やる夫のHなAA 第3話

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12973/1251118826/
45 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:40:28 ID:6gTn8I2U
.　　　　　　　　　　　　　_)ヽ-―- ､. 　_
　　　　　　　　　　 _,.ノ´, '-――-､.｀´く
　　　　　　　　　　 ｀ﾌノ /　ﾉ ﾊヽ（｀'ﾞ)､ゝ　_
　　　（（　　,ﾍ,.　　´ﾉノｻﾄﾘλﾚ'.ﾚｿ｀ﾒ､人/ |　））
　　　　　　 '､ ｿ^ｸ:::ﾙLi ○　　 ○ .λ/、＼ゝ　　　　　　では時間ですので、投下致します
　　　　　　 ／／:::::.'ﾊﾙ""r-‐￢""ｲ/:::::ヽ､ノ
　　　　　　　＼:::::::::::.ｿゞゝヽ､__,ﾉ_ノ/:::::::::／　　　　　　　やる夫のHなAA　第三話
　　　　　　　　 ｀ヽ:::::::::/ゞ_/?ヽ__ス::::::::/
　　　　　　　　　　 弋:!i|:::::::::?:::＠:!i;;;;;ﾉ　　　　　　　　　　タイトル　『殺して良い日』
.　　　　　　　　　　　　 ﾉ:::::::::?ξ;::λ´
.　　　　　　　　　　　　く;;;;;;;;;;;ﾊ､;;;;;;;;;ゞ
.　　　　　　　　　　　 ／　｀　　　　 .ヽ,
.　　　　　　　　　　／　/　　　　 ﾉヽ　.＼

46 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:41:05 ID:6gTn8I2U
　　　　 ／.:￣￣￣￣￣ ＼　　
　 　 ／: : :　　 　 　 　 　 　 ＼　
　 ／: : : :　　　　　　　 　 　 　 ＼
／: : : : : :　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　
: : : : : : : :.._　　　　　　　　_　　　　　 ＼　　　　　　　なぜ、ひきこもっているのか
: : : : : : : ´⌒＼,, ;、､､／⌒｀　 　 　 　 l
: : : : ::;;（　● ）::::ﾉヽ::::::（ ●　）;;:::　　 　|　
: : : : : : ´"''",　　　 　 　"''"´　 　　　 　l　
: : : : : : . . （　　　 j　　　 ）　　　 　 　／　
＼: : : : : : :.｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　 ／
／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼　
: : : : : : : : : :.｀`ｰ- -‐'"´　　　 　 　 ＼
: : : : . : : . : : .　 　 　 　 　 　 　 　 　 　＼






　　　　　　　　　／.:￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　 ／: : :　　 　 　 　 　　 ＼
　　 　 　　／: : : :　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　 ／: : : : : :　　　　　　　　　　 　 　＼　　　　　　　それは
　　　 / : : : : : : :　.. 　　 　　　　　　 　　　　＼　　　　　『両親への復讐のため』
　　　 |: : : : : :　 ,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, 　 　　 　 l　　　　　 だお
　　　 |: : : ::;;　（　(・) ）　ﾉヽ　（ (・)　）;;:::　　　 |
　　　 |: : : : :　 ´"''"　 　　 　 　"''"´ 　　 　　 l
　　 .　＼ : : : : . .（　　 　 j 　　　 ）　 　　 　／
　　　　　 ＼: : :: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜　　　 ／
　　　　　／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼
　　　　　: : : : : : : : :｀`ｰ- -‐'"´　　　 　　＼
　　　　　: : : : . : : . : : .　 　 　 　 　 　 　 　　＼

47 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:41:31 ID:6gTn8I2U
　　 　　　＿＿＿_
　　　　／:::::::::　 u＼
　 　／ﾉ└ ＼,三_ノ＼　 　,∩__　　　　　両親の何に対してかというと
　／:::::⌒（ ●）三（●）＼ fつuu
　|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒　| | 　 |　　　　　『やる夫をひきこもるような人間にしたこと』
　＼:::::::::　　 ｀ ⌒´ 　 ,／_ | 　 |
　　 ヽ　　　 　 　　 　 i　　　　丿　　　　 だお
　 /(⌒)　　　　　 　　/￣￣´
　/　／　　　　　　　/






　　　　　　　／￣￣￣ ＼
　　　　 　／　　─　 　 ─＼
　　　　／ 　　 （ー）　 （ー） ＼　　　　　そう考えると
　　　　|　 　 　　 （__人__）　　　|　　　　　なんだかこの状況が一番正しいような気がして
　　　　＼　　　 　 ｀ ⌒´　　 ／　　　　　落ち着いてくるお
　　　　　　／　ヽノ　 　⌒＼＿_
　　　　　/　|　　　　　　＼_＿＿）⌒＼
　　　　　｀￣＼　＼　　　　 -''' ⌒(＿__)
　　　　　　　　　＼ 　　　　 　　　／＼　＼__
　　　　　　　　　　　` ―─―─´　　　ヽ＿__）

48 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:42:06 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::ヽ. 　 ｢::::l /}　　／:::/ /´::::/　　　　　/´::::> ,.-.､_　 　 　 　 __,,..、
　　　　　 　　　＿＿ ___＿　　　　　　　　　　 〈:::::::ﾊ　 |:::::ｊ '´ 　 |:::::/ /:::::::/.／!　　 /:::::/　/:::::/　　　 　 ／::::::::ｊ__
　　　　　 　　　＿＿ ___＿　　　　　　　　　　　 ';:::::::l　l／ _　 　 l::::ｉ /:::::::://:::/　　/:::::/　/::::://::７　 　,:'::::::::／::::::〉　　　　_＿
　　　　　　／／　　￣ 　＼＼　　　　　　　　　　V:::::l　／::::}. 　 l:::::!ヽ一'　l／ 　 /::::::<　└-' 〈_:/　　/:::::／/:::::::/,.ﾍ.　 ／:::::/
　　　　　　／／　　￣ 　＼＼　　　　　　　　　　 Ｖ:::ﾚ::::::::ｒ'　　.l:::::l　　　　　　　/:::;へ::::＼　　　　　 /:::::<　 ー-'<::／／:::::::/／:ヽ
　　　　　／/--.--　 -─＼＼　　　　　.　　 　 　 ';:::::::::／　　 ;:::::└‐:::ｧ　　　　∨　　丶;::::>.　　　 ,'::::;ヘ::丶、　 ´ /::::::::／':::::::／
　　　　　／/--.--　 -─＼＼　　　　　.　　　　 　 ';::::〈　　 　 !::::;_:::::::/　　　　　　　　　　｀　　　　 レ'　　 ｀¨　　　/:::::::< ヽ;;／::::>
　　　/／ 　(○ ○） (（○(○） ＼　　　　　　　　　 ヽ::::〉　 　 |::/　￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::::;::::::::＼　ヽ'
　　　/／ 　(○ ○） (（○(○） ＼　　　.　 　 　 　 　 V　　 　 Ｕ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 〈:::/　＼／
　.|　|.|　 　 ( . (（_人_人__）　 　 |　＿ ＿＝＝　＝　　　　　　　　ところがその日、静かな部屋に
　.|　|.|　 　 ( . (（_人_人__）　 　 |　＿ ＿＝＝　＝　　　　　　　　突然がたがたやかましい音が鳴り響いたお
　 　　 ＼＼　　 　⌒Jｊｊ｀ ／,／ | |　　　￣￣￣　￣| ||
　 　　 ＼＼　　 　⌒Jｊｊ｀ ／,／ | |　　　￣￣￣　￣| ||　　　　　ノックではないお
　　　　ノ　　　　　　　　　＼＼| | | |　 　　 　　　　　　||　　　　　すぐにノブが外れて落ちたお
　　　　ノ　　　　　　　　　＼＼| | | |　 　　 　　　　　　||　　　　　鍵を壊したってことだお
　 ／´ 　 　　　　　　　　　　　 　 | |　　　　　　　　　　| |
　 ／´ 　 　　　　　　　　　　　 　 | |　　　　　　　　　　| |
　|　　　　ｌ 　 　 　 　 　 　　　　　| |　　　　　　　　　　|||
　ヽ　　　 -一ー_~､⌒)^),-､　　　| |_＿＿＿＿＿＿__| |
　ヽ　　　 -一ー_~､⌒)^),-､　　　| |_＿＿＿＿＿＿__| |
　　ヽ ＿＿＿＿,ノγ⌒ヽ)ニニ-￣　　　| |　　| ＝　＝
　　ヽ ＿＿＿＿,ノγ⌒ヽ)ニニ-￣　　　| |　　| ＝　＝

49 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:42:24 ID:6gTn8I2U
　　　　／||ミ
　　 ／ ::::||
　／:::::::::::||＿＿＿＿　
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||ｶﾞﾁｬ
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||　
　|:::::::::::::::||　　　　　 ||　
　|:::::::::::::::||　　 　 　 ||　
　|:::::::::::::::||　　 　 　 ||　
　|:::::::::::::::||　　 　 　 ||　　　　　　──ドアが開いたお
　|:::::::::::::::||　　 　 　 ||　
　|:::::::::::::::||　　 　 　 ||　
　|:::::::::::::::||　　 　 　 ||　
　|:::::::::::::::||　　 　 　 ||　
　|:::::::::::::::||　　 　 　 ||　
　|:::::::::::::::||　　 　 　 ||
　＼:::::::::::||￣￣￣￣
　　 ＼ ::::||
　　　　＼||

50 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:42:37 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼　　　　　親が、遂に実力行使に出たのかお
　　　　　　／ 　 （●） 　（●） 　＼　　　　やる夫はすかさず
　　　　　　|　 　 　 （__人__）　　 　 |
　　　　　　＼　 　　 ｀ ⌒´　　　,／
　　　　　　／　　　　　ー‐　　　　＼







　 　　　　　 　　　＿＿＿_
　 　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　　　　　　　／ 《;･;》 　《;･;》 ＼
　 　　　　／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼　　　　きぃいいいいいいーっ！
　　　　　 |　　　　 ﾄｪｪｪｲ　　　　　|
　　　　　 ＼　　 　ヽﾆﾆｿ　　　 ／　　　　と奇声を発し
　 　　　　／　　　　　ー‐　　　　＼

51 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:42:57 ID:6gTn8I2U
　　　 　 　 　 ＿＿_
　　　　　　／ _ノミヽ＼
　　　 　 ./　（⑪ ）ミ（⑪）　/⌒l
　　　 　 |.　　 　（__人_ ）|　|`'''|　　　　　　壁を無茶苦茶に蹴りまくったお
　　　　／ ⌒ヽ　｀⌒´／　|　 |　　　　　　　　　　　　
　　 ／　 へ　　＼　　 .__/　/　　　　　　　　　　
　／　／　|　　　　　 　 　 ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . ’,　･
( _ ノ　　　 |　　　　　 ＼´　　　　　　 ＿　 　　　　　 　　　　　’,∴　　,　 ’　
　　　　　 　|　　　　　　　＼＿,, -‐ ''"　 ￣￣ﾞ''―---─'´￣｀ヽ　
　　　　　　 .|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿ ノ　
　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　＿,, -‐ ''"￣￣　￣　`　
　　　　　　　　 ＼　　　　　　　, '´　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　＼　　　　　(　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　 ＼　　　　＼　　　　　


　＼　　　 ＼
　　ヽ＼、　　＾＼
＼　.＼＼ヽ、　　　＾＼、
　＼　.＼＼ヽ ＼　　　　|＼
　　＼.　＼　 ＼　＼　　　 λ＼、　　　　　　　　こういう時はキれて叫んで暴れるに限るお
　　　＼ 　＼　　＼　＼ 　　　　　＼、
　　　　＼. 　＼　　　＼　＼ 　　　　　＾ー)＼
　　　　　＼　　＼.　　´⌒ヽ,⌒ヽ,_ 　　　　　　＾)＼、
　　　　　　＼　　＼.　　　 人　 λ＼　 ＿＿__　　　＾)＼λ
　　　　　　　＼.　 「＼　　　　、　 ヽ.／ _ノ　ヽ､＼ 　　　　|
　　　　　　　　＼　＼ ＼　　　 ヽ.／　（ ⑪）}liil{（ ⑪）　　 て
　　　　　　　　　＼　 ＼ .＼　.／　　　　 （__人__）　.＼　　 （
　　　　　　　　　　＼　　＼　＾|　　　　　　 |!!il|!|!l|　　　| 　　ｒ'"
　　　　　　　　　　　 Z_　.　ヽ､_＼　　　　　|ｪｪｪｪ|　　 /　　 て
　　　　　　　　　　　　　Z＿　　　.＼＿＿＿＿＿_／　　　 （
　　　　　　　　　　　　　　　Z＿　　　　　　　　　　　　　　 ｒ'"
　　　　　　　　　　　　　　　　　Z、、　　　　　　　　　　　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒ゝ人/＾ゝ人/＾ゝ人／＾

52 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:43:17 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　, -─‐──‐-､
　 　 　 　 　 ／　 　 　 　 ﾟ　 　 ＼
　　　　 　 ／ ;　　゜　　　　　 °　 ＼　　　　　　　　　　　床に転がって全身を痙攣させる
　　　　　 l　　U　　　 　 ;　　 　 　 　 l⌒ '"⌒ ヽ、
　 　 　 　|　　　 　 　 　 u. 　 　;　　　|ｰ　　 　 　 ＼
.　　　　　 !　u.　_ノ′ヽ､__　　 ∪ 　 　 　 　 　 ,; 　　＼　,rｰ､
　　　 　 　 ゝ｡(（⑪）　 （⑪）)::｡　i'′⌒￣￣`￣￣￣ヾ｀ヽ　ヽ
　 　 　 　（ 　ヽ'"（__人___）"'__ ,ノ ヽ､_＿＿＿"_＿＿,､___ｿﾉ__ﾉ
　　´ ´ `ﾟ~゜´＾" ´~`ﾟ゜｀⌒ ´"´´ﾟ＾ﾟ＾ ~゜ﾟ`´＾ﾞ＾ ＾´'


