝ' | | | | /:::/／ | | | 「ちょ、ちょっと。本当に、何をする気な――」
| :. ヽ リ｜ !/ ／ | | ｜
| ヽ. つ //／! |′ | ｉ ｜
｜ /ト ,. // ￣| 「|_ ｜ ! ｜
/ /| | ＞ ＿ｒ' ´ // | | |｜ | ｜
/ /｜j_ イ ,≧ // | | |￣ﾄ 、 |｜ ｜
/／ｒ ´ r乞ﾏ〉/ ｜｜＼ ＼ | ｜
／ ＼ /／ﾚごﾑ { / 〉／ ヽ | |
く（ ／｜ ／ ヽ＞ " / 冫∧ ﾞ ｜ ｜
＼／ ＼ '´ ＜ ｜/ ﾞ i｜ ｜
＼ ☆
| ☆
(⌒ ⌒ヽ /
＼ （´⌒ ⌒ ⌒ヾ ／ 「うっせえ。黙って見てろお！」
（'⌒ ; ⌒ ::⌒ ）
（´ ） ::: ） ／
☆─ （´⌒;: ::⌒`） :; ） 「止めなさい！ 止めなさいって言ってるのだわ！」
（⌒:: :: ::⌒ ）
／ （ ゝ ヾ 丶 ソ ─
859 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:47:01 ID:RHlvpK9I
61
_,,,.. -ｰ￢''''ﾞﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ二,,,,,,,,,,,,,,二,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ"'''''￢ｰ- ..,,,,_
_,, ｰ'''"＿.. -ｰ''''^￣´ ./ﾞ;;i、 ! i' __. ,,,,,￣ﾞﾞ^''''―- ..,,_｀^'～ ..,,
,.. ‐''´ _,, -;;'"´ ii､ __,,,,,.......｀---------ﾆ .二＿￢ -､〟 ｀''';;;;＿.｀'''- ､、
,,／″,..-'"´ｨ-;;し┴ _.. -''二ﾆ--‐''''ﾆ匸￣￣￣￣ﾞﾞﾞコ彡ﾆ;;-二,ﾞ￢-..,,、.⊂...ｌ__．.｀''ｰ､, ｀''-､,
_／゛ .,／゛ ﾞ_..-''ﾞ,ﾞ ‐''" '''';;二｀-ﾞ‐';;二二二二二二,ﾞ;;'''ｰﾆ ﾐ;;、.''少'ｰ ,ﾞ"ｰ ,,'''/!ゝ ﾞ''-､ .｀'-、
／｀ﾞご!ﾐﾞﾞﾞﾞﾞ[ﾞ｢ﾞﾞﾞﾞﾞ!” / '“'ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ!!''ﾞ彡-‐''''“ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'ﾅ.,-､ﾞ!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ冖ｰ ,ﾞ”'!!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ~“'ｰ､~ﾞ!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ~ﾘ!_/~`'､
./ ／ .｀-.＼ .／ ,／,iW",／ﾞ_..‐'ﾞゝ -''"ｺl二;;;;ッ=Zﾞ.,i｀-!ﾍ.ﾞ'ｺ=t;;ii､ﾆ"ﾆ;;、 ｀''-､｀'-､.〟 ＼ .＼.''ﾞン'ﾝ'" ＼ ｀'､ ｼｰﾝ
./ ./ .ﾞ'r" _/ ”ﾞ.／ ,ｒ'" ｀''''~!ﾘイﾞ‐'ﾞ゛＝ / ,i′ﾞ¨' ヽ.ヽ... r'"'''ﾆ> ﾞ‐'~" ｀'､. ﾞﾞﾞlｰ ヽ. ｀l／ ヽ .ヽ
.i′ ./ .;;;;;;ﾆﾞ ./ /ヽ＼. / ,i!ﾆ￣巛｀-｀-｀-｀-｀-√.,i liﾚll l l l巛;;､｀｀-｀-｀-｀-｀-三￣｀-､ .ヽ .,.rフ、. ｌ .,,...ﾇi- .ｌ . ｌ
l ! ''"ー ! l `'イ i′ , ｀ﾞ''ｧ二;;- ..″ / ,.|~ｒ'"゛ － .｀ﾞ';;`L.ヽ ﾞ,ﾞ ‐二ィ''",,. .! .'l／.、.! | ｀,ﾞ !- .! |
| .| │ |. .ｌ .|ヽ､!ﾆｌ､ .ｌ..ｌ. _,ﾞ￢./ .,ヽ.ｌi＼二___,,ﾞ..-二ﾉ'. ｀./ ''レ ｌ./ .ﾉ｀ﾞ''ヽ/ l..'!广 ! | .!｀'''''ｯl ! l
..ｌ . ｌ '''二., ﾞl, ﾞL :iij;;,.ヽ !l>＼"-・ﾞ〈>､’ . / ./ .｀ﾞ''ｰ二｀-アﾞン‐'',ﾞ_.ヽ..ヽ._ ツﾞｲ)'''..-/i″./ ,;''ﾘr/ ./ ｌ /
.ﾞぃ .!､ .ﾞ´;→ ヽ .＼ '㍉,.＼ ﾞ'〈ヽ＼－｀'' !/ﾞ.,i,ﾞ . 彡-'二-'',ﾞ￢二;;-ﾆ,,,,.i|i､.ﾞく .ﾞンﾝシ゛., ''_;i.｀ ／ / ..lﾆ''=‐ ./ ./
.ヽ ＼ . i‐,＼, ﾞ''.､ﾞ‐'i ..ﾞヽ､"' ｌｉ.＼. / '!二ﾝ;;'!'＝=rrrｉ＝jjjllﾘ!“'''ｰ二′ﾞ'l彡!'ﾞ_..-'ﾞ.r-｀,／ .／ . ..＞-ィ.／ /
＼. .＼ゝ-ﾆゝ ｀'-､,｀'-ﾐ/′ ｀'ｰ-二'‐=ﾐ､,,_;;′'!´.｀''← " ゝ l|;;,,,,.. -‐',ﾞ,ﾞ -'"´.''T彡'"ﾞ,..-'゛ ,,..、 ／ . ,／
｀'-､ .｀'-､..ﾆﾞ二- ｀''ｰ ,,,ﾞ''ｰ ..,,_ ﾞﾞマ'=―｀-ﾆﾆ二二ﾆﾆﾆ―ｰ;;l'フ″ ._,,.. -''ﾞ,ﾞ.. -'ﾞ＿ｯ二-'^.ｌ ／ . ／
ﾞ''-､, .｀'-..,,. '々 ';;/ﾞ'ﾆ- 二,ﾞ;;'ｰ｀-= ......,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,........rﾞ‐'ﾞ‐''二.. -‐''ﾞﾞ＿.'｀-- .'l;; ‐" _..-'"
｀'''-..,,,｀ﾞ''ｰ ..,,_゛ .゛..!ｯ'' .-｀-"'''''=ァ;;ｰ┬‐―'ァﾆ'"^ﾞﾞ´ . '''-ﾐ,_, ,ﾞ,ﾞ ｰ''ﾞﾞ_,.. -'"゛
｀ﾞ''ｰ ..,,_¨"''''｀- ..二＿__ .｀' ＼ ﾞ!彡ﾝ'" ＿__,,,,......-ｰ'''''"_,,,.. -‐''"
｀ﾞ^''''―-- ........二,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ;;i,ﾞ;;;;,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ二..........-一''''''"´
860 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:47:43 ID:RHlvpK9I
62
ノ , - _ /三lゝ!
／ ,. -‐ '´/ヽ/三ノ
／ __ 7三三,?U
／ , ' ´ r ､_ ノ 三三ﾚ!
r 〆 __ﾄ､;;三三〃´ ?U
＼ __, イ ,〆;:三三! ｀` ､ f
ヾ 二 / ,,三/ r==､_ 丿 ＼ ﾉ
/ 三/ ＿ / ⌒'! Y
`ー=,!三三l ／三;::j l! |::: ! ヾ |
|三三| ∠ ーr-ｲ |! │:::! ,! iヽ ! i|
|三三| __,/ / | |＼ト､:! .lﾄ､ l:::i l !l
|三三| , 三三:: ｲﾄ､|-十=',ﾆﾘ.'ヽ,/:/,/ﾚﾘ
ゞ.三_:|_／ 三三イ│| ヽ弋ﾃﾊヾ' ヽi_ｲ|
rイrｰt,,ヽ.三ﾉl! |│| ` ´ t;f !
ー-ﾃ| l!kt〃,ij / l |│| ﾉ!ハ
ゞ､ニｲハ,/,.ｲ ! | ヽヽ __ ﾊ r､＼
,､. `ー-く三＼| ! | ヽヽ ´-' /::! ヽヽ､＼ 「……だめだわ」
| ＼ ＼三| ! | ヽヽ _＿ ∧!:f |/ | ﾄ､＼
`ーr--､_ ゞ| ! |_, -―- l |´三1l_ノー-| i ' ' |:ヽ,ヽ.
|! | _,.＞'| i | 三三 ゝ＼:: |ﾄrj`!::ﾉ |､::: l ､
く. |, | 三三三; ） ） |ﾊン} | / ＼ ＼
＼､ ﾉ! |; | 三三三/ /三Lyノ_ゝ-r､ rｰ ､_ ヽ i
ヾ ＼ j／ ＼ ＼__;三/ / 三 ヾ:::く ` L_, |
|＼,` ー 、 ` ー─ `ヽ! 三三 |::::.> ,__／三/ |
|:::::::` ー ､＼ !|´ヽ＼ 三 |!/ ゞ三 f:.:. |
ヽ::::＼! ＼＼ ゝ二二二二|~ ＼三!::. |
＿＿＿_
／ ＼
／ ヽ ノ ＼
／ 米 ＼
| ノ ヽ | 「どういうことだお」
＼ ／
861 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:48:27 ID:RHlvpK9I
63
r－':､￣￣ ¨ ヽ _＿_
, - ' : :.l ＼/ ´￣ヽ
｛ : ::ーヵ |::＼ |
〕 : :.:.／ └i:: . . ヽ:::.∨ ヽ
└i : .:／ └ｔ.:.. ',::::|:. . ｣､
{ .:/ / l }::. l::::|:. . ｒ┘ :|
ヽ.;/ / ｌ | l / ゝ-､:. !::l:: /l ｌ :|
〔_:|ｌ | :ｌ l .:l ,.:i| _ﾄ| T |:l: 「 l | :!
|l/! |!＼ イ!ィi´:::|.ﾚ'| |l l:|: ｣ 八 ｌ｜
l| ヽlﾄ ｒヵl Ｌ.r’'ﾉ| l{ |j Y/ ',l |
/ l ﾊ.{｣＿, - ､ /:| ｣:...／' ｌハ
/ / { ヽ{ ｣_, -'´￣ ¨ヽ ヽ :| 「扉をあなたがぶっ壊したから帰れないのよ！」
, ｒ'´￣ｽ､!_＞ｔ.ｚッ'.::: -－― ::', ヽ!