　　　　　　＿＿＿
　　　　 ／⌒　　⌒＼
　　　／<○> 　 <○>＼　　　　口から泡を吹いても、白目を剥いても
　 ／　　　（__人__）　　　＼　　　一向にリアクションがないお
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　 ＼　　　　`ー'J　　　 ／
　 ／ 　 　 　　　　 　 　 ＼


　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　　‐　　 ─ 　　　　＼　　　　そう思ってそっと横目で見ると
　　　　　 　（　　（ ●）　　　　　＼
　　　　　　（人__）　　　　　　　　　|
　　　　　 　｀⌒´　　　　　　　　 ／
　　　　　　　｀ｌ　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　 ＼

53 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:43:39 ID:6gTn8I2U
　　　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
　　　　　　　　　　 /: : : : : : :i: : : : :.∧: : :il: : i: : :ヾ: :',
　　　　　　　　　　,': : : : : : : l: : :/:./　∨:ハ: :i!: :l: :::::::i
　　　　　 　 　 　 l: l: i: : l ／!／∨　　 |/　∨∨!: :::::::l
　　　　　　　 　 　ﾚ!: !: :l i"⌒"'-､　　　,､-'''⌒`l: :::::ﾍ!
　　　　　　　　　　 ∨ﾍ i | でラ`　 　 , 　f∃ｿ /::∧|　　　　　　父と
　　　　　 　 　 　 　 !ﾍ∨ゝ　 　 　 　i　 　 　 ∧ｿ
　　　　　　　　　　　 ﾚヽi l.　　　 　 　ｊ　　　 ∧ﾉ
　　　　　　　　　　 　 　 ﾚﾍ　　　　　 　 　　/ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　∨＼ 　´ ￣ 　／ ′
　　　　　　　　　　　　　／i｛　 ＼.　　 ／i
　　　　　　　　　　　 　/:::::l ﾍ　　 ｀　´　∧＼
　　　　　　　　　 _,,-''/::::::::l　　` ｰ､　,／　.i:::::＼､,_
　　　 　 　_,..-.:":::::::/:::::::::::i　　 /;;ﾍ__!入　 l:::::::::＼`::..､,,_
　　_,..-.:":::::::::::::::::::::＼:::／:|ﾍ /`ﾍ::::::::ｿ´ﾍ i::＼::／::::::::::::`i:ｰ.,
　,´ｰ-､::::::::::::::::::::::::::／:::::::::i　　　 ∨:/　 　 l::::::::＼::::::::::::::i:::::::',



　　　　　　　　/　　//　 / 　 ／ ／|　｜ 　 　 　 ﾍ　　　　＼
　 　 　 　 　 /　　//　 /　　/　/　｜　|　　　|　　 ﾊ　　､.ヽ　ヽ
　　　　　　　i　　 |/|　 |　　/|_,ム‐-!- .|　　　|　　　 |　　|　l.　！
　　　　　　　|.　　　_',　|　 /´V ___　V　|＼　｜　 　 |　　|　|　　|
　　　　　　　|　　 /　〉 !､. | r'ﾇ:::::::}ヽヽ.!　 ＼|｀t-、 |　　|　ﾄ.　 |　　　　母だけではなくもう一人
　　　　　　　| 　 〈.　| ｀　ﾄl　 {:::::::/　　　　　_,..-､',. /　 ./ ./｜/
　　　　　　　|　　 ｀‐|. 　 |　　ｰ-' 　 　　 　 /::::::ｹV　／ ./　.|/
　　　　　　　|　　 　 |.　 ！　　　　　　　､　{:::::/　ﾑィ　／
　　　　　　　|. |　 　 !　　 ',　　　　　　..,　　 ｀　,〈. /ィ
　　　 　 　 /　|　 　 |　　　', 、　　　　　　　 _ノヽ｀ｰ∟.
.　　 　 　 /　 .|　 　 |　　　 ヽ＼　　　 _. r ´　__ ｀__┐ l
　　　　／　　/　　,r１　|　 　 ',　｀ 下､_　| 　 ヽ ｿ__ ｀ｰ∟
　　 ／　　　/　／　 Ｖ |　　　 ',　　ヽ＼｀!　　 l〈/ __｀　　}
　　　　　　ム＜　　　ヽﾄ.　　　 L. -─-ヽ＼.　| V ,､｀　 ∧
　　　　r,ﾆ　._｀ヽ＼ 　 　 ヽ　　 }‐　　二..',　ヽ.| ｀-ｿ 　 ﾊ }
　　　ｒ'´　　　＼ ＼＼.　　 ',.　 ﾑ‐'´　　　|　　|ヽ /　　/　ヽ
　　　|　 　 　 　 ＼ ＼＼　 |　∧ 　 　 　 |　　| ∧　　ハ.　 ',

54 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:44:04 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　　　　　 　　＿＿／ ヽ―― x '＼
　　　　　　　　　　　　　 __/　　　　　　 ＼／　　　￣ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 / 　 ,　/ ,'　 !　　　　　　 ヽ　　 ﾊ__
　　　　　　　　　　　 /　　/　|　|　 |　/ヽ　 , ﾍ.　 ! 　 ! 　 ﾍ
　　　　　 　 　 　 　 |　　 | 　|　|　 |　|,,, ､,, ､,,,| 　| 　 |　 i　ﾊ
　　　 　 　 　 　 　 ,'|　　 | 　|　|　 |　|　 　 　 |　 | 　 | 　| i| |　　　　やる夫を冷ややかに見下ろしている
.　　　　 　 　 　 　 | !　　 !　∧_! -i!　!　 　 　 !　｣_　/　/　i |　　　　大人がいることに気づいたお
　　　　　　　　　　 | ヽ　 i|　!tﾆﾑヱ}｣　　　　ﾑ旡ﾆzx_/　 ｨ !
　　　　　　　 　 　 |　 ﾍ_ﾊ__|　 　　　　　　　　　 '￢'　|___/j/　　　　警備員のような制服を着た女だったお
　　　　 　 　 　 　 |　（ i 　　|z=＝ミ　　　 　 ｨ＝=ｚ|　　|　|
　 　 　 　 　 　 　 |　/│　　|　　　　　　, 　 　 　　 !　　!　|
　　　　　　　　　　|　|　i! 　　|　　　　　＿_　　　 　 |　　| 　!
　　　　　　 　 　 │ |　 !　 　|ヽ　　　 ｀ー'　　 　, ｲ 　 !! 　|
　　　　 　　 　 　 |　|　│　　! 　 > ､　　　　 , <　│　 || 　 !
　　 　 　 　 　 　 |　|　　ヽ　 |-‐ri| 　＞‐＜ |ー- |　　ﾘ　 │
.　　　　 　 　 　 │ | |　　 ヘ| 　|ﾉ 　　　　　{　 　ﾑ‐'´　 　 !
　　　　　　　　　 |　| |　　　　|　 |　　　　　　 ｀i　 |　　　　　 |
　　　　 　 　 ,r‐┴.| |　 　 　 !　 !, -―― --､|　 |　　　　　 |t ､
　　　　　　 / ∨ ヾ| |　　 　　|　 |ｲニニニﾆミ|　 |　　　　　 | | ﾍ
　　　　　　 | 　∨　| !　　　　 !　ﾍ 　 　 　 　 ﾉ　 !　　 　　　| |　 |


　　　　　　　　　　　　　　 ／　, - ' ¨ 　＼ ｀ >-､
　　　　　　　　　　　　　／ ／　, '　, ' 　　|‐'´　　ヽ
　　　　　　　　　　　　/ヽ / 　/　/　//ヽ,.'ヽヽ ヽ　＼
　　　　　　　　　　 　 〉　/ ! 〈　 {　 | |゛゛"''''|│　〉　　!
　　　　　　　　　　　〈 ヾ| ｉ ヽ_lyz七ﾘ>　　　| |　/　 |　ｌ
　　　　　　　　　　　/｀ﾊﾚレ|,,r==ﾐ 　　　　ﾑ,Lﾊ /　!　!　　　　　動きを止めたやる夫にまず声をかけたのは
　　　　　　　　　　 //,' r | l |`V::ｿ　　　　　　 ~∨ /　/　　　　　　両親ではなくその女だったお
　　　　　　　　　　// | ヽ|│!. ￣　　　 ,　r=z､ /∨l/
　　　　　　　　　 // │　ヽ! |　　 　rーy 　　 / 〃
　　　　　　　　　//　 !　　｀､!>､ 　r､｀´　　 ,ィ / |　　　　　　　　　　「落ち着きましたか」
　　　　　　　　 // 　 !!　　 !　　｀ノノ )7 ＜/ﾙ'　 !
　　 　　 　 　 ｒヾ ￣ ||　 　lr‐ 'ﾌ, '／ |ヾ|　!　 |　 !
　　　　　 　 ,',ﾍ　ヾヽ|| 　／　　 ∠- ｧ! ＼|　　!__ヽ
　　　　　　/!　 ヽ　| |||／　　　　 r--'ヽヽ　`ｰ､ヽ ¨ｧ
　　　　　 ,'　〉　 ヽ !_/　　 　,､┬､二ゝﾆ ＼ 　 ヽ!/│
　　　　　 ! /　　　/ |　　 ィ´　! !　　　　| ＼_　 　|_　!
　　　　　|　!　 ,,.ｲヾ ＼　｣〉　 |│　 　　! ／|　／ ハ|
　 　　 　!　|　/　 ヽヾ　´/　　|　!　,､,、 |〈 ヽイ／／ヽ

55 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:44:39 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　 　 　 ／　　　　　　 　 ／＿,　-　　　　　　　　　　　　 　 ﾍ　,'　　　＼
　　　　　　 　 　 　 ／　 __　 i!　　　　　´ ／　　 ,　-‐ 　 　 　 　 　　　　　ﾊ/　　 　　ﾊ
　　　 　 　 　 　 ／　　　　 ヽj　　　　　 ,'　 ,　'´　　　 - 　　 　 　 ／i＼＿_ ￣￣￣￣ﾍ
　　　　　　　　 /　　　　　　　ﾚ~ヽ　　|　!, ィ　　　,　'´　 　　, '　／|　j 　　〃 !　 　 　 　 ﾍ
　　　　　　　　 |　　　　 　 　 {　　ヽ　j　 /　　 ／　　　 　／ ／゛"' ,,　／ィ´/ 　　 　 　　 ﾍ
　　　　　　　　 レ ―‐､　　　/　　 |!　　 |　　/ 　 　_x-＜ ／　　　　 "- ､r' 　　 　 　 　 　 ﾍ
　　　　　　　　 {ィﾆﾆﾆz｀, -'´　　　∨ 　i!　/ 　 イ´　¨レ' ＼ 　　　 　 ／ ／　 ／　　　　　 ﾍ￣￣
　　　 　 　 　 ｒ'´　　 　 ＼　 　 r―'∨ , ー＜´ /ィ千旡ぇヽ| 　 __.. イ ,イ　 ,ィ´　,'　 　 j 　 ハ
　　　　 　 　 /　　　 　 　 ｀i. 　 |　　 ィ　　　 　,'! ヾ た::j ﾃ　　 　 ∠七ニヘ/　 /! 　 　} 　 ﾊ }
.　　　 　 　 /　 　 y　　 ,!　 ヽ､ ＿_ン　　　 ／ | 　 Lzン　　　　　 　 zェｧyム-' ∧ 　 /　 ﾉ jﾉ
　　　 　 　 ,!　〈　./　 ,ｒ'⌒ヽ､＿_,.-' 　 彡イ　 ∧　　 　 　 　 　　 　 た::j 乃 ／ ∧ -‐'¨
.　　 　 　 /　i　| ,'　 ,ｲ}＿ 　 　 |ｲ, - '　ﾍ　ヾ 　 ﾍ 　　　　　　'　　　ゝz= ' ／　ｲ　　　　 _　-――
　　　　　/　 ,! _y　 /￣ /.　　　 ヽ　　　　＼ ＼　 ＼　 　 ｀ー 　 -=ニ二 ィ ´, ' , -‐' ¨
　 　 _,. '　,r'￣/　,/ 　 /　 　 　 　 ＼ 　　　 ＼ ヾ. 　＼　　　　　　　　, イ　／
　　 (＿,ィ.　 ｒ'　, '　　/　　　　　　　　＼　{二ィ＞-ト -=｀ ｰ―==＝＜　 ／
　 　 ／　 　 `¨　　 ,/　　　　 　 　 　 　 ＼　{´／!ク ＞─―----― '/¨
　 ／　　　　　　　 ,/　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ‐---ｨ　 _, -―――-､/
／　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　|／　　 　 　 　 /



　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　／　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　彼女はポケットからカードのようなものを出して
　　　　　 ´　　　　　　　　 ヽ,-､, ‐ ､　　　　　　　　　倒れたままのやる夫に見せたお
　　　 　 l　　　　　　　　　　 !ｰ　　　＼
　　　　　!　 ―　　―　　　＿＿＿ ＿_＼,‐‐-､
　　　　　>　(●)　(●)　 ヽ　　　　　　　ヾｚｿ　 )
　　　　 ( ＿ (__人＿) ＿ノ　￣￣￣ ￣￣ ￣