/ ﾚ'￣-'´ l__{ヅ .: :＿__ - /.:|! |
／ｉ/く::.' /l└ｔ. _ .::ー '.／ .:::| :ﾄ､
/ イ /＼::. ,:. l ' Ｌ.. _ ／.:: .: ,' ｌ ',
, / i 〈 ､ lﾊ:::. _∟ .:' .:: .: { ｌ i|
! i :| ト ､}＞､_＿／!,_ ｲ.:: └ｧ l lヽ
｜ ! | 〈 ヽ ｒ ---:.ヽ/┘::.ーｔ. _＿｢i′ l ｌ ',
ｌ ｌ | _ｒ‐'､-､ _｢.: -－_└'¨ ,::: :.｝ l !l l
! | l 〈, -|_｣ {::り;:｣ .:: ' ´ ／.:: : : ＼ | !| !
l !｜ └ｔ＿〕j／ ／.:::: .: : : :. ＼ .j ｌ| |
∥ ! ｉ ／ :::::: :. :. . . ＼/ ,ﾘ |
＿＿＿_
／ ＼_
／ ／ ＼（ ;:;:;）
／（ ;:;:;:;:;ﾉ （＝） ＼
（;:;:;:;;;:; （__人__） .:::::） 「すいませんお」
／ || ｀ ⌒||| ,／
/ / |＼／ / /ｌ | ￣
/ /__| ＼/ / | |
ヽ、//////） / | |
/ ￣￣ / | |
_＿/ )--- ヽ ヽ つ
⊂---― 'ｰ----'
どっちみち帰れなかっただろうに、
この扱いはひど過くね？
862 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:49:18 ID:RHlvpK9I
64
＿_ ＿ r- ､ __ イ |／ ヽ, ＿ _ノ
f::::|_::: V ￣ `ー'::::::::/ ー､ , / ' ` ー┤
|::::| _ヽj＿ /::::::::/ __ ノ/ / ! ヽ ＼ L__
γ´:::::_,.ィ ヽ '::::::::/ ´ (._ / ,ｲ ＼ ヽ }
| ／::::::::,ｨ i:::::::::' ﾉ' '/ |! ' ヽ ヽ ﾉ
L__::_.イ !| |::::::::| rV |! |:| ', l! | | |:: i! | | |
' ゝ,. - !:::::::| '´ ヽ |! _'_|＿|.__|! |ﾊ,.:|:: ﾊ. |: | ﾚ
/! |￣j !::::::l/ ,ﾉj ,|! |N | l| `|ﾄ |! |:: | / |,.' |!. |
,ｲ | ｽ !::::::| (/ |V _ ヽヽ|ヽ.ヽ!: i ｲ / ﾊ |
|::| , !:::::| / |! | ヾ===ゝ ヽノヽlノ ,'! l |
,/!::| | |::|`ーヽ ., =,､ / /ヽ.ヽ ､ /, ／/ j/
,' !::| .., |::| ヽ. {fゞjﾄ}' / ＼ ヽ ヽY-イ /
/ ~' /! ゝ ` ー ! / ヽ. ! / l:: |
i /, ! V /ヽ. _＿_ | | - ､ .ｨ::ｨ | 「まあいいわ。もう一度同じモノを描けばいいだけのことだわ」
,' // ﾉ r'⌒': |:￣ : : : .＼j | - ／ ,// rー ､== ､
! // ,' _.ゝ |:: |.: : : : : : :. :| |_ ＿ _∠. // / _ ヾヽ＼
| i// / _ノ |:: |: : : : : : : ,ﾉﾉｰV : : : : : .V/ / / __.＼ ＼＼＼
| // / ／ ゝ _＼: : : :／: : : :|t! : : : :.:.|'!/ / / ＼＼ ＼ヾ.＼
|／/ / ／ r' ￣ ￣ `ー ､: :ﾉj }___: : :,ﾉ/ / /. ＼＼ ＼＼＼
／,／| ! ' ゝー────-､ ヽノ: : : : }./ ./ / ＼＼ ＼＼＼
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ 「こいつは前の住人が描いたもんだお。
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ |
. ＼ ヽ ／ やる夫は知らないお」
::::::､::::::::ヽヽ:::::＼:::::::::::ヽ:＼|_=,__::::::::::::
::::::::l:ヽ::::ヽ:＼:::::＼:::::::::::ヽ::ヽl'-'´`::::::::
:::|:::l:|:ヽ::::::ヽ::＼:::::＼:::::::::／:ヽ`ｺ:::::::::::
::::|:::|:|::ヽ::::::ヽ::::＼:::::＼／::ヽ::::l`､=,:::::::
:::::|:::|:ヽ:::＼:::ヽ::::::＼／×=えT `､_/l::
::/||:::::::ヽ::::::＼:ヽ::／="rて::､:ヽ | '-､
/ ＼＿,／|ヽ:＼:::// ヽ:`:'´::,l u ||
|::::＼ ヾー´ ||
|＼:＼ u , -―
| ヽ, ヽ:::::::
ヽ / ヽ:::::
| `ー､ _, --､ u ヽ:: 「なんですって」
| /|＼ `ー' |:::
| /::|::l:|゛ - ､ ／/:::
| /:::|:::|| l::::::| ヽ､_／:::/::::::
＞::::::/ |└‐'´￣´:::::／|::::::::
863 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:50:05 ID:RHlvpK9I
65
ｒ'´ ,イ´ｆ´ ／ ｀ヽ ノ
,ｒー--{ / / | / | ヽ ﾉ
/ ／￣! / 〈 ﾉ／ / ∥ ヽ （_!
| レ´￣_＞ / ! 'Y / ! / ∥ | ' , ｀!