56 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:44:57 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , -...、
　　　　　　　　　　　　　 r- ､..--/::::::::::丶,.__
　　　　　　　　　　　_,.イ:::::::::::::V　:::::::::::::::::::::::｀ 、
　　　　　　　　　　r:::::::::::::::::::: ,.ﾍ::/ヽ.:::::::::::::::::::::::ヽ.
　　　　　　　　　 ﾉ::::|:::::::::| ::::::l::ヾ/:::丶:::::::: |::::ヽ:::::ヽ
　 　 　 　 　　 ,ｲ:::::::|:::::::::| :::::::トr'｀ "´|:::::::::ﾊ:::!|:::::l:::l
.　 　 　　　　　l::|:::::::|:::::::::ゝ::::::|　　　　|:l::::::l| |::!|:::::|:::l　　　　　「ご確認下さい。私は正規の執行官です
　 　 　 　 　 　| ! :::::|:|:::|::::ﾊ:::::|　　　　|ｨ!ﾆﾘ=j､ﾚィ:r┘　　　　　ここには公務としてお邪魔しているのです」
　　　　 　　 　 l !::l::::N:::ﾊ:::ｨ!ﾆjlゞ　　 　 , ,.==..､ l:: |:: |
　　　 　 　　 　ヽ::|:::::ゝ:〆　 　 　 　 　　 ﾋf::j '　l::::l::: |　　　　「怖がらないで下さい
　　　　　　　　　|ゞ`--ﾊ　 　 ___　　　　 　ー' 　 l::::|::: |　　 　　 規則に基づいてあなたに質問をさせて頂くだけですから」
　　　　　　　　　|:::|:::::::::ﾊ　'"￣ 　 　　､　　　　 ﾘ::ﾊ::: |
　　　　　　　　　l::::|:::::::::ハ　　　　　 - 　'　 　 ｲ:::::::|ﾊ::|
　　　　　　　　　l:::ﾊ::::::::::l:::lﾍ. 　 　 　　　　 .ｲ:::|:::::::!:::|::',
　　　　　　　　　|:::::∧::::::|:::|:::::ヘ 　 .. __ ／l::l::::!::::ﾉ::: |:::ﾍ
　　　　　　 　　' :::::|::::ゝ:::|::ﾊ|::| / |　　　 　 Ll ::ﾚｲ :::::|::::::::ヽ
　　　　　　 　/:_:rｲ::/::::`:::::: //__　　　　 　/ l:::::/:::::::::|ヽ__ _::＼
　　　 　　 　/:/│|/::::::::::::: ,'/_,. --- ､-‐/ /:::/ ::::::::: |/ /　/´ヽ
　　　 　 　 /: '　l　.' :::::::::::: l l =＝＝ ==/ /:::/　::::::::: |./　/　 　 ',
. 　 　　　 /::::|. │| ::::: :::::::::|　　　　　　/ /:::::::::::::::::::::,'　 /　　_＿|__
　　 　　 /::::: |.　|│::: l ::::::::|　　rt ､　/ /::::::::::::::::::::ノ　 / r' ´ 三三 j

57 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:45:28 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿__　}
　　　　　　　　　　　　　　　_,　-‐ 二 -―‐- ､｀ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　ィ=ｰ-､／　　　　　　　 ヽ　 ｀ヽ、
　　　　　　　　　　,　'´　　　　　　　　　　　　　　　＼　　＼
　　　　　　　　 ／　　　　　　　/　　　　　　 ｀ヽ　　　丶　　ヽ　　　　　父と母は困ったような
　　　 　 , '⌒ /　 /:　 /　　 ／!　l　　　　　　　丶　　　ヽ　　 ',　　　　 諦めたような顔をしていたお
　 　 　 /　　/／/ / /　 / /　 l　 ヽ ＼　　　　 ハ　　　 l
　　　　　　 〃 /　l　l　　| l　　 ∨'　ヽ　ヽｰ-､　　 lヽ　　ｌ　　　l
.　　　 　 　 !l　l　 |　| 　 j_{　_,ノ ＼　 l＼`ー弋ﾆ T l　 j |　　　|
.　　　 　 　 !{　|　 l　l　　ｌ 乏≠ﾐ　 ＼l　 >fﾃ示ヾjl　| ./ l　　i　l､
　　　　　 　 ヽ ヽ .N ヽ　l{i |ﾍiii::l　　　　　 lﾍiii:::} i}|　j∧ﾘ. 　 ｉ　lﾍ
　　 　 　 　 　 　 ＼ヽ j小 と)_;ｿ　　　　　 r'_;;(つ/　ｲノ　 　　ヽjハ
　　　　　　　　　 　 　 `ﾄ ﾊ ﾟ:::::::.　　'　　　.:::::ﾟ __/‐＜ﾍ　　　　　ヽ ヽ
　　　　　　　　　　　　　ｌ: 八 　　(⌒¨¨⌒ヽ 〃´￣｀ヽ､ﾑ　　　　　 ＼ヽ
　　　　　　　　　　　　 ﾉ　　l＞ ､　´￣ ｀´ /　　　　　　｀ﾍ　　　　　　 ヾ',
　　　　 　 　 　 　 　 / 　 　l 　 　{＞ｰ ＜{　　　　　　　　∧　 ｉ　　　　　＼
　　　　　　　　　　　 l　　　/l　 　 l 　　 /　l　 　 　 　 　 / ∧　l　　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　 | 　 　l∧　｀ ヽ _ /　　l　　 　 　 ／／　ヽ |ヽ､


　　　 　 　 　 /　　　　　 .: .: :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ヽ､ヽ,
　　　　　 　 / .:　.:　:. :. :. :. :. :. :. :. :. : i:. :. :. :. :. :. :ヽヽ
　　　　　　 ,' .:　,:　.:. :. :. :. ;. :. :./l:. :. /l:. ;. :. :. :. :. :. l
　　　　　　 l .i :.l.:　:. :.,.i:.., 'l:. :./　l:. /　l:..lヽ;.. ;、:. :. :l
　　　　　　 l :l:. :l　:. :.l l/　l／　　l/　　l/　 l:/ l:. :. :,,!　　　　　　この女は両親が雇った人間ではなさそうだお
　　 　 　 　 ﾚl:.r.i :. :. l. ￣｀'ｰ_ ､ ,　　 ,._ ' ´＾　!:. :./
　　　　　　 　 !l.'´!:. : l 　''!ﾆﾌﾞ 　　　　 '!ﾆﾌ`　!:.,i/
　　　　　　　　ヽｰl:. :l'　　　　　 　 　 　 　 　 ,':./'
　　　　　　 　 　ﾚヽl: l　u　　 　　　i　　　　　l:./
　　　　　　　　　　 〉N　　　　 　 　 ' 　 　 　,i/
　　　　 　 　 　 ／l　l ヽ　　 　 　 　 　 　 , '
　 　 　 　 　,.イ .:.:.!　l　 ヽ、　c. ニ っ　,ｲ.. ヽ、
　　　 ,..　' ´. l.:.:.:.:.l.　 l　　　ヽ、　´　／.　!.:.:.l..｀ヽ､
,.　 '´　...:.:.: .:!.:.:.:.:.:l　　ヽ　　　　 ｰ './,' 　 !.:.:.:.!.:.:... ｀ヽ､
　....:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:l　　　ヽ、　 　 　 /　　 !.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:.....｀ヽ、
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:li　　　 , 'ト ､_ ,.　'ヽ　　l.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ,
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:..!!　　/ヽ l O !! ' >':;ヽ　!.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.!
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.l l　/｀'　､>ｰ'-.く／　ヽl.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:l

58 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:45:55 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ __ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,､-ｰ''´:._,､-:ｰ｀､-､,
　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:,､-'´:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:＞'"｀:.､
　　　　　　　　　 　 　 　　 ,/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;':.:.:.:.:/::.i/:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　∧∨:./:.:.:./:.:.:;':.:.:.:.:∧ﾍ／i:.:.i.:.:.:.i:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ∧:.|!:.:.!:.:.:.:.!:.:.:.!:.:.:.:.:!´｀'"´｀i:.:.l:.:.:.:l:.:.:.:';'.,　　　　「今日はあなたの１４歳の誕生日です
　　　　　　　 　 　 　 　 ｝:.::.|i:.:.|:.:.:.:.|i≦廴ﾘi:|　　　　|:.:ﾘ:.:.:.|:.:i:.:.!:.i　　　　　所定の手続きに則って、確認しておかなければならないことがあります」
　　　　　　　　　　　　　{:.:.:.:|:|:.:|:.:.:升i:.:.!i:.:.ﾊj　　　　辻≧:/:./:.:.i:.:!
　　　　　　　　　　　　　lﾍ／ヘﾊ､:|　｀￣´　′　　　i/'廴;ﾉ//:ﾊリ　　　　「それも、本人と直接対面して
　　　　　　　　　　　　 ,'i:.ﾍ（|:.:.:.:.:.:| ヾ＝=''′　　　 ′´"∧::/.:ﾉ　　　　　　聞かないといけないと決まっているのです」
　　　　　　　　　　　　,':i:.:.:.:ｌ|:|:.:.:.:.:|　　　　　　　　 ヾ=ゞ/ソノ
　　　　　　　　　　　 ,':.:|:.:.:.:l!:l:.:.:.:.:.l　　　　　 　 ′　　/:.l: |
　　　　　　　　 　 　/:.:.:!:.:.:.:.!:l!:.:.:.:!:!､　　　 ｀　ｰ 　　/:.:.|i.:|
　　　　　　　 　 　 /:.:./|:.:.:.:.:!:.i!ﾍ:.|i| ＼　　　　　　＜:.:.//:|
　　　　　 　 　 　 /:.:/:.:|:.:.:.:.:.:.:i:.:.ﾍ　　　` ｰ ＜|:.ﾘ:|:.:.://i:.|
　　　　　　　　＜￣｀ヾﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ　 　 　 ﾄ､ヽ∨|:.//:.:!.:|
　　　　　　 /´　　ヽ : : ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ､_,､-"¨'ｰﾍ_i:.|/':.:.:.:.':|_
　 　 　 　 /　　　 　i、: : ::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼_,､-"ﾞｰ､,∨:.:.:.:.:.:.:.!i｀ﾄ、
　　　　　ｲ　　　 　　 ! ',: : :::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : : :i:.:.:.:.:.:.:.:.:|: i ﾍ
　 　　 / i　　　　　　 i　',: : ::::ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : :|::.:.:.:.:.:.:.:.|:.i　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ __ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,､-ｰ''´:._,､-:ｰ｀､-､,
　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:,､-'´:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:＞'"｀:.､
　　　　　　　　　 　 　 　　 ,/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;':.:.:.:.:/::.i/:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　∧∨:./:.:.:./:.:.:;':.:.:.:.:∧ﾍ／i:.:.i.:.:.:.i:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ∧:.|!:.:.!:.:.:.:.!:.:.:.!:.:.:.:.:!´｀'"´｀i:.:.l:.:.:.:l:.:.:.:';'.,　　　　　「単なる形式ですがね
　　　　　　　 　 　 　 　 ｝:.::.|i:.:.|:.:.:.:.|i≦廴ﾘi:|　　　　|:.:ﾘ:.:.:.|:.:i:.:.!:.i　　　　　　ほら、アメリカの刑事ドラマとかで、見たことありませんか」
　　　　　　　　　　　　　{:.:.:.:|:|:.:|:.:.:升i:.:.!i:.:.ﾊj　　　　辻≧:/:./:.:.i:.:!
　　　　　　　　　　　　　lﾍ／ヘﾊ､:| ,rt≡=､　　　　/廴ﾚﾘﾉ//:ﾊリ　　　　　「犯人に対して逮捕の前に必ず文章を読み上げるでしょう
　　　　　　　　　　　　 ,'i:.ﾍ（|:.:.:.:.:.:|　　 　 　 　 　ィ＝ミﾍ/:/.:ﾉ　　　　　　　　そういうものだと思って下さい」
　　　　　　　　　　　　,':i:.:.:.:ｌ|:|:.:.:.:.:|　　 　 　 　　　　　　/ソノ
　　　　　　　　　　　 ,':.:|:.:.:.:l!:l:.:.:.:.:.l　　　　 __　 ′　　/:.l: |　　　　　　　　　「いやいや、あなたを逮捕するわけではありませんから
　　　　　　　　 　 　/:.:.:!:.:.:.:.!:l!:.:.:.:!:!､　　　ヽ　ノ　　 /:.:.|i.:|　　　　　　　　　　心配しないで」
　　　　　　　 　 　 /:.:./|:.:.:.:.:!:.i!ﾍ:.|i| ＼　　　　　　＜:.:.//:|
　　　　　 　 　 　 /:.:/:.:|:.:.:.:.:.:.:i:.:.ﾍ　　　` ｰ ＜|:.ﾘ:|:.:.://i:.|
　　　　　　　　＜￣｀ヾﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ　 　 　 ﾄ､ヽ∨|:.//:.:!.:|
　　　　　　 /´　　ヽ : : ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ､_,､-"¨'ｰﾍ_i:.|/':.:.:.:.':|_
　 　 　 　 /　　　 　i、: : ::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼_,､-"ﾞｰ､,∨:.:.:.:.:.:.:.!i｀ﾄ、
　　　　　ｲ　　　 　　 ! ',: : :::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : : :i:.:.:.:.:.:.:.:.:|: i ﾍ
　 　　 / i　　　　　　 i　',: : ::::ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : :|::.:.:.:.:.:.:.:.|:.i　ヽ

59 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:46:39 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　／　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　戸籍とか保険とか、そういう役所関係だろうかお
　　　　　 ´　　　　　　　　 ヽ,-､, ‐ ､　　　　　　　　　やる夫が学校にも行ってないものだから
　　　 　 l　　　　　　　　　　 !ｰ　　　＼　　　　　　　 仕方なくわざわざやって来たということかお
　　　　　!　 ―　　―　　　＿＿＿ ＿_＼,‐‐-､
　　　　　>　(●)　(●)　 ヽ　　　　　　　ヾｚｿ　 )
　　　　 ( ＿ (__人＿) ＿ノ　￣￣￣ ￣￣ ￣