,ヘ｀二彳´ | | ｆ/ / ｜ | / | ∥ | ', ｀!
／ | | .ﾉ-ｲ ! ! | ﾉ' | ｊ | /} | | |
| !ｆ }| { | |,ｲ|,ｆ/| .∥ .ｊ / } | | | ｜
レ‐イ | ） .{| ,ﾍバ十-|-‐'ム .ｲ/ , / /, ,ｲ /! | / ノ
／ | ｒｭ,⌒)ﾙ'ﾑｨﾃ'i'ﾃ〒ミ｀ﾉノ/ /ﾚ'｀ナﾒｲｧ // / / ＜(´
／ ｀ー<@〉},' ハ辷'_..八｀ " ノ.ｒ' ,ｒﾃ!ﾑz'/／ｲ /ﾚ ノ
／ ｀ﾏ ,' ´"'''"゛ {､_.'ﾉ 'ｚｨ' ﾚ'＿ ＿,...-‐´
／ ,' | |', j, ｀'''''゛// ） ｀´
,' !! ヽ、 " /├‐-‐ '´ 「……」
,' ∥｀ヽゝ＾ヽ ~' _.. イ |
, ‐ ´￣｀ｰ､._ | |＞´ ヽ.._.. -≦ / {
/ ｀┤ ∥ ヽ ｒ-―-､_! |
_-─―─- ､._
,-"´ ゝ ＼
/ ヽ
/ ::::／::::::::＼::ヽ
| / ヽ ｀::::´ /｀ヽ
l （ ○ﾉ::::::::::ヽ○.;l
` ､ （__人_） .;/
`ｰ,､_ ／ﾟ
／ `''ｰ─‐─''"´＼
あれ？ これやる夫が悪い流れ？
というか、なんか本気で落ち込んでる？
864 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:50:51 ID:RHlvpK9I
66
ｒ'´ ,イ´ｆ´ ／ ｀ヽ ノ
,ｒー--{ / / | / | ヽ ﾉ
/ ／￣! / 〈 ﾉ／ / ∥ ヽ （_!
| レ´￣_＞ / ! 'Y / ! / ∥ | ' , ｀!
,ヘ｀二彳´ | | ｆ/ / ｜ | / | ∥ | ', ｀!
／ | | .ﾉ-ｲ ! ! | ﾉ' | ｊ | /} | | |
| !ｆ }| { | |,ｲ|,ｆ/| .∥ .ｊ / } | | | ｜
レ‐イ | ） .{| ,ﾍバ十-|-‐'ム .ｲ/ , / /, ,ｲ /! | / ノ
／ | ｒｭ,⌒)ﾙ'ﾑｨﾃ'i'ﾃ〒ミ｀ﾉノ/ /ﾚ'｀ナﾒｲｧ // / / ＜(´
／ ｀ー<@〉},' ハ辷'_..八｀ " ノ.ｒ' ,ｒﾃ!ﾑz'/／ｲ /ﾚ ノ
／ ｀ﾏ ,' ´"'''"゛ {､_.'ﾉ 'ｚｨ' ﾚ'＿ ＿,...-‐´
／ ,' | |', j, ｀'''''゛// ） ｀´
,' !! ヽ、 " /├‐-‐ '´ 「……」
,' ∥｀ヽゝ＾ヽ ~' _.. イ |
, ‐ ´￣｀ｰ､._ | |＞´ ヽ.._.. -≦ / {
/ ｀┤ ∥ ヽ ｒ-―-､_! |
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
まいった。
こういうのはなんか嫌だ。
なにかいい案はないか……
865 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:51:21 ID:RHlvpK9I
67
|
＼ __ ／
＿ （ｍ） ＿ﾋﾟｺｰﾝ
|ミ|
／ ｀´ ＼
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| | 「そうだお」
＼ `ー'´ ／
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | |
／（ ●） （●）＼ ! !
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l
| |r┬-| | ／
＼ ｀ ー'´ ／／
/ ＿＿ /
(＿＿＿） /
やる夫もこいつも一挙両得。
一石二鳥な願いを、思い付いた。
866 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:51:53 ID:RHlvpK9I
68
(ヽ三/) ））
＿＿ ( i)))
／⌒ ⌒＼ ＼
／（ ●） （●）＼ ）
.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼
| (⌒)|r┬-| | 「やる夫の願いは決まったお」
,┌､-､!.~〈`ー´/ ＿/
| | | | __ヽ、 /
ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 |
｀ｰ---‐一'￣
＼ ,. ´ ） ＼ ー-- ∠ ＿｣
丿 ／ / （ ヽー-- __ノ ＜二二ヽ
｛ ....:::: ／ .′ i ＼＿ ヽ ヽ∧ 下､マ〈
｀つ::::::::::::::/ | ! 〉::......... ﾞ. ﾞ, ∧／￣＼勹ﾄ|
（::::::::::::::::/ ; | ｉ｜ | {:::::::::::::::::::::.... | ! 厂￣ヽ＼〈,ﾉ
￣｀j:::::′ i | |｜ ｜ |__∧::::::_::::::::::::::::| __ | / ＿ﾉ i＼
弋| | ! | |｜ ルイ /厂/!ﾊ）::::::::::::/ｱr=ﾐ､:::::::/_/ ｉ |＼
| | i ﾍ | | イ ｊ／斗＝≦､ し-､:::::ゞｔﾍ?厭l:::::::::::｀! ｜|:::::|
|｜ i ,..ゝ‐､| !／ 〃 i!‐r‐yﾍ｢ | ん:::｀iヾ='ｧ':::::r―1 l |:::::|
ヽ＼ ヽ〈 ﾆ=ﾐ 弋 ｰ' 丿｜| く:::! /::::::::::） | | ! ＼|
＼ ｰ-＼《 ﾄﾍ "￣` | | | (:/ /::::r―'′ | ｜ !
ﾊ ゝ' | | | | /:::/／ | | |
| :. ヽ リ｜ !/ ／ | | ｜ 「何を言っているの？
| ヽ. つ //／! |′ | ｉ ｜
｜ /ト ,. // ￣| 「|_ ｜ ! ｜ 今の状況なら願いを叶えても帰れないのだわ」
/ /| | ＞ ＿ｒ' ´ // | | |｜ | ｜
/ /｜j_ イ ,≧ // | | |￣ﾄ 、 |｜ ｜
/／ｒ ´ r乞ﾏ〉/ ｜｜＼ ＼ | ｜
／ ＼ /／ﾚごﾑ { / 〉／ ヽ | |
く（ ／｜ ／ ヽ＞ " / 冫∧ ﾞ ｜ ｜
＼／ ＼ '´ ＜ ｜/ ﾞ i｜ ｜
そう言ってられるのも今のうちだ。
歓喜と感謝に咽ぶがいい！
867 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:52:21 ID:RHlvpK9I
69
＿＿＿
／ ＼ ｷﾘｯ
／ ＼ , , ／＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 「やる夫の願いは、お前を元の世界に返してやることだお」
＼ ` ⌒ ´ ,／
. /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ
| ,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃
| ｀l￣
. | |
きっぱりと言ったやる夫の前でそいつは――
rｚ_几_ｎ
f⌒Ｕ::.::.::.::.::.し'＾)
r┘::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.乙ヽ
￣}::.:､-､､-､::.::.::.::.::.::ハ
亡=-､} } 川￢ ｧ､::.::Ｎ:}
∠二二ミYｌ |l i/// }ヽ.ｿ:|
__彡三三,＞ ⌒ ﾙ'// ハ （::.:|
. , ´ -─＝,∠ ＿ ＼ '// / } _ﾉ::ト､
／, ／ ／´￣｀ﾞ卞;㍉ // ｲﾊ〔::.::/:::::ﾄ､
／ // ｉ ヘ、 ゝ__Ｘ イ/ }ﾉ:/::::::::|:::了
/ { i ｜ヽソ ___ソ ｲ〆:::::::::/::.:ﾉ
{ i 弋￢ｰ‐-,-､| , ´￣ ／:':::::::::::／::〔__
＿_＞‥＝二.／:::::::X´ _, ‐≦彡::::::::_;:＜:广《__}｝
／ ∠ --‐一く::::::::::〃 ／:::孑_=≦二匸ノ_.ィ〃! 》´
／ ／ ,=､ ___＜::::::::::::ﾉ） )｀ヽー､ ⌒ヾ;一 ''´ l {{ l {!