　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　 ／ 　 　 　 ＼
　　　　　　　　／　―　　 ―　.＼
　　　　　　 ／ 　 （●）　 （●）　 ＼　　　　　しぶしぶ起き上がったやる夫に
　　　　　　 |　　　　 （__人__） 　 　　|　　　　　ほっとしたように、女は続けたお
　　　　　　 ＼　　　　｀⌒ ´ 　 　 ／
　　　　　　／´￣　　 　　　 　 　ｨヽ
　　　 　 〈 　 ￣ 　‐- 、　 　　　　　i
　　　　 　｀ｰ,‐ -、_ 　 ヽ 　 　 　 |　l
　　　　　　 / 　　ヽ.て　 〉　　 　 .|　l
　　　　　　 l　　　 | ､彡ｲ　 　ヽ_⊥-‐　､
　　　　　　 l　 　 _,l　　　 　 ￣／　　　　 ｌ
　　　　　 γ　 　　ﾄ､＿　　／￣ `l_-‐　´
　　　　　 （＿＿＿〉 　 ￣ヽ --‐'

60 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:47:26 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　　r:::::::::::::::::::: ,.ﾍ::/ヽ.:::::::::::::::::::::::ヽ.
　　　　　　　　　 ﾉ::::|:::::::::| ::::::l::ヾ/:::丶:::::::: |::::ヽ:::::ヽ
　 　 　 　 　　 ,ｲ:::::::|:::::::::| :::::::トr'｀ "´|:::::::::ﾊ:::!|:::::l:::l
.　 　 　　　　　l::|:::::::|:::::::::ゝ::::::|　　　　|:l::::::l| |::!|:::::|:::l
　 　 　 　 　 　| ! :::::|:|:::|::::ﾊ:::::|　　　　|ｨ!ﾆﾘ=j､ﾚィ:r┘　　　　　「では、申し上げます
　　　　 　　 　 l !::l::::N:::ﾊ:::ｨ!ﾆjlゞ　　 　 , ,.==..､ l:: |:: |　　　　　　 今のあなたには、ご両親を──
　　　 　 　　 　ヽ::|:::::ゝ:〆　 　 　 　 　　 ﾋf::j '　l::::l::: |
　　　　　　　　　|ゞ`--ﾊ　 　 ___　　　　 　ー' 　 l::::|::: |
　　　　　　　　　|:::|:::::::::ﾊ　'"￣ 　 　　､　　　　 ﾘ::ﾊ::: |
　　　　　　　　　l::::|:::::::::ハ　　　　　 - 　'　 　 ｲ:::::::|ﾊ::|
　　　　　　　　　l:::ﾊ::::::::::l:::lﾍ. 　 　 　　　　 .ｲ:::|:::::::!:::|::',
　　　　　　　　　|:::::∧::::::|:::|:::::ヘ 　 .. __ ／l::l::::!::::ﾉ::: |:::ﾍ
　　　　　　 　　' :::::|::::ゝ:::|::ﾊ|::| / |　　　 　 Ll ::ﾚｲ :::::|::::::::ヽ
　　　　　　 　/:_:rｲ::/::::`:::::: //__　　　　 　/ l:::::/:::::::::|ヽ__ _::＼
　　　 　　 　/:/│|/::::::::::::: ,'/_,. --- ､-‐/ /:::/ ::::::::: |/ /　/´ヽ
　　　 　 　 /: '　l　.' :::::::::::: l l =＝＝ ==/ /:::/　::::::::: |./　/　 　 ',























:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　──殺す権利があります」

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

61 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:48:01 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／―　―　＼
　　　　　　／（●） 　（●） ＼
　　　　 ／　 　（__人__） 　 　 ＼　　　　　一瞬、何のことかわからなかったお
　 　 　 |　　　　｀ ⌒´　　 　　　|
　 　　 　＼　　　　 　 　　　　／　　　　　 見ると両親は口を真一文字に結んでいるお
　 　 　 　 ／　　　　　　　　　＼
　 　　 　 |　　　・　　　　・ 　 　 ）
.　　　　　|　　|　 　 　 　　 /　 /
　　 　 　 | 　 |　　　　 　 /　 / |
　　 　 　 |　　|　　　 　 /　 / 　|
　 　 　 (YYYヾ　　Y　(YYYヽ　|
　　 　　（_＿＿ノ-'-（'＿＿_）_ﾉ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ __ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,､-ｰ''´:._,､-:ｰ｀､-､,
　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:,､-'´:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:＞'"｀:.､
　　　　　　　　　 　 　 　　 ,/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;':.:.:.:.:/::.i/:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　∧∨:./:.:.:./:.:.:;':.:.:.:.:∧ﾍ／i:.:.i.:.:.:.i:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ∧:.|!:.:.!:.:.:.:.!:.:.:.!:.:.:.:.:!´｀'"´｀i:.:.l:.:.:.:l:.:.:.:';'.,
　　　　　　　 　 　 　 　 ｝:.::.|i:.:.|:.:.:.:.|i≦廴ﾘi:|　　　　|:.:ﾘ:.:.:.|:.:i:.:.!:.i　　　　「この権利を執行できるのは今日だけです
　　　　　　　　　　　　　{:.:.:.:|:|:.:|:.:.:升i:.:.!i:.:.ﾊj　　　　辻≧:/:./:.:.i:.:!　　　　 すぐに理解して、決断してもらう必要があります」
　　　　　　　　　　　　　lﾍ／ヘﾊ､:|≦斤乍　　　　 /廴ﾚﾘﾉ//:ﾊリ
　　　　　　　　　　　　 ,'i:.ﾍ（|:.:.:.:.:.:| `弋少　　　　 升仆ﾍ/:/.:ﾉ　　　　 　 「ですから、きちんと説明したいと思います
　　　　　　　　　　　　,':i:.:.:.:ｌ|:|:.:.:.:.:|　　　　　　　　 ゞ少 /ソノ　　　　　　　　よく聞いて下さい」
　　　　　　　　　　　 ,':.:|:.:.:.:l!:l:.:.:.:.:.l　　　　 __　 ′　　/:.l: |
　　　　　　　　 　 　/:.:.:!:.:.:.:.!:l!:.:.:.:!:!､　　　ヽ　ノ　　 /:.:.|i.:|
　　　　　　　 　 　 /:.:./|:.:.:.:.:!:.i!ﾍ:.|i| ＼　　　　　　＜:.:.//:|
　　　　　 　 　 　 /:.:/:.:|:.:.:.:.:.:.:i:.:.ﾍ　　　` ｰ ＜|:.ﾘ:|:.:.://i:.|
　　　　　　　　＜￣｀ヾﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ　 　 　 ﾄ､ヽ∨|:.//:.:!.:|
　　　　　　 /´　　ヽ : : ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ､_,､-"¨'ｰﾍ_i:.|/':.:.:.:.':|_
　 　 　 　 /　　　 　i、: : ::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼_,､-"ﾞｰ､,∨:.:.:.:.:.:.:.!i｀ﾄ、
　　　　　ｲ　　　 　　 ! ',: : :::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : : :i:.:.:.:.:.:.:.:.:|: i ﾍ
　 　　 / i　　　　　　 i　',: : ::::ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : :|::.:.:.:.:.:.:.:.|:.i　ヽ

62 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:48:36 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼　　　　そう言われなくてもやる夫は
　　　　　　／ 　 （●） 　（●） 　＼　　　その人の言葉に集中していたお
　　　　　　|　 　 　 （__人__）　　 　 |
　　　　　　＼　 　　 ｀ ⌒´　　　,／
　　　　　　／　　　　　ー‐　　　　＼



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ __ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,､-ｰ''´:._,､-:ｰ｀､-､,
　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:,､-'´:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:＞'"｀:.､
　　　　　　　　　 　 　 　　 ,/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;':.:.:.:.:/::.i/:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　∧∨:./:.:.:./:.:.:;':.:.:.:.:∧ﾍ／i:.:.i.:.:.:.i:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ∧:.|!:.:.!:.:.:.:.!:.:.:.!:.:.:.:.:!´｀'"´｀i:.:.l:.:.:.:l:.:.:.:';'.,
　　　　　　　 　 　 　 　 ｝:.::.|i:.:.|:.:.:.:.|i≦廴ﾘi:|　　　　|:.:ﾘ:.:.:.|:.:i:.:.!:.i　　　　「『親が子を育てる』という行為はすべからく
　　　　　　　　　　　　　{:.:.:.:|:|:.:|:.:.:升i:.:.!i:.:.ﾊj　　　　辻≧:/:./:.:.i:.:!　　　　　犯罪の危険性が潜んでいます」
　　　　　　　　　　　　　lﾍ／ヘﾊ､:|　｀￣´　′　　　i/'廴;ﾉ//:ﾊリ
　　　　　　　　　　　　 ,'i:.ﾍ（|:.:.:.:.:.:| ヾ＝=''′　　　 ′´"∧::/.:ﾉ　　　　　「親は子を一方的に拘束するわけですからね」
　　　　　　　　　　　　,':i:.:.:.:ｌ|:|:.:.:.:.:|　　　　　　　　 ヾ=ゞ/ソノ
　　　　　　　　　　　 ,':.:|:.:.:.:l!:l:.:.:.:.:.l　　　　　 　 ′　　/:.l: |　　　　　　　　「食べるものや着るものも、生活サイクルも
　　　　　　　　 　 　/:.:.:!:.:.:.:.!:l!:.:.:.:!:!､　　　 ｀　ｰ 　　/:.:.|i.:|　　　　　　　　　好き勝手に強制できる」
　　　　　　　 　 　 /:.:./|:.:.:.:.:!:.i!ﾍ:.|i| ＼　　　　　　＜:.:.//:|
　　　　　 　 　 　 /:.:/:.:|:.:.:.:.:.:.:i:.:.ﾍ　　　` ｰ ＜|:.ﾘ:|:.:.://i:.|
　　　　　　　　＜￣｀ヾﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ　 　 　 ﾄ､ヽ∨|:.//:.:!.:|
　　　　　　 /´　　ヽ : : ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ､_,､-"¨'ｰﾍ_i:.|/':.:.:.:.':|_
　 　 　 　 /　　　 　i、: : ::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼_,､-"ﾞｰ､,∨:.:.:.:.:.:.:.!i｀ﾄ、
　　　　　ｲ　　　 　　 ! ',: : :::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : : :i:.:.:.:.:.:.:.:.:|: i ﾍ
　 　　 / i　　　　　　 i　',: : ::::ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : :|::.:.:.:.:.:.:.:.|:.i　ヽ

63 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:49:12 ID:6gTn8I2U
　　 /,. =＝ﾆｷﾆT'-!　　　　　　　　　 /:_,ﾄｰ/ﾆ=- ､_　|　　　|
　／!,. -' 二_｀ |-|ﾐ:ヽ　　　　　　　　/.:〃| /'　　 ｀ヽ、1、　 /
　, ｲ　ｨ':::::::::::｀ヾ,| ',.:ヽ　　　　　　／.:.:" / ｨ'´:::￣｀ヽヽ|ヽ ｲ
　　!/::::::::::::::::::::::::i　;.:.:ヽ　　　　/.:.:.:.:.;　 /::::::::::::::::::::::ヽ.! ∧!　　　　　　　　　　　 「それで体を壊したり
　　l::::::::::::::::::::::::::::}　.:.:.:ヽ　　 /.:.:.:.:.:.:　 i::::::::::::::::::::::::::::!ﾚﾍ |l　　　　　　　　　　　　 精神を病む子は実際いるわけです」
　ヽ|:::::::::::::::::::::::::::!　.:.:.:.:.:＼　!.:.:.:.:.:.:.:　 !::::::::::::::::::::::::::l　 /メ
　　 ヽ;:::::::::::::::::::/　.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ.:.:.:.:.:.:.:.:.､ヽ;::::::::::::::::::::/　/.:/
　|ﾐ=､　 'ｰ-ｰ '　, .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:　.:.:.:.:.:.:.:.:ﾐ､,_｀ ｰ─　´ ／.:./
　',｀　｀ ｰ--ｰ' 彡'´:.:.　　　　　　　　.:.:.:..　 ｀ｰ─ '彡..:.:/　　　　 ／
　 ヽ　　　　　　　　　　　　 :i　　　　　　　　　　　　　..:./　　　 ／ /
　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..:.:.:./　　 .／ ／
　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..:.:..:／ -ｰ/´ ／
　ﾐ=､ _　＼　　　　　　　,.　-- ､_　　　　　　　　´￣..:.／￣
　 ｀ヽ　｀￣　　　　　　 ヾ´￣ ｀ｿ　　　　　　　　 ..:／





　 /:.:　　　.:.:l::/:　　　,　　　 / i　　 /i　　　　　　ｲ　　 ﾊ　　　　　　　　　　 ヽ
　 i:.:.:　　 .:.:.l/:　　　 i　　　/　l.　　i　i　　　　　 /i　　/　i　　　　　　　　　　ﾄヽ
　 l:.:.:　 .:.:.:.:i:.:　　　 .l　　 /　　i＿,l,,斗ﾉ　　　 /./　 /　　i　　　 /　　　　　 i　`
　 l:.:.:.　.:.:.:.:i:.: 　　　 ゝ‐ﾅ''¨￣ヽ.._+､ i　　　 /`/=≠＝=十　　/　　　　　　 i　　 「問題は、親子の間のことはほとんど
.　 i:.:.:. .:.:.:.:.:l/　　　　 〉､i_... - ニゝiミ i　　／ ;/≠-.._　　.l　　/:.:　 i　　　　 :l　　　国家が監視できない状況下で行われているということです」
　　}:.:.:.:.:.:.:../　　　　 , lﾆ- '' ¨ __ }　`　l.／ 　 ｲ._¨'' -ﾆｰ､l.　/:.:.:.　i.:.　　　　:l
　 /:.／:.:.:.:i: .:　　 ＜<.l {ｒ‐--_'.ノﾉ-　　'　　　弌_ヽ...-.,}｀.ﾒX l:.:.:.　i:.:　i:.　　.:.l 　 「例えば精神的虐待については
／イ:.:.:.:.:.:l.:.:.:.　　　　 i　`ｰ ''　　　　　　　,　　　 `ｰ＜　 '－'l:.:.:. /:.: .:i:.:　 .:.:l　　　９９パーセントが発覚しません」
´/:.:.ｨ:.:.:.:.:l:.:.:i:. ヽ.　　 l　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 ／:.:./:.:.:.:.ﾊ:.　:.:.:!
. i／:.:.:.:.:.:.l:.l:.l:.:. ヽ:.:.　ﾍ　　　　　　, -=＝＝=､　　　　 　／:.:.／:.:.:.:./ }.:.:.:.:/
　 l.:, ｲ:.:.:.:ﾍl:ﾍ:.:.:.:.＼:.:.ﾍ　　　　 / `ー- ､::::::::i　　　　／.:,　':.:.:.:.:.:./　i:.:.:.:/
　　　{:.:.:.:.:.:.`:.ﾍlヽ:.:.ﾍヽ:.ﾍ　　　/　　　　　ヽ::::i　　-='-イ:.:.:.:/:.:.／　/:.:./
.　　　＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.ﾍ ､｀　　　ト､_　　　　ﾉ-/　　 ,,　'':.:.:.:.〃／　　/／
　　　　　ヽ,:.:.:.:.:.:.:.:, 丶ﾍ:＼　　 `ｰ＝==='- '　 ,　'　,ｲ　 ／／　　 ／
　　　　　　}∧ , イ　　i::::::::::`: ､　　　　　　,　＜　／ l ／

64 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:49:48 ID:6gTn8I2U
　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　　　　　やる夫はおもわず頷いたお
／ 　　 （●） 　（●） ＼　　　　女はよどみなく続けたお
|　 　　 　 （__人__）　 　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ __ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,､-ｰ''´:._,､-:ｰ｀､-､,
　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:,､-'´:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:＞'"｀:.､
　　　　　　　　　 　 　 　　 ,/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;':.:.:.:.:/::.i/:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　∧∨:./:.:.:./:.:.:;':.:.:.:.:∧ﾍ／i:.:.i.:.:.:.i:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ∧:.|!:.:.!:.:.:.:.!:.:.:.!:.:.:.:.:!´｀'"´｀i:.:.l:.:.:.:l:.:.:.:';'.,
　　　　　　　 　 　 　 　 ｝:.::.|i:.:.|:.:.:.:.|i≦廴ﾘi:|　　　　|:.:ﾘ:.:.:.|:.:i:.:.!:.i　　　「この問題を解決するためには
　　　　　　　　　　　　　{:.:.:.:|:|:.:|:.:.:升i:.:.!i:.:.ﾊj　　　　辻≧:/:./:.:.i:.:!　　　 子供にちゃんと聞いてみるしかないわけです」
　　　　　　　　　　　　　lﾍ／ヘﾊ､:|≦斤乍　　　　 /廴ﾚﾘﾉ//:ﾊリ
　　　　　　　　　　　　 ,'i:.ﾍ（|:.:.:.:.:.:| `弋少　　　　 升仆ﾍ/:/.:ﾉ　　　　　「それでも、万全ではありません
　　　　　　　　　　　　,':i:.:.:.:ｌ|:|:.:.:.:.:|　　　　　　　　 ゞ少 /ソノ　　　　　　　子供の立場では正しい評価ができないからです」
　　　　　　　　　　　 ,':.:|:.:.:.:l!:l:.:.:.:.:.l　　　　 __　 ′　　/:.l: |
　　　　　　　　 　 　/:.:.:!:.:.:.:.!:l!:.:.:.:!:!､　　　ヽ　ノ　　 /:.:.|i.:|
　　　　　　　 　 　 /:.:./|:.:.:.:.:!:.i!ﾍ:.|i| ＼　　　　　　＜:.:.//:|
　　　　　 　 　 　 /:.:/:.:|:.:.:.:.:.:.:i:.:.ﾍ　　　` ｰ ＜|:.ﾘ:|:.:.://i:.|
　　　　　　　　＜￣｀ヾﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ　 　 　 ﾄ､ヽ∨|:.//:.:!.:|
　　　　　　 /´　　ヽ : : ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ､_,､-"¨'ｰﾍ_i:.|/':.:.:.:.':|_
　 　 　 　 /　　　 　i、: : ::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼_,､-"ﾞｰ､,∨:.:.:.:.:.:.:.!i｀ﾄ、
　　　　　ｲ　　　 　　 ! ',: : :::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : : :i:.:.:.:.:.:.:.:.:|: i ﾍ
　 　　 / i　　　　　　 i　',: : ::::ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : :|::.:.:.:.:.:.:.:.|:.i　ヽ

65 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:50:08 ID:6gTn8I2U
　　　,ｒｎ
　　r｢l l h.　　
　　|　､. !j　
　　ゝ　.f　　　　　　　　　＿　　
　　|　　|　　　　　　 ,r'⌒　 ⌒ヽ､.　
　 ,｣　　L_　　　　　f ,,r'￣￣ヾ.　ヽ.　　　　　　　「独裁国家の国民に、今の体制に不満があるかと聞いても
　ヾー‐'　|　　　　　ゞ‐=H:=‐fｰ)r､）　　　　　　　 皆、満足していると答えるでしょう」
　 |　　　じ､　　　　 ﾞiー'･･ー'　i.ﾄｿ
　 ＼　　　 ＼. 　 　 l ; r==i; ,;　|'　
　　　＼　　　ﾉﾘ^ー-＞==__,..-‐ﾍ＿＿＿
　　　　 ＼　 ノ ﾊヽ　 |_/oヽ__／　　　　 /＼
　　　　　　＼　 /　　　 /　　　　　　　　/　　|.
　　　　　　　　y'　　　 /o　　　　 O　　,l　 　 |




　　　　,　-‐―‐-､__
　　 ／　　　　　　　､ ｀ヽ､
　 /　 / /　/　ヽ丶 ＼／
　 l　 / _j___{＿__ﾑ_>=ｲ　　　　　　　　　「まだ幼い場合は、判断の能力も不足しています」
　 |　|'´! -‐‐ 　‐-　{ ! !
　 |　l　|　 　 r┐　 ﾙ| |　　　みぃ
　 |　l　|トｨ⌒v⌒1′| |
　 |　l　| ∧. ∧. f ﾊ. ｌ |
　 |　|　l:ハ| |/_| ﾚ' j│!
　 |　l　/ 　V〈_／ ,ｲ.j八

66 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:50:29 ID:6gTn8I2U
　　（　＾ω＾）　…　　　　　　　　　　　　　　　　　　「逆に、そういう状況だからこそ、子供は罪を犯しても
　　（⊃⊂）　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 罰せられないことになっているのです」
　　　　　　　　　　　　　
　⊂（＾ω＾）⊃　ｾﾌｾﾌ!!!　　　
　　ミ⊃⊂彡










　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:i:.:.:.:.:|:.:.:.i:.:.:.|　　　　}:.:!:.:.:l ｌ:.:.:.|:.:.:.:.|:.:.:i:.:.:ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:!:.:|:.:.|:.:.:.|∨:!　　　 ム升≧=ｰト､:. |:.:.ｌ|:.:.:.:.:}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:!:.:|:.:.ﾄ;.斗升ﾍ　　　　ﾘﾉムミxﾉｲ:.:.:!:.:.ﾘ:.:.:.:/!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヾﾄ;:∨∨Vj　ﾘハ　 　 　 　 　 ,,ﾉｲ:ノｰ:.':ト;/:.:|
「……たとえ人を殺したとしてもね」　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨Vﾍ ヾ 　 　 　 　 ヾ=＝彡' |:.:.:.:.:.:.:|/:.:.:.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼!:.ﾍ.ミ＝'" ,　　　　　　 　 |:.:.:.:.:.j:.l :.:.:.:ﾄ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:..ﾍ　　　 `　 　 　 　 　 ハ:.:.:./:.!.:.:.:.:|:ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:|:ハ　 　 ー　´　　 　 ｲ:./:.:./:./:.:.:.:.:i:.:∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |!:.!:.:.:.:.:..､　　　 　 　 ／ﾉｲ :./:./.:.:.:.:.: ﾄ;.:.∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |リ!､:.:.:.:.i!:.:.＞.. _ .イ　　　!:/:./:.:.:.:.:.:.:.i: ヾ:.∧

67 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:50:55 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ __ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,､-ｰ''´:._,､-:ｰ｀､-､,
　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:,､-'´:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:＞'"｀:.､
　　　　　　　　　 　 　 　　 ,/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;':.:.:.:.:/::.i/:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　∧∨:./:.:.:./:.:.:;':.:.:.:.:∧ﾍ／i:.:.i.:.:.:.i:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ∧:.|!:.:.!:.:.:.:.!:.:.:.!:.:.:.:.:!´｀'"´｀i:.:.l:.:.:.:l:.:.:.:';'.,
　　　　　　　 　 　 　 　 ｝:.::.|i:.:.|:.:.:.:.|i≦廴ﾘi:|　　　　|:.:ﾘ:.:.:.|:.:i:.:.!:.i　　　「ここに、この制度のポイントがあります」
　　　　　　　　　　　　　{:.:.:.:|:|:.:|:.:.:升i:.:.!i:.:.ﾊj　　　　辻≧:/:./:.:.i:.:!
　　　　　　　　　　　　　lﾍ／ヘﾊ､:|≦斤乍　　　　 /廴ﾚﾘﾉ//:ﾊリ　　　「子供と大人の中間の日に
　　　　　　　　　　　　 ,'i:.ﾍ（|:.:.:.:.:.:| `弋少　　　　 升仆ﾍ/:/.:ﾉ　　　　　 完全にフェアなスタンスから聞き取りをする」
　　　　　　　　　　　　,':i:.:.:.:ｌ|:|:.:.:.:.:|　　　　　　　　 ゞ少 /ソノ
　　　　　　　　　　　 ,':.:|:.:.:.:l!:l:.:.:.:.:.l　　　　　 　 ′　　/:.l: |　　　　　　　「第三者の人間がね。それが、私です」
　　　　　　　　 　 　/:.:.:!:.:.:.:.!:l!:.:.:.:!:!､　　　 ｀　ｰ 　　/:.:.|i.:|
　　　　　　　 　 　 /:.:./|:.:.:.:.:!:.i!ﾍ:.|i| ＼　　　　　　＜:.:.//:|
　　　　　 　 　 　 /:.:/:.:|:.:.:.:.:.:.:i:.:.ﾍ　　　` ｰ ＜|:.ﾘ:|:.:.://i:.|
　　　　　　　　＜￣｀ヾﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ　 　 　 ﾄ､ヽ∨|:.//:.:!.:|
　　　　　　 /´　　ヽ : : ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ､_,､-"¨'ｰﾍ_i:.|/':.:.:.:.':|_
　 　 　 　 /　　　 　i、: : ::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼_,､-"ﾞｰ､,∨:.:.:.:.:.:.:.!i｀ﾄ、
　　　　　ｲ　　　 　　 ! ',: : :::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : : :i:.:.:.:.:.:.:.:.:|: i ﾍ
　 　　 / i　　　　　　 i　',: : ::::ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : :|::.:.:.:.:.:.:.:.|:.i　ヽ

68 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:51:20 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ __ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,､-ｰ''´:._,､-:ｰ｀､-､,
　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:,､-'´:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:＞'"｀:.､
　　　　　　　　　 　 　 　　 ,/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;':.:.:.:.:/::.i/:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　∧∨:./:.:.:./:.:.:;':.:.:.:.:∧ﾍ／i:.:.i.:.:.:.i:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ∧:.|!:.:.!:.:.:.:.!:.:.:.!:.:.:.:.:!´｀'"´｀i:.:.l:.:.:.:l:.:.:.:';'.,
　　　　　　　 　 　 　 　 ｝:.::.|i:.:.|:.:.:.:.|i≦廴ﾘi:|　　　　|:.:ﾘ:.:.:.|:.:i:.:.!:.i　　　　彼女はにっこり笑ったお
　　　　　　　　　　　　　{:.:.:.:|:|:.:|:.:.:升i:.:.!i:.:.ﾊj　　　　辻≧:/:./:.:.i:.:!　　　　しかしその目はマジだったお
　　　　　　　　　　　　　lﾍ／ヘﾊ､:| ,rt≡=､　　　　/廴ﾚﾘﾉ//:ﾊリ
　　　　　　　　　　　　 ,'i:.ﾍ（|:.:.:.:.:.:|　　 　 　 　 　ィ＝ミﾍ/:/.:ﾉ
　　　　　　　　　　　　,':i:.:.:.:ｌ|:|:.:.:.:.:|　　 　 　 　　　　　　/ソノ
　　　　　　　　　　　 ,':.:|:.:.:.:l!:l:.:.:.:.:.l　　　　 __　 ′　　/:.l: |　　　　　　　　「満１４歳より下の人間には、判断能力を認めない
　　　　　　　　 　 　/:.:.:!:.:.:.:.!:l!:.:.:.:!:!､　　　ヽ　ノ　　 /:.:.|i.:|　 　 　 　 　 　 それより上になれば、認めるかわりに刑事責任を問う」
　　　　　　　 　 　 /:.:./|:.:.:.:.:!:.i!ﾍ:.|i| ＼　　　　　　＜:.:.//:|
　　　　　 　 　 　 /:.:/:.:|:.:.:.:.:.:.:i:.:.ﾍ　　　` ｰ ＜|:.ﾘ:|:.:.://i:.|　　　　　　　　「その法則を曲げることなく、打開策が作られました」
　　　　　　　　＜￣｀ヾﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ　 　 　 ﾄ､ヽ∨|:.//:.:!.:|
　　　　　　 /´　　ヽ : : ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ､_,､-"¨'ｰﾍ_i:.|/':.:.:.:.':|_
　 　 　 　 /　　　 　i、: : ::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼_,､-"ﾞｰ､,∨:.:.:.:.:.:.:.!i｀ﾄ、
　　　　　ｲ　　　 　　 ! ',: : :::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : : :i:.:.:.:.:.:.:.:.:|: i ﾍ
　 　　 / i　　　　　　 i　',: : ::::ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : :|::.:.:.:.:.:.:.:.|:.i　ヽ