/ / ,. =彳 〃 ニヽ:::::::: ー ' ノﾉ／ =≦-┴──┐ヽ ヽ
{ ｀ ｰ ､＿_」 !〃 ＿/ /ﾐ三;^i^i＾l＾ﾄ、::.::.:＼-‐─ァ ‐=ﾆ二,__ } l
ヽ ｨ⌒丶、 } l _上 ＼ノ::.::.::.:{ }::.::.::.::.::ヽ 〃ー一 ´￣￣! ！
ヽ ヽ 丶 _ノ j,.ｲ/::.::＾个'::.::.::.::.::ヽ ＿,.イ了::.::.::.::.::ﾞ、 > / ′
f＾ヽ ヽ ＿_, ィ::.:/::.::.::.::.:}::.::.::.::.::.::く{__,ﾊ广::! .::.::.::.::､:ヽ. ＿__ ｲ /
. r‐､ヽ } ヽ 〈::.ィﾍ::.／::.::.::.::.;ｲ::__.::.::.::.::.::.Y::.::.::.::.::ヽ::.::＼::＼＼￣ ／/ /
868 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:52:53 ID:RHlvpK9I
70
┏┓ ┏┓ ┏┓┏┓
┏┛┃ ┏┛┗━━┓ ,.､/ﾚﾄﾍトﾄ､ ┃┃┃┃
┏┛┏┛ ┗┓┏━┓┃┏━━━━━ / V-‐'ヽ、 }━┓ ┃┃┃┃
┏┛┓┃ ┃┃┏┛┃┗━━━━ r'/ } fﾆ､i V⌒'ｉ ┃┃┃┃
┗┛┃┃ ┃┃┗━┛ , -┴! /j_ `ｰ' j, | ┗┛┗┛
┃┃ ┃┃ _,L, | //ﾊ ヽ_, ｲ }}.＼| ┏┓┏┓
┗┛ ┗┛ ＿,,.. --一'ニr‐┘ -=く/.{ {㈹_,ノiヽ..ノ ┗┛┗┛
,.. -‐_ﾆ-￣ _,二二二二三人＿ ＜ 〈ーﾉ_フl | {
／,. ‐'',. -‐ ￣ } ´ / ヽ! ＞レ' ﾉヽ
／／ ／ __ `ｰ/ }ｰ'´ ＼ ｀丶､
/ ./ // _ｒ'´￣￣￣｀`丶､ | ｀`ｰ'} { ｀丶､ ｀ ー-
ヽ{ l/ ＜__ ｀ヽ ｣ -‐イ´ ヽ ／勹 ｀丶､
ヽレ‐''二,Z{ ,. -────‐ｧ'´ ＼ ＼ ／ ＼
／,. イ ／／ ／ ／ / { ＼
く／ // | ,. ‐'"´ ／ / / ヽ ＼
叫んだかと思うと、苦しそうにのたうち回って見せた。
869 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:53:22 ID:RHlvpK9I
71
＿＿＿_
／ ＼
／⌒ ⌒ ＼
／（ ・ ） （ ・ ） ＼
| （__ | 「え？」
＼ _ｌ ／
／ ｰ ＼
, -/￣ヽ
r ノ ＿_ ´ﾞヽ
_ ｣_, '--- ､ ｀丶、}＼
_ / '´ ｀丶 ヽ7 | ＿＿＿
∟ YーＬ. --冖,＿」-､＼!.}＼_ ;／(＞)＾ ヽ＼;
〈＿少 ﾉし ､└ｲ┴ｉ ;／ (＿ （＜） ＼;
／/ / l | ⌒ ´ | 卜ﾉ ;/ /rｪヾ__）⌒::: ヾ;
/ ,' ゝ ヽ l / ｜ i ｀⌒´-'´ u; ﾉ;;
, | ｜＼ヽ ヽ / l | ＼ヽ 、 , ／; 「悪魔に向かってなんてことを願ってるの！」
l | l ト､,､,､,､,／l / | ／ ＼-^^ｎ ∠ ヾ、
| l l _, -‐'ー一'¨/ , :l ! 、 /￣~ﾉ ＿＿/ i;
｜ ｌ !´ / / 人 ヽ二) /（⌒ ノ
:l l / / / / ＼ / ./ ￣￣￣/
あんなことになるなんて予想できるわけないだろ。
と口にはできない。
というより息が、息ができねえ。
870 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:53:51 ID:RHlvpK9I
72
-─‐──‐-、
／ ＼
／ ; ヽ.
l U l
| , 、 ; |⌒´⌒｀ヽ、
!、 _ノ" "ヽ、__ ∪ ＼
ヽ (（ー） （ー） ):: /⌒゛` l: 「ゲホッゲホッゲホッ」
/ヽ∪（_人__）∪__ ,ノ| , |
/ /` ⌒ ´ |. | , !
/ ∪ |∪`-,,,.|" |___,ノ |
/. / | | | ,lー─- 、
, --‐-ー、_/∪ l ∪ ,| | ,／ ） ）
く / / ァ- ,ノ ＿ ＼ノ＾ノ^／⌒ヽj＼ ／＾ー-‐'
`ー' ー´￣ （＿） （＿(_イ_,イ、_,ィ'´__/ ￣
今のは本気で死ぬかと思った。
871 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:54:22 ID:RHlvpK9I
73
|:: |l::. |::: : .:::i| :l:::| .:|::::::::::|､ ＿＿｣
|:::. ||:::. |:::. :: .:::l | .::ｌ::::| .:::| ::::::::' ヽ(´|｜ | |
|:::::. ||:::: |:::::. .::: l:::l ! .:::l:::::| .::::l::::::::/ ヽ|｜ | .|
..∧:::::. |:|:::::. |i::::::.. .::::::l:::l l .:::::;::::::! .:::::'::::::/ ﾉ|｜ | ！
::.. ﾄ､::.＿_|:|:＿ | l:::::::.....::::::/:;:' l .::__ｲ＿j__ .:::::/:::::∧rｰ'Ｔ´:::|｜ l |
:::::. | l＼Ｎ} ＼_丁Ｔ'┘ lヽ::::::::〃/ ﾅ了￣ﾚ /ｲ::ィィ´:::／ _） l:::::::| .| | |
ﾄ､:::| | 二二_ ヽ/ _ 二二 ´|: l:／∠ﾌ |:::::::| .| 廴_j
ﾞ卞.| | ´千¨モ_メ ヽ ´ィキ_テ于｀ |: l イ?堰? |::::::|__j |
ソ'｜ |ヽ ｀ _ 一 ´ ｀ ─ _ ´ .!: |ﾞ宀'″ i|:::::::::: |
| |::|ﾊ ｲ:|:: | ||::::::::: | 「まったくもう……冗談じゃないのだわ。
| |::| 、 {i / |:: | |:l:::::::: |
| |::| ＼ - =- ／ .|:: | |:::l:::::: | あなた私を人間の女の子か何かと勘違いしてるんじゃないの？」
.i| |::| 匸.＞ ｰ ＜___]_ |:: | |::::|::::: |
.l| |::|´￣: : : : : : :｀ . ___ . ´: : : : : : : : :｀|:: | |:::::|:::: |
l:| ｌ::|: : : : : : : : : : : :ｆ'〃ニヾﾊ: : : : : : : : : : : : :|:: | |:: |:::: |
l :| ｌ::|: : : : :_: : :-‐ :八,ゞゆソ人: :ー: : :_:_: : : : :|:: | |:: |:::: |
´l ::| ｌ::|: : : : : : : :.:／: : :ゝ＝イ: : :丶: : : : : : : : : :|:: ﾄ､ |:: |:::: |
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／ 「それはねーお」
r､ r､／ ヘ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
＼>ヽ/ |｀ ｝ | |
ﾍ lノ `'ｿ | |
/´ / |. |
＼. ｨ | |
| | |
あったとしても今のでなくなった。
こいつは能力とか以前の問題で悪魔だ悪魔。
872 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:54:53 ID:RHlvpK9I
74
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿ノ ヽ__＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
しかし、実際問題どうしたものか。
こんなこと誰かに言えるわけもないし。
ｒ'´ ,イ´ｆ´ ／ ｀ヽ ノ
,ｒー--{ / / | / | ヽ ﾉ
/ ／￣! / 〈 ﾉ／ / ∥ ヽ （_!
| レ´￣_＞ / ! 'Y / ! / ∥ | ' , ｀!
,ヘ｀二彳´ | | ｆ/ / ｜ | / | ∥ | ', ｀!
／ | | .ﾉ-ｲ ! ! | ﾉ' | ｊ | /} | | |
| !ｆ }| { | |,ｲ|,ｆ/| .∥ .ｊ / } | | | ｜
レ‐イ | ） .{| ,ﾍバ十-|-‐'ム .ｲ/ , / /, ,ｲ /! | / ノ
／ | ｒｭ,⌒)ﾙ'ﾑｨﾃ'i'ﾃ〒ミ｀ﾉノ/ /ﾚ'｀ナﾒｲｧ // / / ＜(´
／ ｀ー<@〉},' ハ辷'_..八｀ " ノ.ｒ' ,ｒﾃ!ﾑz'/／ｲ /ﾚ ノ
／ ｀ﾏ ,' ´"'''"゛ {､_.'ﾉ 'ｚｨ' ﾚ'＿ ＿,...-‐´
／ ,' | |', j, ｀'''''゛// ） ｀´
,' !! ヽ、 " /├‐-‐ '´
,' ∥｀ヽゝ＾ヽ ~' _.. イ |
, ‐ ´￣｀ｰ､._ | |＞´ ヽ.._.. -≦ / {
/ ｀┤ ∥ ヽ ｒ-―-､_! |
こいつはこいつで、また元気がなくなってるし。
873 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:55:22 ID:RHlvpK9I
75
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
| （ ●） （● ） |
＼ （__人__） ／ 「……しかたねーお」
γ⌒ ｀ ⌒´ ⌒＼
,. ' ヽ
,.イ /
,. - ' ／三三_ /
_ ,_,.. ／ ／￣￣￣ ｀ヽ r-ｧ― ､
/ ヽ ／..ｆ| -| ヽ〔 三 ヽ.
｜ ヽ/....三ｌ ｖ' ヽ./ |!
f l! .|三三l f ＼ ｊ
__ゝ,. ｌ. l.三三| ,'./ / Ｖ,.,_＿
.７ ゝｫ ゝ!三三| ﾗ/ /| l | l l ｀! ヾ三. /
攸. |三,ｒ ! Lｲ､ j. l ｨ l |.il:l l l ,l i 〕三 /
ｹヽ ヽ:::::::ヽ ﾉ 刈l lメ lv'l |il|l| / / |l l !/|＼ Ｌ
/ 〉'´ヽ 〉ｒｔ:ヾ| ﾚ!ヾｖｒｌ'ﾙヽｊi ﾘ / / !|: ! ﾚ' |ニﾄｖ'
'Y |i ヽヽ√ﾐfr@jY/, f´Ｙﾐ-ｧ｀ｌヾ'ﾚ' //__/ノ// rｲ｀!i
＼ヾ,/¨ヽ ヽﾍ`´〃l ﾍ ゝ-' 'r'::ﾒ j／/ /:::L_ｌ!