69 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:51:43 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ __ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,､-ｰ''´:._,､-:ｰ｀､-､,
　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:,､-'´:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:＞'"｀:.､
　　　　　　　　　 　 　 　　 ,/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;':.:.:.:.:/::.i/:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　∧∨:./:.:.:./:.:.:;':.:.:.:.:∧ﾍ／i:.:.i.:.:.:.i:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ∧:.|!:.:.!:.:.:.:.!:.:.:.!:.:.:.:.:!´｀'"´｀i:.:.l:.:.:.:l:.:.:.:';'.,
　　　　　　　 　 　 　 　 ｝:.::.|i:.:.|:.:.:.:.|i≦廴ﾘi:|　　　　|:.:ﾘ:.:.:.|:.:i:.:.!:.i　　　「ちょうど１４歳になったその日だけが
　　　　　　　　　　　　　{:.:.:.:|:|:.:|:.:.:升i:.:.!i:.:.ﾊj　　　　辻≧:/:./:.:.i:.:!　　 　特別な時間帯として定義されることになったのです」
　　　　　　　　　　　　　lﾍ／ヘﾊ､:|　｀￣´　′　　　i/'廴;ﾉ//:ﾊリ
　　　　　　　　　　　　 ,'i:.ﾍ（|:.:.:.:.:.:| ヾ＝=''′　　　 ′´"∧::/.:ﾉ　　　　「わかりますか
　　　　　　　　　　　　,':i:.:.:.:ｌ|:|:.:.:.:.:|　　　　　　　　 ヾ=ゞ/ソノ　　 　 　 　 今日なら、あなたは合法的に親を殺すことができます」
　　　　　　　　　　　 ,':.:|:.:.:.:l!:l:.:.:.:.:.l　　　　　 　 ′　　/:.l: |
　　　　　　　　 　 　/:.:.:!:.:.:.:.!:l!:.:.:.:!:!､　　　 ｀　ｰ 　　/:.:.|i.:|
　　　　　　　 　 　 /:.:./|:.:.:.:.:!:.i!ﾍ:.|i| ＼　　　　　　＜:.:.//:|
　　　　　 　 　 　 /:.:/:.:|:.:.:.:.:.:.:i:.:.ﾍ　　　` ｰ ＜|:.ﾘ:|:.:.://i:.|
　　　　　　　　＜￣｀ヾﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ　 　 　 ﾄ､ヽ∨|:.//:.:!.:|
　　　　　　 /´　　ヽ : : ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ､_,､-"¨'ｰﾍ_i:.|/':.:.:.:.':|_
　 　 　 　 /　　　 　i、: : ::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼_,､-"ﾞｰ､,∨:.:.:.:.:.:.:.!i｀ﾄ、
　　　　　ｲ　　　 　　 ! ',: : :::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : : :i:.:.:.:.:.:.:.:.:|: i ﾍ
　 　　 / i　　　　　　 i　',: : ::::ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : :|::.:.:.:.:.:.:.:.|:.i　ヽ

70 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:52:20 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　　　　　,―＝=７　
　　　　　　　　　　　　　|く ___ _>　　　　　　　　　　「もちろんそれで厄介なことにならないように
　　　　　　　　　　　　　ｆll｀ｰU+'　　　　　　　　　 　 作業は全て我々が代行します」
　　　　　　　　　　　　　｀''､ ｰ=|　　
　　　　　　　　　　_,,..-´:|ヽー-;ｰ..,,_　　　　　　　　「その後の生活も保障されます」
.　　,－＝-,　,,..-‘≡≡:|　><´|≡::|ヽ　
.　　| l____ヽ.|≡ｌ≡≡≡| |::| |≡:::/::|
.　　|(ｌｌｰ´_ヽ|≡|≡≡≡|.|:::|ｌ≡::/::::|
..　４ ｌ__｀=|_|≡:|≡≡≡::||:::|'≡/≡|
／|＼,.･|::≡:|ヽ|≡≡≡≡≡:::/|≡::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿,,.........､
≡|/}:ヽ|:≡|::::|{≡≡≡≡≡:::{　.|≡::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_,,　　　ヽ
≡:| |:::|ｌ≡:|≡|:|≡≡≡≡≡:::|.　.|≡::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/_>　　　|
:::≡ｌ|:::|'≡:|≡:|::|≡≡≡≡≡:::|.　.|≡::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|７　llう..　|
≡≡≡≡/|≡ヽ≡≡≡≡≡::::|.　..|≡::|.　　　　ｚ-..,〃、　　　　　　　　　　　　　ﾑ__　ll´..　|
::≡≡≡::/　ヽ≡ヽ≡::|―､≡≡::ｌ　..|≡::|　　　/　　　　ﾐ　　　　　　　　　　　　　　1´/ヽ＝=,...
::≡≡≡|　　　＼≡ヽ::|　　ヽ≡≡ｌ　　.ｌｊヽｌ　　|　　　刀､ﾐ　　　　　　　　　　　_,,,..-｀‐三＝ー-
::≡≡≡|　　　　|ヽ／ｰ.、..　ヽ≡≡ｌ.　　.|/　　|　　ノ= ∠i　　　　　　　　　/ヽ､≡≡≡≡≡
:|￢､≡≡ヽ.　　|≡ゞー=ッ　　|≡≡|　　　__／ (ll ｰ゜＼|ヽ.　　　　　　　/≡::ヽ≡≡≡≡≡
:|　　ヽ≡≡ヽ　|≡≡ヽミ.　　　|≡≡|　　ｌ|. ll７|　ヽu＝/ｌ二ll二ｌ'''ヽ　　/≡:::/≡≡≡≡≡
:|　　　ヽ≡≡ヽ≡≡|　　　　　|≡≡|　　| |　llヽ|w-ヽ/Nヽll　　|　　|　/≡:::/≡≡≡≡≡≡



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:i:.:.:.:.:|:.:.:.i:.:.:.|　　　　}:.:!:.:.:l ｌ:.:.:.|:.:.:.:.|:.:.:i:.:.:ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:!:.:|:.:.|:.:.:.|∨:!　　　 ム升≧=ｰト､:. |:.:.ｌ|:.:.:.:.:}
「このきまりについては情報統制されていて　　　　　　　　　 |:.:!:.:|:.:.ﾄ;.斗升ﾍ　　　　ﾘﾉムミxﾉｲ:.:.:!:.:.ﾘ:.:.:.:/!
　マスコミに報道されることは一切ありません」　　　　　　　　ヾﾄ;:∨∨Vj _ﾘハ　　 　 ィ＝ミ､ﾉｲ:ノｰ:.':ト;/:.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨Vﾍ. ,ｨ＝ミ 　 　 　 　 　 　 |:.:.:.:.:.:.:|/:.:.:.|
「親ですら子供に教えてはいけないと定められています」　　　　 ＼!:.ﾍ.　　 　 ,　　　　　　 　 |:.:.:.:.:.j:.l :.:.:.:ﾄ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:..ﾍ　　　 `　 __　　　 　 ハ:.:.:./:.!.:.:.:.:|:ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:|:ハ　 　 ヽ　ノ　 　 　ｲ:./:.:./:./:.:.:.:.:i:.:∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |!:.!:.:.:.:.:..､　　　 　 　 ／ﾉｲ :./:./.:.:.:.:.: ﾄ;.:.∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |リ!､:.:.:.:.i!:.:.＞.. _ .イ　　　!:/:./:.:.:.:.:.:.:.i: ヾ:.∧

71 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:52:49 ID:6gTn8I2U
..　　　　　　＿＿＿_
　　　　　／　―　　-＼
.　　.　／　 （●） 　（●）　　　　　　　「本人だけによって判断されるべきことだからです」
　　／　　　　 （__人__）　＼
　　|　　　　 　　｀ ⌒´　　　|
.　　＼　　　　　 　　　　 ／
.　　　ノ　　　　　　　　　＼
　／´　 　　　　　　　　　　ヽ




　　　　 　 　＿＿__
　 　 　 　／　　　　＼
.　　 　／　 　 　 　 　 ＼　　　　　「あなたはただここで決断して、答えを言うだけでいい」
.　　／　　　 ―　　 ー　 ＼
　　|　　　　（●） 　（●） 　|　　 　「はいか。いいえか。返答してください」
.　　＼　　　　（__人__）　 ／
.　　　ノ　　　　｀ ⌒´ 　 ＼
　／´　 　　　　　　　　　 　ヽ

72 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:53:06 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ __ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,､-ｰ''´:._,､-:ｰ｀､-､,
　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:,､-'´:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:＞'"｀:.､
　　　　　　　　　 　 　 　　 ,/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;':.:.:.:.:./::.i/:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　∧∨:./:.:.:./:.:.:;':.:.:.:.:.∧ﾍ／i:.:.i.:.:.:.i:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ∧:.|!:.:.!:.:.:.:.!:.:./.:.:.:.:.:.ﾉ´｀'"´'i.:.:.l:.:.:.:l:.:.:.';'.,
　　　　　　　 　 　 　 　 ｝:.::.|i:.:.|:.:.:i"＞ﾄ､:.i:.i:/　　　 ,|:.:.ﾘ,:∠ｌ.:i:.:!:.i
　　　　　　　　　　　　　{:.:.:.:|:|:.:|:.:.:|:.i:.:.!:iべ!ｿ　　　　i＜升7:.:/.:.i:.:!
　　　　　　　　　　　　　lﾍ／ヘﾊ､:|≦斤乍　　　　 /廴ﾚﾘﾉ//:ﾊリ
　　　　　　　　　　　　 ,'i:.ﾍ（|:.:.:.:.:.:| `弋少　　　　 升仆ﾍ/:/.:ﾉ
　　　　　　　　　　　　,':i:.:.:.:ｌ|:|:.:.:.:.:|　　　　　　　　 ゞ少 /ソノ
　　　　　　　　　　　 ,':.:|:.:.:.:l!:l:.:.:.:.:.l　　　　　 　__′ 　/:.l: !　　　　　　　　　　　　「今ここで」
　　　　　　　　 　 　/:.:.:!:.:.:.:.!:l!:.:.:.:!:!､　　　/´ ∨ 　 /:.:.|i.:|
　　　　　　　 　 　 /:.:./|:.:.:.:.:!:.i!ﾍ:.|i| ＼　　` ｰ' 　.＜.:.//:|
　　　　　 　 　 　 /:.:/:.:|:.:.:.:.:.:.:i:.:.ﾍ　　　` ｰ ＜|:.ﾘ:|.:.://i:.|　　　　　　　　　　　　「……１０分間だけ、待ちます」
　　　　　　　　＜￣｀ヾﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ　 　 　 ﾄ､ヽ∨|:.//.:!.:|
　　　　　　 /´　　ヽ : : ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ､_,､-"¨'ｰﾍ_i:.|/'.:.:.:.':|_
　 　 　 　 /　　　 　i、: : ::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼_,､-"ﾞｰ､,∨.:.:.:.:.:.:.!i.｀ﾄ、
　　　　　ｲ　　　 　　 ! ',: : :::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : : :i.:.:.:.:.:.:.:.:|:. i ﾍ
　 　　 / i　　　　　　 i　',: : ::::ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : :|:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.i　ヽ

74 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:53:25 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ __ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,､-ｰ''´:._,､-:ｰ｀､-､,
　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:,､-'´:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:＞'"｀:.､
　　　　　　　　　 　 　 　　 ,/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;':.:.:.:.:/::.i/:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　∧∨:./:.:.:./:.:.:;':.:.:.:.:∧ﾍ／i:.:.i.:.:.:.i:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ∧:.|!:.:.!:.:.:.:.!:.:.:.!:.:.:.:.:!´｀'"´｀i:.:.l:.:.:.:l:.:.:.:';'.,
　　　　　　　 　 　 　 　 ｝:.::.|i:.:.|:.:.:丁≧|trｭi:|　　　　|:.:ﾘ:.:.:.|:.:i:.:.!:.i　　　そう言い切って女は時計に目を落とし
　　　　　　　　　　　　　{:.:.:.:|:|:.:|:.:.:升i:.:.!i:.:.ﾊj　　　　辻≧:/:./:.:.i:.:!　　　そのまま沈黙したお
　　　　　　　　　　　　　lﾍ／ヘﾊ､:|　｀￣´　′　　　i/'廴;ﾉ//:ﾊリ
　　　　　　　　　　　　 ,'i:.ﾍ（|:.:.:.:.:.:| ヾ＝=''′　　　 ′´"∧::/.:ﾉ
　　　　　　　　　　　　,':i:.:.:.:ｌ|:|:.:.:.:.:|　　　　　　　　 ヾ=ゞ/ソノ
　　　　　　　　　　　 ,':.:|:.:.:.:l!:l:.:.:.:.:.l　　　　　 　 ′　　/:.l :|
　　　　　　　　 　 　/:.:.:!:.:.:.:.!:l!:.:.:.:!:!､ 　 　　´　`　　 /:.:.|ｌ:l
　　　　　　　 　 　 /:.:./|:.:.:.:.:!:.i!ﾍ:.|i| ＼　　　　　　＜:.:.//:|
　　　　　 　 　 　 /:.:/:.:|:.:.:.:.:.:.:i:.:.ﾍ　　　` ｰ ＜|:.ﾘ:|:.:.://i:.|
　　　　　　　　＜￣｀ヾﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ　 　 　 ﾄ､ヽ∨|:.//:.:!.:|
　　　　　　 /´　　ヽ : : ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ､_,､-"¨'ｰﾍ_i:.|/':.:.:.:.':|_
　 　 　 　 /　　　 　i、: : ::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼_,､-"ﾞｰ､,∨:.:.:.:.:.:.:.!i｀ﾄ、
　　　　　ｲ　　　 　　 ! ',: : :::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : : :i:.:.:.:.:.:.:.:.:|: i ﾍ
　 　　 / i　　　　　　 i　',: : ::::ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : :|::.:.:.:.:.:.:.:.|:.i　ヽ

75 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:53:51 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　／ 　 （○） 　（○） 　＼　　　やる夫は凍り付いていたお
　　　　　　|　 　 　 （__人__）　　 　 |
　　　　　　＼　 　　 ｀ ⌒´　　　,／
　　　　　　／　　　　　ー‐　　　　＼



　　　　　　　　　　 _-─―─- ､._
　　　　　　　　 ,-"´ 　 　　　 　　 ＼
　　　　　　　　/ 　 　 　 　　　　　 　ヽ
　 　 　　　　 / 　　　　　　＿／::::::＼_ヽ
　　　　　　　|　　　　　　　　　::::::::::::::　 ヽ　　　　こんなに真剣に考えたのは初めてだったお
　 　　　　 　l　　u　　　 （　●)::::::::::( ●)
　　　　　　　` ､　　　　　　　 （__人_）　 /
　　　　　　　　　`ｰ,､_　　　　　　 　　／
　　　　　　　　　／　　`''ｰ─‐─''"´＼



　 　　　　 　ﾉ Ｌ＿＿＿_
　　　　　　　⌒　＼　／ ＼
　　　　　　／　（○）　（○）＼　　　　やる夫はあらゆる面倒をみてもらいつつ
　　　　 ／　　　 （__人__）　　 ＼　　　親に対して死んでしまえばいいと思っていたお
　 　 　 |　 　 　　　|::::::|　　　　　|
　　　　 ＼ 　 　 　 l;;;;;;l　　 　／l!| !
　　　 　／　　　　　`ｰ'　 　　＼ |i　　……しかし、それは本心だったのかお
　　　／　　　　　　　　　　ヽ !l　ヽi
　　 （　　 丶- 、　　　　　　 しＥ　|そ
　　　　`ー､＿ﾉ 　 　 　 ∑　l､Ｅ ﾉ　<
　　　　　　　　　　　　　　　ﾚY^Ｖ^ヽｌ

76 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:54:35 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　´　　　, . ' ´:　.　:　.　:　.　､　.　:　.　ヽ　:　 丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／,／　 ,. 　 　 　 / ,.　:　.　:　.　ヽ　.　:　.　｀､　:　. ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.':ｨ/.　,:.,.'.　:　, ´ .,　 :　:　　.　:　.i　 :,　.　､　.　:ﾞ,　:　.　｀､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　/. .://.　.:, .,'　/ ｌ　.ｉ　l　　　　　|: 　!:.　　',　.　:ﾞ,　.　:　. ﾞ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´ 　 ,ﾞ. :.;i.,ﾞ.　.:,'　i .f　_i_ :| . |　　: . 　 i 　 ! 　　 !　 　 .　 ､　:　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i. :/|.{.　.: i ,ri'{´　│{l｀.:|､.　: . .r=}: ､.ｊ!: . 　:}　 　 i 　 .　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }:'　{ |. .: :|. ::|! ,ァc､! ヽ:{ ヽ. : . : .| | ﾒ＼　 .|: .　 .;. 　 |　.　: }
ちらりと視線を上げたら、母と目があったお　　　　　　　　　　ﾉ′ !:', :.:八:|{ 《｛ﾉ;;ﾊ　 丶　＼,rz≦､　 |ヽｲ:.　:./:. .　ｊ.　:　 ｊ
予想と違っていたお　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}ﾍ.:{|　:|:}　 ﾄ -i|　　 　　 ´　{ノ;;心ｊ/い: . /}:. : ./.　:　:,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヾ!､ l.:|　└‐′　　　　　　ト{rt;;ルﾉ:.／:ﾘ:　/: .　 ! ;
母は微笑んでいたお　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'; .:|.{　　 　'　　　　　　､匕ｰジ/イ :{=ﾒ／: : :!　|.:i
父もだったお　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽi人　　 ヽー　　_　　　　 　,ﾞ　　:{ﾍﾉ〉: : : .　 i {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }ﾘ. :＼ 　 |　　　ﾉ　　 　 　.i　　 :|ン: : : : :.　: !.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〃.　:　.:＼　ー ´　 　 　_..ィ:| 　　:{ : : : : :,' :.　ヽ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.､　 　 　 　　　　　/.　: . : : : : }:ヽ-r─‐ '' ´: : :{::ｊ　　.八: : : :,': : : .　.ﾞ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　}　 　 　 　　 　／′. : : : : : ﾉィ仁|　　　　 . : :|/　. : : : };.: : ': : : : : ..　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:　 !　　　　＿_..ィ´. i.; . : :/: : : /／z='-､　___ _;／′. : : : : { ＼{: : :i : : : . ..　＼


　　　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
　　　　　　　　　　 /: : : : : : :i: : : : :.∧: : :il: : i: : :ヾ: :',
　　　　　　　　　　,': : : : : : : l: : :/:./　∨:ハ: :i!: :l: :::::::i
　　　　　 　 　 　 l: l: i: : l ／!／∨　　 |/　∨∨!: :::::::l
　　　　　　　 　 　ﾚ!: !: :l i"⌒"'-､　　　,､-'''⌒`l: :::::ﾍ!　　　　二人は並んで、静かに頷いたお
　　　　　　　　　　 ∨ﾍ i | でラ`　　　,　r≡=､/::∧|
　　　　　 　 　 　 　 !ﾍ∨ゝ　 　 　 　.i　　　　 ∧ｿ　　　　　　お前が決めればいい
　　　　　　　　　　　 ﾚヽi l　　　　　　 ｝ 　 　 ∧ﾉ　　 　 　 　 お前の好きなようにしていいんだ
　　　　　　　　　　 　 　 ﾚﾍ　　　__＿___　 　/ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　∨＼　ヽ __ /　／ ′　　　　　　　　そう、優しい目で語ってたお
　　　　　　　　　　　　　／i｛　 ＼ 　` ／i
　　　　　　　　　　　 　/:::::l ﾍ　　 ｀　´　∧＼
　　　　　　　　　 _,,-''/::::::::l　　` ｰ､　,／　.i:::::＼､,_
　　　 　 　_,..-.:":::::::/:::::::::::i　　 /;;ﾍ__!入　 l:::::::::＼`::..､,,_
　　_,..-.:":::::::::::::::::::::＼:::／:|ﾍ /`ﾍ::::::::ｿ´ﾍ i::＼::／::::::::::::`i:ｰ.,

77 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:55:02 ID:b2xdnNZI
なんという家族愛

78 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:55:19 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　 　＿＿＿
　　　　　　 　 ／―　　―＼　　　　　　　その瞬間、やる夫は幼い頃のことを思い出していたお
　　　　　　 ／ ●　　　● 　＼　　　　　　父や母に屈託なく甘えていた日々
　　　/⌒ヽ|⊃　(_,､_,)　⊂⊃　|/⌒i
　　　＼　　ﾍ　　　　　　　　　/　 /











:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　本当は、あれから何も変わっていないのだお

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::












　　　　──それで心が決まったお

79 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:56:00 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／　　　　　＼　　ｷﾘｯ
　　　　　 ／　　 ＼ ,　, ／＼
　　　　／　 　 （●）　 （●） ＼　　　　　「答えは、いいえ、だお」
　　 　 |　　 　 　 （__人__）　　　|
　 　 　 ＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／　　　　　　と、やる夫ははっきり言ったお
.　　　 　 /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ
　　　 　 |　　,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃
　　　　　| 　 　 　 　 　 　｀l￣
.　　　 　 |　　　　　　　　　 |



　　　　　　　　 ／ ￣￣￣ ＼：
　　　　　　：:／　　 j :::::＼:::／＼;ﾟ：
　　　　　 ;： | 　 　 ｡<一>:::::<ー>| ：　　　このわずかな時間の中でやる夫は、親を受け入れたお
　　　　　　　＼...::::::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj
　　　　　　 r "　 　　;゜.｀ ⌒´,;／゜　　　　そう殺さない、だけではない
　　　　　　 i:::　|:::: 　　　　　|::|：　　　　　　自分の過ちを素直に認め、謝る気持ちにすら、なっていたんだお
　　　　　 ：|:::　|::::.　　 　 　:|::|：
　　　 　 ：_|:::　|::::.　　 　 　:|.´：
　　　 　 ：{:::　　）::.　　 　　:',.：
　　　　　 ゛‐-.`　　　　　　　i：

81 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:56:43 ID:6gTn8I2U
　　 　 　 　 ／￣￣￣ ＼
　　　　　 ／　　 :::::＼:::／＼　　　　「殺したりしません。殺したり、しないです」
　　 　 ／　　 　｡<一>:::::<ー>。
　　 　 |　　　　.:::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj　　　「お父さんお母さん、今までごめんなさい」
　　 　 ＼、　　　゜　｀ ⌒´,;／゜
　　　　／　 ⌒ヽﾟ 　'"'"´(;ﾟ　｡　　　頭を下げたお。涙がぽたぽた落ちたお
　　　/　,＿ ＼　＼／＼ ＼　　
　 　 と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;.　　　父と母が同時にほっと息をつくのがわかったお








　　　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
　　　　　　　　　　 /: : : : : : :i: : : : :.∧: : :il: : i: : :ヾ: :',
　　　　　　　　　　,': : : : : : : l: : :/:./　∨:ハ: :i!: :l: :::::::i
　　　　　 　 　 　 l: l: i: : l ／!／∨　　 |/　∨∨!: :::::::l
　　　　　　　 　 　ﾚ!: !: :l i´""'''ｰ-　　　,､-ｰ'''` l: :::::ﾍ!　　　「よかった、本当によかった」
　　　　　　　　　　 ∨ﾍ i | ｒ=＝ｧ　　　,　r≡=､/::∧|　　　　　と、父が言ったお
　　　　　 　 　 　 　 !ﾍ∨ゝ　 　 　 　.i　　　　 ∧ｿ
　　　　　　　　　　　 ﾚヽi l　　　　　　 ｝ 　 　 ∧ﾉ　　　　　　すがすがしい声だったお
　　　　　　　　　　 　 　 ﾚﾍ　　　__＿___　 　/ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　∨＼　ヽ __ /　／ ′
　　　　　　　　　　　　　／i｛　 ＼ 　` ／i
　　　　　　　　　　　 　/:::::l ﾍ　　 ｀　´　∧＼
　　　　　　　　　 _,,-''/::::::::l　　` ｰ､　,／　.i:::::＼､,_
　　　 　 　_,..-.:":::::::/:::::::::::i　　 /;;ﾍ__!入　 l:::::::::＼`::..､,,_
　　_,..-.:":::::::::::::::::::::＼:::／:|ﾍ /`ﾍ::::::::ｿ´ﾍ i::＼::／::::::::::::`i:ｰ.,

82 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:57:27 ID:6gTn8I2U
　 /　.;.:.:., ' /　.:.:.:/　 　 :.:.|　 j　:.:.:{　　..:.:.:ヽ:.:...　　　　 ＼　　　 　 !　　　　 　 l
　 |　:.:.:.:..:./　:.:.:.,′　　:.:.:.j:.　{　:.:.:.ヽ　 :.:.:..:丶.:.:.:.:...　　　 ヽ .:.:.:.　 l :.:.:.:. .:.:.:.　|
　 |　:.:.:.:. :ｉ　:.:.:. |　　.:.:.:.:.:∧:　',　:.:.:.l ヽ､　-‐弋ー- :._　　.:ﾊ.:.:.:.:.　l.:.:.:.:.ｉ:.:.:.:.　|
　 |　:.:. ｉ :.l　:.:.:.:.|　 .:.:_::斗‐ヽ:-ヽ :.:.:! 　 ＼　 :.}｀ヽ.:.:.:.:｀ヽ.:.ｉ| :.:.:.: ,'.:.:.:.: |.:.:.:.:　|
　 |　:.:. | :.l　:.:.:.:.|:　:.:':.:.:/　 　}:.:ハ.:.:|　　　 ヽ:';ｨ=z､＼:.:.:.:..:.ｌ|.:.:.: /.:.:.:.:.:!l .:.:.:.　|　　　　　　　「じゃあ」
.　 ｌ　:.:..l.:.:.! :.:.:.:.:ｌ　:.:.: /　　　''´　 ヽj　　　　 乂fr?縁浴S:.:.:.ｌ|.:.:./.:.:.:.:..:.ﾘ.:.:.:.:.　|
　　!　:.:ﾊ:.:.ヽ:.:.:.:.ｌ .:.: /　　　　　　　　　 　 　 　 {i..::f心:..j〉:.:/|:.∧ヽ.:.:.:/.:.:i.:.:.:　|　　　　　　　と、母は僕に──
.　　', :.:.:.}ヽ .:ヽ:.: | :.ハ　 　 　 -　 　 　 　 　 　 'う:^ｰｲ/ ﾙ':..j/:.:.! }}.:.'.:.:.:.:ｌ.:.:.:. |
　　　 :. /　 ヾ:∧ﾘ:/:.:∧ ｱｹ=≡ﾐ　　 　 　 　 　 `‐=ィ'　 ﾘ:.:.. .:.:.:∨ .:.:.:.:.:.l.:.:.:. |
　　　 V　　　/:.:.:Y.:.:.:.:ハ　　　　　　ﾉ　　　　　　　 　 　 /.:.:.:　:.:.:.:l.:.:.　.:.:.:.!.:.:.:.:l
.　　　　　　 / :.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.ﾍ 　 　 　 rx _　 __,　　　　　　.,'.:.:l:.:. 　:.:.:.:l.:.:　 .:.:.i .:.:.:.!
　　　　　　/ :.:.:.:. | .:.:.:.:.:.:.: ゝ 、　　|　ヽ:: ´　　　　、　ｨ.:.:.:.|.:. 　 :.:.:.:l.:.　　.:.:'､:.::.|
　　　　　 /:.:,' :.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:＞､j　　} 　 　 　 ,.イ /1.:.:.:|:.　　 .:.:.:.:.l.:.　　　ヽ:.:!
　　　 　 /:.:,':.:.:.:.:ｉ|.:.:.:.:..:.:.ヽ.:.:.:.∨ ﾘ 　 k__, 　＜　　 ﾊ ! .:.:j!　:.　 .:.:.:.:.:i.:.:.　　　＼
.　　　　/:.:,.:.:.:.:.:.:ﾘ:.:.:.:..:.:.:.:.ヽ:.:.:.:∨　 /　　 　 __　　 |　|:.:.:,'　:.:　 :.:.:.:..:.:l:.:.:..　　　　ヽ
　　　_/ -'=ﾆ￣/:.:.:.　..:.:.:.::.:.}:.:.:〃　/　　　／　j}　　l /!:./　 :.:　 :.:.:.::.:.:|:.:.:.:.　　　　　ヽ
　　/ /　　　　/:.:.:.　 .:.:.:.::.:./!. / 　 {　　__｛　　/　　 ヽ!|/　 .:.:.:　:.:.:.::.:.:.|:.:.:.:.:..　　　　　 ヽ