ヾ!l! |-l＼'ﾍ::ｿ ﾊ! t_ｸ/ |/,_∧::|
.__ ||､ |:! 'rゞ:|! | ヾ , /if | f ﾙﾍ
＼｀|| ヽ|:! ,f三::|! ﾄ___i| －､ ／ﾍ｀ヽ | /∧ ＼ 「？」
| ﾚ ´`!､三.|! '＼.|! , r ´=ｰ､ｊ-,. ヽ// f'|｀ｰ,i
ヽ l Vゝﾐ＼ ＼-ｒ ',＝＝ ／ ヾ'∧ | l |
l l |八,ｊ- .＼ _ヽ＼く三= （ ｖ'/ ヽ_ﾉ l j
l l <´＿ ￣ ＼三 ＼ ﾚヽ＼ ＼ `
/⌒l |` 三三⌒'ー - 、 ＼ へｌ ｜,r--ｫ
874 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:55:56 ID:RHlvpK9I
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＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼ 「それじゃお前を帰す方法を探してやるお
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／ ついでに願いのこともその間に考えておくお」
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
まあ、なんとかなるだろ。
ってか、そう思わないとやってられないし。
ずっと付きまとわれてる状態ってのも想像できないからな。
875 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:56:25 ID:RHlvpK9I
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)::::::::::::::::::::, ´ ）::::::::::::::＝＝=彡::::::ﾃ
(:::::::::::::::::／/ ヽ:::_:::::::::::::::::i l::::l:::::ﾊ二))
＞:::::::,.' ′ | ):::::::::::::::l i:::i:::::(､二))
て::::/ ｌｌ ｌ | !| {::::::::::::::::| l::i:::::::::ﾊ〈
しｌ | ｌ | | | _!H‐'ﾌ|/て::::::::::彡ﾐ::::::::( !ｌ
l l l _L | |ノ rT´㍉ | (::::::::ﾐ彡::::::ｨ l|ｌ
ll ヽ ´ rｒ､ ヽ__ソ | l! {::l l::::;:::) | ﾘ
ﾊ v） l l | ﾘ /::// | |
,' ﾊ 丶 ﾘ ,| |/／´ ｜ |
| 〉 ､ ｀ lﾚ' | ｈ､ | | 「……仕方ないわね」
l / || ＞ - ィ 〃 | | l7 | |
ﾉ' |r j / rr､ 〃 | | 〈 ＼ | |
／' ﾉｌ j/ ㍉ﾄ（ ﾉ l ( ＼ | |
ヽヽ／ヽ j! ＞ ´ ／ / ﾊ | |
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
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＼ `ー'´ ／
やーれやれ。
ま、だんまりよりかは気が楽か。
876 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:56:55 ID:RHlvpK9I
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＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ―） （―）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ 「これからしばらくよろしくだお」
| |
＼ ／
そんなふうにして、
└-i:::::::::::::::::::::::: ,. '"´ ｀`ヽ:::::::.: : ヽ、
__...ﾉ: : : : : : :,.ィ´ ／ ', ヽ ｀丶､: : : :ト.､ ,.ィ"ヽ
. |: : : : : : : :／ ./ / ', ', 「: : : : :|:.:.:ヽ: : : : : 〉ﾆﾆ､二
ヽ.ィ: : : :/ / ,' l ', ｀丶ﾄ､:|:.:.:.:.:.|: : : : :ート､､ヽ
r‐:':::::::/ ,' ,' ! .l i'"´: : |:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ
. ',_:､:::/ l ｌ |l ! ',: : : :.|:.:.:.:.:.:|: : : : L_ｌ::', ',r
ﾉ:,' ,'l | l | l ! ! | ｀丶; |:.:.:.:.:.::!: : : : : :ﾊ::ヽ
/:| | ,' | ! .!ｌ| ,'| ｌ ｌ | l ,' ,|. ｜!´: :.!:.:.:.:.:.,': : : :r ' ｀￢
/:::,! | ..L.',_ﾄ. |',ﾄ / !./l/├ /￢ ￢､).:: /:.:.:.:./: ::::::::| |:
/:::::ﾊ.ﾄ 、 ! ..l_ヽヽ＼､./ l/"´ l/_∠ | {: : :/:.:.:.:./::::::;:::ﾉ| !:
ヽ|l ',ヽ ＼ !,イ ｀` ﾄ '′ ,ｲ"´ lヽ ,ﾊr'＾,-ﾍ':::::::::}::!｜ .!:
. | ト､ト.`弋..ン 弋..ン ' | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l ! |:
| l l.|. ', ､ l ! .|:.ヾ ﾆﾌ !::l. ｜ |:
| / / | ﾄ、 ,.、 ｜ ｌ| |／ ヽ:| |l ! 「ええ、よろしくおねがいするわ」
. | / / | |_.＞ 、 _..-.､ｌ l ! ! |.! ｜
l| /,ｲ _..ｌ l:.:.:.:.:.:.:｀丶､ __..ィ´:.:.:.:.:.,' .,'::| | | ! !
!|_ノ' r":.:.l l:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊィｭﾍ:.:.:.:.:.:.:./ /:.:::! !ヽ、 .| l |
_..'"ｨ´ ﾄ､:.:.! .l:.:.:.:／｀`ヾ.ﾆﾝリ:.:.:.:.:./ ':.:.:.:.:| |:.:.:/、 ! ! !
＜._ <.| ! ∨ ,'_:.:'-:.:.:.:.:.:.:`￢´:.:｀`:./:.:.:.:.:.:.:.! !;/: : ＼ ! l |
こいつとの生活は始まったのだった。
877 名前：小豆 ◆J0wXpmBJqA[] 投稿日：2009/10/08(木) 21:57:27 ID:RHlvpK9I
これにて投下終了。
879 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2009/10/08(木) 22:00:27 ID:vVxdfw6.
乙。続きが楽しみだ。
880 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2009/10/08(木) 22:01:14 ID:9foTUJaE
乙
これ普通に続きが見たいわ
名前：[{{comment.comment_mail}}] 投稿日：{{comment.comment_date}}ID:{{comment.comment_user_id}}