83 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:57:43 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ __ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,､-ｰ''´:._,､-:ｰ｀､-､,
　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:,､-'´:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:＞'"｀:.､
　　　　　　　　　 　 　 　　 ,/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;':.:.:.:.:/::.i/:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　∧∨:./:.:.:./:.:.:;':.:.:.:.:∧ﾍ／i:.:.i.:.:.:.i:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ∧:.|!:.:.!:.:.:.:.!:.:.:.!:.:.:.:.:!´｀'"´｀i:.:.l:.:.:.:l:.:.:.:';'.,
　　　　　　　 　 　 　 　 ｝:.::.|i:.:.|:.:.:.:.|i≦廴ﾘi:|　　　　|:.:ﾘ:.:.:.|:.:i:.:.!:.i
　　　　　　　　　　　　　{:.:.:.:|:|:.:|:.:.:升i:.:.!i:.:.ﾊj　　　　辻≧:/:./:.:.i:.:!
　　　　　　　　　　　　　lﾍ／ヘﾊ､:|≦斤乍　　　　 /廴ﾚﾘﾉ//:ﾊリ
　　　　　　　　　　　　 ,'i:.ﾍ（|:.:.:.:.:.:| `弋少　　　　 升仆ﾍ/:/.:ﾉ
　　　　　　　　　　　　,':i:.:.:.:ｌ|:|:.:.:.:.:|　　　　　　　　 ゞ少 /ソノ　　　　　　　　　──ではなく、制服の女に言ったお
　　　　　　　　　　　 ,':.:|:.:.:.:l!:l:.:.:.:.:.l　　　　　 　 ′　　/:.l: |
　　　　　　　　 　 　/:.:.:!:.:.:.:.!:l!:.:.:.:!:!､　　　 ｀　ｰ 　　/:.:.|i.:|
　　　　　　　 　 　 /:.:./|:.:.:.:.:!:.i!ﾍ:.|i| ＼　　　　　　＜:.:.//:|
　　　　　 　 　 　 /:.:/:.:|:.:.:.:.:.:.:i:.:.ﾍ　　　` ｰ ＜|:.ﾘ:|:.:.://i:.|
　　　　　　　　＜￣｀ヾﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ　 　 　 ﾄ､ヽ∨|:.//:.:!.:|
　　　　　　 /´　　ヽ : : ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ､_,､-"¨'ｰﾍ_i:.|/':.:.:.:.':|_
　 　 　 　 /　　　 　i、: : ::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼_,､-"ﾞｰ､,∨:.:.:.:.:.:.:.!i｀ﾄ、
　　　　　ｲ　　　 　　 ! ',: : :::ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : : :i:.:.:.:.:.:.:.:.:|: i ﾍ
　 　　 / i　　　　　　 i　',: : ::::ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ: : : : : :|::.:.:.:.:.:.:.:.|:.i　ヽ

85 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:58:20 ID:b2xdnNZI
嫌な予感が…

86 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:58:18 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　,. : 　´　　　　　　　　　　　_　　　￣ ｀`'' :; ､,.
. 　 　 　 .r''´ｒｰ､ 　 _,. 　-‐ '' ﾞ´￣　 .'　’. ‐＝ﾆ≠ｰ-　 .,｀'' : ..､
:　 ,. ;:ｒ''´　 ,.{ 　 ヽ　.　-‐-　.,:｀)　　;′　:} ‐-　 .,｀丶.、　｀`'' :､ ｀:;､
ｒ''´　　　　｛: '. 　　 ヽ 　 .　-―- 　 ’　　 !　　 　 ｀'' :､｀' :､　　 ｀ヾ ｀' :､　　　　　　＿＿
.　　　　 　 ヾ ':, 　 　 ' 、　　　　　　 '.　　 ; 　 ,.ｒ''"´ 　｀ヾ、;､　 　 .ﾞ':､　ヾ　　.　'"´ 　　　｀ﾆ=-‐‐ ､
　　　　　,. 　-‐ヾ 　　　'， -‐=＝:ﾆ　'.　　'，‐-｀' .､ 　 　　';,　'､ 　　　ヾ　｀:ｒ'ｧﾆ三￣　ｱ´ 　 　 i　}}
　　,. :'"´ 　　,r ´ヽ　　　ヽ 　 　 　 　 '.　　:，,.ｒ''´　｀丶.、 . ':　 ;., 　 　　':, /ﾍ.　 ‐- 　 { :i　 ｌ!　 :| :l:|
,r''´　　　 　 :',,.. ｨ' ヽ.　　　＼,r''´￣｀' '.　　';{ 　　　　　　ﾞ':､ .; 　 ;.. 　 　 ｒ′ ヾ.ミ 　 .-l :|ｌ_ｊ七云_:ｊ」
　　__　 　 ;:'´　 ;:''"　ヽ　　　 ＼ ヾ ;､　;　　 '._':､ 　 　 　 　 ヾ 　 ﾞ; 　 . :´ ヾ　 ' . ｀ （.{ | 　 { 仞｛
.:ｆ´　 ヽ　.' 　 .;''　 　　 ヽ　　　　＼_ .': ’　　 ':､｀ヽﾆ¨￣ ¨''ｰ- 、　. :´　　　ﾊ　; '､.　ﾊ |i　 :|　　丶　　女は頷くと
:.ヽ　　 ｀　　.;' 　 :(´;'.,　　ヽ　　　　　　 　 　 　 ヾ　 ｀ヾｒ ､　　　￣｀ｒ――-:､:,_　　 　 '.ｖ　ｌ|　 ｰ′　　すばやく動いた
　 ｀ ＜　　　｀ ｰ-　.　　　.′　　　　　　　　　　　':、　　Ⅵヽ　　　　 '.　　　　　 ' ，　:.ハⅥ廴.ｲ
　 　 .' ｀ .;　　. 　 　 ｀　ｰ′　　　　　　　　　　　　 ':,　　 Ⅶ '.　 　 　 '.　　　　　　'. : ﾞ; . '.´　　　　　　──次の瞬間
;　　.′ :'　　　｀　‐-　.,　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀: .　 Ⅷ;}　　　　 ;　　　　 　 }}:　 '.　'.
ｰ‐'ﾞ　　':‐- .,,　　,:'　 .′　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ ｰ-　.,＿___ ,.;.,..、　　　.’{: 　 i. }}
.　　　 ＿__,.　 -‐　´¨　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 }　　　ｊ　'，ｉ : :;ﾘ
.　く￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　-‐-　　.,＿_ ,.．'´ ｒｰ＜　∧　 /
　　｀ ー- 一…　''¨￣´`ｰ- 、　　　　　　 . -‐一　''´.'7-‐ '´　　:. -‐　´￣:' 　　　　}／;
;　　;　;､ .,r'ﾞ;. 　 ; 　　 ';　 　; ｀丶､.__ ,.才´ ¨ ` ー-=ﾆ=-‐≠ﾆ¨´　　 　 シ′ 　 　 .′.;
'; 　 `ー-､　;. 　 ':、　 :ヾ、 : -:､　　';､ｰ- ‐ ''",:'／ﾉ ,;ｒ' ／　　　¨ ー-ヾ´:｀ミ､ ≫''´　.;'





　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　 　　／　　 　 　＼
　　　　　／　　─　 　 ─＼　　　　　　　　がしゃり
　　　 .／ 　　 （●） 　（●） ＼
　　　 |　 　　 　 （__人__）　 　 |、　　　　　　やる夫の両腕が手錠で束ねられていたお
r―ｎ|l＼　　 　　 ｀ ⌒´ 　 ,／　ヽ
　　＼＼＼.` ー‐ ' .//　l　　　　　ヽ　　　　女は言ったお
.　　　　　＼　　　　　　　 |　　　　　 |
.　　　　　　 ＼　＿　 ＿_ |　.＿　　 |
　　　　　　　 ／,　 ／＿ ヽ/、　ヽ＿|
＼　　　　　 // ／<　 ＿＿） l -,|__) >
　 ＼.　　　　|| ｜ <　 ＿＿）_ゝJ_)＿>
　 　 ＼.　　 ||.｜　<　 ＿__）_(＿)_　>
　 　 　 ＼＿|　|　 <_＿__ノ_(＿)＿ )

87 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 20:59:07 ID:6gTn8I2U
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.-￢‐-.__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,ｲヽ､_/´, ,.,,.,￣L
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 r'ｨﾍ ,-!し{,ｲ〃,./　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ,. ﾊ L|　 | Tｧ^り川
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／／ム',.ィ　f|　｀ （ｲﾉﾜ
　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.-'´／　,　_,.〈|　ﾄ､_.ン｀¨´　　　　　　　「では決定です
　　　　　　　　　　　　　,.-'´　, '/　 /'＾ヽ.　', Lヽ_ |　　　　　　　 　　　お子さんの方を、ということで」
　　　　　 　 　 　 　 ／　　　{. ﾊ　 l、　　',　１',￢. |
　　　　　　　　　 ／　　　／ ヽ! ト- ﾆ､　ヽ.　　l　| ｀ｰ''フ
.　　　　　 　 　 /　,.　 ／　 ／ 　 　 ／　　｀ヽ､l　lﾝ‐ '
.　　　　　　 　 ,′/／　,／　　　 ,／､　　　　__.ヽﾚ　ヽ
　　　　　　　　| .／　／　　　　／　 /　__ ＿'ｭ ｨ.､ヽ　ヽ
　　　　　　　　l/　／　　　　／ｒ'　　,ゝ´　 ／/ { ﾄ、 __ ヽ
　　　　　　　 / ／　　　　,ｒ'　ﾉ|　 ﾉ　　　 ｰ ニ=ヽﾆｨ´　 ｀l
　　　　　　　' {　　　　　,ハ　|　Y´　　　　　　　　　 ',ヽ､_,-ﾍ.._、
　　 　 　 　 l/｀ ｔ　　 ,/　ハ l.-'’　　　 /　　　　　　 ｰ=: ｰ-‐┘
　　　　　 ,.-へ.　ゝ-<　 |　 ',ﾄ、　　　 ∧　　　　　　∠ﾌ
.　　　　 /　 　 {´　　 ｌ　|　　　ヽ､__　,/__ヽ＿ ＿／|
　　　 rム-ｚ_ノ　　 　 ',｜　　　　 ヽ¨　　　｜　 　 |
　　　 / ｿ､　　 　 　 　 ',|　　　　 　 ヽ　 　 ｜　　 |
　　 / /　　　　　　　　　1　　　　　　 ヽ　 　 |　　 |
　 / /　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ　　 |　　|
.　|/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,!　　 | 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　ﾉ　　|
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　/l　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l ヽ... ｨ　ﾄ.___,.ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　/ 　 l　　 |
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 ./　　 l. 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l.　/ 　 　 l 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l.　/　　 　 |　｜
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /ヽ,′　　　l.　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　原作　渡辺浩弐
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l.　 l　　　　 l‐- |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「Ｈな人人　第15話　殺して良い日」
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ｰ'　　　　｜　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ｰ'′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　終わり

88 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 21:00:38 ID:mSg.821A
ひぃ…口減らし

89 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 21:02:48 ID:kg3eZ0W2
乙でしたー

90 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 21:02:52 ID:b2xdnNZI
？
とりあえず乙

誰か俺に解説プリーズ
読み直してみたけどいまいちピンと来ない
なんとなくはわかるんだが

91 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 21:04:11 ID:ob.ebppU
あんまりだー

92 名前： ◆JvRSkKoaGY[sage] 投稿日：2009/08/26(水) 21:13:27 ID:6gTn8I2U
.　　　　　　　　　　　　　_)ヽ-―- ､. 　_
　　　　　　　　　　 _,.ノ´, '-――-､.｀´く
　　　　　　　　　　 ｀ﾌノ /　ﾉ ﾊヽ（｀'ﾞ)､ゝ　_
　　　（（　　,ﾍ,.　　´ﾉノｻﾄﾘλﾚ'.ﾚｿ｀ﾒ､人/ |　））　　　　　読んで下さった皆様ありがとうございました
　　　　　　 '､ ｿ^ｸ:::ﾙLi ○　　 ○ .λ/、＼ゝ　　
　　　　　　 ／／:::::.'ﾊﾙ""r-‐￢""ｲ/:::::ヽ､ノ　　　　　　　>>90さん
　　　　　　　＼:::::::::::.ｿゞゝヽ､__,ﾉ_ノ/:::::::::／　　　　　　　　１４歳の誕生日には殺す権利と
　　　　　　　　 ｀ヽ:::::::::/ゞ_/?ヽ__ス::::::::/　　　　　　　　　　親が子を殺す権利があるということだと思います
　　　　　　　　　　 弋:!i|:::::::::?:::＠:!i;;;;;ﾉ　　　　　　　　　　　執行官は子を殺す権利は親には話しているけれど
.　　　　　　　　　　　　 ﾉ:::::::::?ξ;::λ´　　　　　　　　　　　　子には話す義務はないということだと>>1は解釈してます
.　　　　　　　　　　　　く;;;;;;;;;;;ﾊ､;;;;;;;;;ゞ　
.　　　　　　　　　　　 ／　｀　　　　 .ヽ,
.　　　　　　　　　　／　/　　　　 ﾉヽ　.＼